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北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会

よど号犯による拉致事件を考える?東京連続集会報告2(2013/06/24)
★☆救う会全国協議会ニュース★☆(2013.06.24)

◆子ども(人質)を作ってから海外で拉致したよど号犯たち

西岡 今日の準備をするために、警察の資料を色々調べてみたんですが、警察が
2004年に出している「テロに関する報告書」の中で、よど号犯グループによ
るテロについても記述があります。

「2002年3月、警察はよど号犯人の元妻が北朝鮮の金日成から、『代を次い
での革命を実施せよ』との教示を受けたリーダーの田宮高麿の指示で、1983
年、ロンドン留学中の有本恵子さんに声をかけて騙し、デンマークのコペンハー
ゲンで朝鮮労働党のキム・ユーチョル及び魚本公博に引き会わせて北朝鮮に連れ
出した由の証言をしたことを含め、これまでの捜査結果を総合的に検討した結果、
よど号犯グループが朝鮮労働党の指導の下、金日成主義に基づいた日本革命をめ
ざして日本人拉致に深く関与していた」と判断しています。

 ここで、「朝鮮労働党の指導の下、金日成主義に基づいた日本革命をめざして」
と警察は書いています。多分この「日本革命テーゼ」について警察は早い時期か
ら知っていたのではないか、あるいは八尾恵さんはかなりのことを警察には話し
ているのかなあという風にも思います。

 警察の資料に、明確に「キム・ユーチョル」と書いてあるんです。書いていな
がらキム・ユーチョルを指名手配していないことについて私も事情が分かりませ
んし、惠谷さんの指名手配すべきという意見に賛成です。

 ここで、「よど号犯人の元妻」というのは八尾めぐみさんのことです。ですか
ら1978年に「日本革命テーゼ」が出され、その後、よど号犯の妻たちが海外
に出る。その場合、彼らは何をするかというと、子どもを作らせます。

惠谷 というより子どもができたから総会を開いてとなります。

西岡 海外に一人で出すと、裏切るかもしれない。しかし、人質として平壌に子
どもがいるという状態を作ってから海外に出すわけですね。これは彼らのいつも
のやり口です。福留貴美子さんは一度日本に戻ってきていますが、彼女の場合も
子どもが既に平壌にいて、平常に戻ったのです。

 そして80年にマドリードで石岡さんと松木さんが、「共産圏に旅行しません
か」と声をかけられ、83年には有本さんがロンドンに留学中に声をかけられた
ということです。

 87年になって、柴田、八尾がもう一度日本に入ってきます。必要な日本人の
メンバーが揃ったので、今度は自衛隊の中で直接、工作活動が始まったのかなと
推測されます。

 あるよど号犯グループの関係者は、田宮から、「自分たちは20人拉致をした」
と言っていたという証言があります。あと17人は誰なのかという疑問が残りま
す。

 その17人の中で誰から日本に戻ってきて、佐世保でスナックをやっていたか
もしれない。三沢かもしれない。基地の前で何かあったかもしれない。そして自
主革命党員が今も自衛隊の中にいるかもしれない。そのことを、有本さんや松木
さんや石岡さんが知っているかもしれない。

 そういう人は返せないと思って、生きているのに「死んだ」と言ったという一
つの仮説を、まだ裏が取れているわけではありませんが、持っています。

惠谷 先ほどの福留貴美子さんの長女は1977年6月8日が公式の誕生日です
が、八尾証言は「7月に生まれた筈だ」と言っています。

 よど号犯グループの子どもは約20人。最初は無国籍でしたが、申請します。
この時に操作が行われて、例えば水谷協子の長女は、戸籍によれば1979年2
月3日となっていますが、実際は1年前に生まれたそうです。1年なぜ遅らした
かというところがポイントです。

 75年から、彼らは「結婚作戦」と言いますが、それが始まります。そしてヨー
ロッパ経由あるいは別のルートでどんどん日本人女性が平壌に入る。そして結婚
し、子どもを作る。そしていよいよ自主革命党を作るわけです。

 非常に短期間で行動しているんですが、それだと逮捕される、都合が悪い。よ
ど号犯も、女性たちもヨーロッパで偶然に出会って、そして北朝鮮に入るという
彼らの結婚のフィクションがあるんです。

 それによればそんなに早く生まれるとまずい。つじつまが合わないということ
で、実際は生まれているにも関わらず、1年ずらす。そういう子どもたちが3人
います。

 これはプライバシーの問題にもなりますが、そういう操作をしています。申請
した誕生日も非常に疑わしいのがたくさんあります。

◆よど号犯と家族が毎朝唱えた「日本革命村10の誓い」

西岡 その子どもたちは、日本革命村という場所が平壌の郊外にあって、そこで
合宿生活をして、日本革命学校というのがあって、そこで日本語で教育を受けま
す。毎日朝、「日本革命村10の誓い」というのを唱えます。

