救う会全国協議会

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北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会

勝負の年、政府はすべての拉致被害者を救出せよ!4/28国民大集会全記録1(2012/05/14)
★☆救う会全国協議会ニュース★☆(2012.05.14)


 以下は、平成24年4月28日に家族会・救う会・拉致議連の主催により日比
谷公会堂で開催された「勝負の年、政府はすべての拉致被害者を救出せよ!国民
大集会」の模様をお伝えするものです。

 自ら拉致被害者であり、お母さんの救出を求め家族会のメンバーでもある曽我
ひとみが参加、また米国人で拉致の疑いが極めて濃厚なスネドン氏のご家族も参
加されました。(文責=編集部)


増元照明 (総合司会 増元るみ子さん弟、家族会事務局長)

 みなさまこんにちは。夏のような天気の中、大勢の方にまたここに集まってい
ただき、声を挙げていただくことを本当に感謝申し上げます。今日は、(いつも
総合司会をしていただいている)櫻井よしこ先生が所要のためお出でになること
ができません。桜井先生のさわやかな声を期待された方には非常に残念ですが、
9月2日の国民大集会にはお出でいただけるということです。

 それまでには、拉致問題の解決の道筋がついており、喜びの集会にしたいと思っ
ています。松原大臣がおそらくその決意を言ってくださると思います。

 それでは、「勝負の年!政府はすべての拉致被害者を救出せよ!国民大集会」
を開会いたします。

 まず主催者を代表してお二方にご挨拶をお願いいたします。まず、北朝鮮によ
る拉致被害者家族連絡会飯塚繁雄代表にお願いいたします。

【第1部】

◆早く解決の糸口を引出し、経過の報告をしたい

飯塚繁雄(田口八重子さん兄、家族会代表)

 みなさんこんにちは。連休の初日にも関わらず、このように大勢お集まりいた
だき、本当にありがとうございます。いつもこの場面を見るにつけ、この問題を
解決しようというみなさんとともに、そういう意識が固まります。

 しかし、残念ながら、このような集会をしているということは、まだ解決して
いないということにもつながるわけですから、こういった場面を通じてもっともっ
と早く解決の糸口を引出し、経過の報告をしたいというところですが、今、北朝
鮮の度重なる蛮行が続いています。

 拉致問題がそういうことに埋もれているのかなという気がしないでもありませ
ん。金正日が拉致を認めて10年、私たちの家族会が活動を始めて15年経って
しまいました。まことに早く感じますが、その間、向こうにいる被害者たちの心、
気持ちを思えば、本当にそんなに長く向こうに置いといていいのかというのが、
我々を含めた皆さんの気持ちかと思います。

 それにしても、今回北朝鮮の蛮行で、国際社会から相当な圧力が加わるのでは
ないかという感じを持っていますが、まだ、具体的な制裁が発表されていません。
そういうことを考えると、またこれでずるずると行ってしまうのかと。

 北朝鮮はやりたい放題、何をやっても他から文句は言われても実質的な損害を
受けないという経験が長く続いているおかげで、いくらでもやるという態度にな
るのではないかと思います。この辺は、専門家の方々が今後の対応をしていただ
けると思いますが、私たちはいかにこの状況をきちっととらえて解決の糸口をど
う探すのか、こういう変化をいい機会にすることが大切ではないかと思います。
また政府にお願いをしているところです。

 今日は、みなさんご承知の通り、拉致問題は世界12か国から非道な蛮行を行っ
た中で、本日はアメリカ人のデヴィド・スネドンさんのご家族をお招きして、皆
さんに訴える機会があります。

 そして日本政府はもちろんですが、拉致問題を真剣に考える国と協力して、何
とか北朝鮮に対して強い圧力をかけながら協議のチャンスを引き出すということ
につなげていきたいと考えています。

 状況が少しずつ変わる中で、私たちとしては一喜一憂がありますが、何として
も結果が出なければこの問題は解決しないわけですから、それを求めながら、さ
らに皆さんとともに政府へのお願いや北朝鮮に対する強いメッセージ、そして国
民全体の大きなまとまりが必要ではないかと思います。

 今日この会場にいらっしゃる皆様方、あるいは壇上の皆様とともに、心を一つ
にして、この問題を早期に解決する、時間との戦いだということを意識しながら
これからも戦ってまいります。皆様の色々な面でのご支援を宜しくお願いいたし
ます。ありがとうございました。

◆金正日路線をひっくり返すところまで

中井 洽(北朝鮮に拉致された日本人を早期に救出するために行動する議員連盟
会長代行、民主党拉致問題対策本部長、元拉致問題担当大臣)