1、我々日本革命家は、偉大な首領金日成同志の革命思想で日本を金日成主義化
するため青春も生命も捧げて闘うことを誓います。

2、我々日本革命家は、偉大な首領金日成同志と親愛なる指導者金正日同志を忠
誠の一心を持って高く仰ぎ戴くことを誓います。

3、我々日本革命家は、偉大な首領金日成同志の権威と威信を絶対化し、首領様
を擁護、防衛するために親衛隊、突撃隊、決死隊になることを誓います。

4、我々日本革命家は、偉大な首領金日成同志の革命思想を信念化し、首領様の
教示を信条化し日本革命勝利のため、社会主義・共産主義偉業のため最後の血の
一滴まで捧げて闘うことを誓います。

5、我々日本革命家は、偉大な首領金日成同志の教示と親愛なる指導者金正日同
志の教えを無条件、徹底して遂行し、任務を貫徹することを誓います。

6、我々日本革命家は、日本革命の指導者である田宮同志を中心とする全党の思
想的意思統一と革命的団結を強化することを誓います。

7、我々日本革命家は、偉大な首領金日成同志と親愛なる指導者金正日同志に学
び、共産主義的風貌と革命的活動方法、人民的活動作風を所有、体得していくこ
とを誓います。

8、我々日本革命家は、偉大な首領金日成同志と親愛なる指導者金正日同志から
授かった政治的生命を大切に守り、首領様の高い政治的信任と配慮に高い政治的
自覚によって、忠誠心で応えていくことを誓います。

9、我々日本革命家は、偉大な首領金日成同志と親愛なる指導者金正日同志の唯
一的指導の下に、組織の秘密を命懸けで守りながら活動することを誓います。

10、我々日本革命家は、偉大な首領金日成同志の導きの下、日本革命の偉業を
代を継いで最後まで継承し完成させていくことを誓います。

「組織の秘密を命懸けで守」ることを誓い、「代を継いで」ということで、子ど
もの代も革命家になる、こういう教育を学校で受けるわけです。

 その子どもたちが今、20人帰ってきていて、日本のパスポートを取っていま
す。その中の一人は、戦前の遺骨を北朝鮮に置いてきて、その墓参りの事業をし
ている遺族会の事務局で働いています。

 自主革命党の党員が人道的といわれるところに入りこんでいます。多分彼らは
今でもこの「10の誓い」を自分たち同士で監視し合っていると思います。その
一人が森大志さんで、三鷹市議会議員に立候補した。松木さんたちを拉致した森
順子の息子さんです。

 私たちは、犯人の息子さんだからおかしいと言っているんではありません。日
本の市議会議員に立候補するなら、森さんは、自分は自主革命党から抜けている
のかどうか、今でも秘密党員なのかどうかを最低限明らかにすべきだと思います。

 日本を金日成主義で革命するという党に入っていたと言われているわけです。
そういう森さんを出した「市民の党」に菅直人さんたちが多額の献金をしていた
ということで、一体裏の関係はどういうことなのかと問題になったのは記憶に新
しいことです。

◆よど号犯たちが日本に入り革命工作

 日本革命テーゼに基づいて拉致が行われました。そして、自衛隊工作が行われ
ましたが、それは何とか未然に防げました。1988年のことです。

 実は87年11月に二つの重大な事件が起きています。丸岡(修)という日本
赤軍の幹部が日本に入ってきて逮捕されます。これは中東でテロ活動をしていた
重信グループ赤軍派のナンバー2です。

 その丸岡は日本から韓国に入るチケットを予約していました。ちょうど韓国は
民主化されて初めての大統領選挙が行われていて、100万人くらい集まって集
会をやっていました。そこで日本人が爆弾でも投げたらどうなっていたか。

 丸岡は、日本で捕まる少し前に、北京に来て田宮と会っていたんです。中国当
局は田宮をずっと見張っています。中国の公安当局は丸岡のことは知りませんが、
田宮のことは見張っているわけです。

 当時は、ソウルオリンピックに対し、北朝鮮がどのようなテロをするか分から
ないということで、公安機関同士が、中国の公安機関も情報交換に応じていたん
です。かつてないことです。今もないと思います。その時だけです。

 そして田宮と会っていた男が日本に入りますよという耳打ちがあった。日本側
が見てみたら丸岡だった。

 そして同じ87年11月に、大韓機爆破事件が起きる。ソウルオリンピックを
つぶすということで、日本人に化けた北朝鮮人のテロがあり、また北朝鮮が自分
の手先として使っている赤軍がテロをしようとしていた疑いがある。

 ここでも「現地化」には2種類あると言いましたが、北朝鮮人を日本人にする
現地化と外国人の思想を主体思想にしてしまう現地化があります。自主革命党と
いうのは後者です。

◆ソウルオリンピック前は例外的に各国が情報交換

 そういうことがあったので、各国の公安機関は情報交流を緻密にしたんです。
それで警視庁に、コペンハーゲン空港でキム・ユーチョルと一緒に有本さんが映っ
ていた写真が来たんです。

 それを有本さんのご両親は確認されているわけですが、日本の警察がずっとヨー
ロッパで張っていたのではなくて、多分イギリスじゃないかと推測されますがよ
く分かりません。

 とにかくキム・ユーチョルという男が工作機関の大物であることが分かってい
て、それと日本人の女性がしょっちゅう一緒にいるという情報が日本に来て、そ
の一人が八尾だった。探してみたら横須賀にいた。88年5月に「夢見波」をやっ
て数か月で逮捕された。

 一方、森などの何人かの日本人妻に関してはまだ海外にいたんですが、日本政
府は異例の強硬な手段に出ます。旅券返還命令を出しました。彼女たちは何にも
違法行為をしていないんです。ただ、ユーチョルと一緒に写真に映っていただけ
なんです。

 しかし、北朝鮮の工作員、テロリストと一緒に行動していたから、彼女たちが
テロを起こすかもしれないということで旅券を無効にしちゃったんです。持って
いるなら返しなさい、と。

 5つの旅券返還命令です。何も犯罪を犯していない日本国民に対し、日本政府
が「あなたの持っている旅券を返しなさい」という命令を出したのです。当然彼
女たちは返さなかった。すると旅券返還命令違反ということで、日本に帰ってく
ると逮捕されるんです。

 スパイ防止法という法律がなかったからではありますが、テロとの戦いで真剣
に取組んでいた。そんな中で、有本さんの写真が出てきて、一方石岡さん、有本
さんが手紙を必死の思いで書いた。これも88年。その二つのことが合わさって
警察は拉致だということを知ったんだと思います。

 しかし、「表に出したら危ないですよ」という工作があり、表には出てこなかっ
たわけですが、ソウルオリンピックの2年後の90年に金丸訪朝があって、そし
て91年から本格的に日朝国交正常化交渉が始まってしまう。拉致問題は棚上げ
にされそうだと警察が強く危機感を持ったことが、『週刊文春』などに情報が出
たことの背景にあるのかなと思っています。

 ですから、北朝鮮のテロに対する激しい戦いが80年代後半に、世界中で展開
されていたということです。

 しかし、この日本革命テーゼの中味についてはほとんど誰も明らかにしていな
かったんです。

惠谷 今の旅券返還命令は、金子恵美子、福井タカ子、森順子、水谷協子、魚本
民子の5人です。現在、森順子を除いて帰国しています。そして、5人に旅券返
還命令を出したのは、某国の防諜機関が作成をしていて確認がとれた。だからこ
れはテロに結びつく可能性があるということで命令を出した。

 その中に、黒田佐喜子がもれていたというより、その証拠がなかった。それで
黒田佐喜子に関しては、旅券返還命令が出てなかったんです。そこで彼女は若林
康子という変名で、マスコミによど号犯関係のことで出たりしていました。

 しかし、バルセロナの動物園で、石岡亨さん、森順子と3人で写った写真のも
う一人が黒田佐喜子だったんです。これで明らかに実行犯だということで、旅券
返還命令どころか逮捕状を出した。ですから未だに帰ってきていない。

 よど号犯の妻で現在帰ってきていないのはこの写真に写っている二人だけで、
他の妻、子どもたちは全員日本で空気を吸っています。

◆帰国したよど号犯の妻と子どもたちは拉致を知っている可能性が

西岡 帰ってきた子どもの中には、福留貴美子さんの子どももいるんですよね。
自分のお母さんがモンゴルに行くと言って日本を出て、なぜ北朝鮮に行ったのか
ということについて子どもたちは知っている可能性がありますよね。

惠谷 あると思います。

西岡 しかし、全然出てこない。それは先ほど言った「10の誓い」を毎日唱え
させられていて、自主革命党の党員で安心だと思ったから(北は)返したのでは
ないかと思います。悔しいですが。

 そして日本国内に事実を知っている人がいるのに、分からないことがまだある。
有本さんの拉致については、八尾恵は最初から自分が知っていたんですから。彼
女が捕まった87年に、日本の警察は犯人を一度手に入れてたわけです。

 83年に有本さんが拉致されて、その4年後ですが、彼女は何もしゃべらなかっ
たので分からなかった。

(3につづく)



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