 みなさんこんにちは。すばらしい天気の中で、このようにたくさんの方にお集
まりいただき、熱気あふれる中で国民大集会が開かれますことを感謝申し上げま
す。

 本来なら平沼(赳夫・拉致議連)会長がご挨拶を申し上げるべきところですが、
やんごとなき所要があり、会長代行の私が代表してご挨拶を申し上げます。

 今日もたくさんの議員のみなさんがかけつけております。国会はねじれにねじ
れて色々とご心配をかけておりますが、この拉致の問題は超党派でという一貫し
た姿勢を崩さずに、今日までみんなで平沼会長を支えて頑張ってきたところです。

 ご家族の皆さん方のお気持ちを思い、そして北朝鮮のあの蛮行を許さない、被
害者全員を取り返すまで超党派の議連として頑張るという思いで行動を一にして
頑張っているところです。

 私たちは、圧力と対話、ありとあらゆる機会に対話のチャンスを模索しながら
頑張って行くことも含めて行動しています。

 今日は松原大臣もお越しいただいていますが、松原大臣も大変精力的に対話の
糸口、解決の方策を模索しながら、頑張っていただいています。

 これからも幅広い活動と情報収集、そして国を挙げての交渉体制がとれるよう
頑張る決意です。私自身も担当大臣をし、また民主党拉致問題対策本部長として
色々な行動をとり続けてまいります。ここ1年半、時折マスコミ等で報道される
ような形も自分自身で模索をして頑張っているところです。

 しかし、ああいう国ですから、金正日前委員長が引いた路線をひっくり返すと
ころまでいっていないのが現状です。ここにお並びの家族の皆さん方に申し訳な
い思いで一杯です。

 一刻も早く、もっと話し合いの糸口を太くして、大きな政府間交渉の中で問題
を一気に解決する。そのために他の党派のみなさんのお力を借りながら頑張る決
意です。

 しかしこの間、10数年が経過しましたから、国会議員の中にも色々な動きを
する人たちがいます。また北の朝鮮総連等を通じた色々な工作があることは間違
いありません。しばしば誰かが北へ渡るようだ、誰かがどこかで北と交渉するよ
うだ、そういう話も私どものところに入ってきます。

 これはこれで結構なことですが、しかし、拉致問題はもう終わりだ、北朝鮮と
どうやって国交回復をするか、こういう路線での話し合いの模索です。私たちは
そういったことに対しても絶対反対、そんなものは認められないと言って、徹底
的に頑張っている最中です。

 国民のみなさんから見れば、どうして一気に解決できないんだといういらいら
があることは、よく承知をしています。しかし、こういう国際環境の中でああい
う国を相手に品等に被害者を取戻すためには、粘り強く、全力を挙げて、国を挙
げてやる以外にありません。

 私たち超党派の議員連盟は、そういった思いで、色々な議論をしながら、また
色々な方法を模索しながら一致団結して解決に向かってお手伝いを続ける決意で
す。この交渉を何としても盛り上げていく、解決していくためには、言うまでも
なく国民のみなさんの幅広い、粘り強いご支援が必要です。

 これからも会場にお越しのみなさんを中心に、各地区の救う会を初めとして、
ご家族の皆様方を支えていただき、私どもに声援をお送りいただきますよう心か
らお願い申し上げます。

 今日は、アメリカからも被害者の家族の皆さん方をお迎えし、また久しぶりに
曽我ひとみさんのお顔も見させていただき、松原大臣のご臨席も仰いで、本当に
盛り上がった形で行われますことを、重ねて感謝を申し上げ、拉致議連を代表し
ての連帯のご挨拶といたします。ありがとうございました。

◆1000万署名まであと132万

増元 今年2月に、家族会・救う会は署名を1千万台に乗せようと決めました。
これまで15年間で855万の署名をいただきました。各地で署名運動を展開し、
今現在約8,682,978筆集まりました。約13万筆増えましたが、あと1
32万以上が必要です。是非皆さんにも用紙を)持って帰っていただき、地域で
集めていただければと思っています。ご協力をお願いします。

 この署名を持って、日本政府に対し早く動けと、北朝鮮に対しては、日本人は
拉致を忘れていないという皆さんの声を圧力として北朝鮮に向けたいと思います。

 それでは来賓の方々にご挨拶をお願いいたします。最初に、前拉致議連事務局
長で、拉致問題担当大臣、国家公安委員長であります松原仁先生にお願いいたし
ます。

◆時間がないのは北朝鮮側 「死んだ」とされた被害者を生き返らせて取戻す

松原 今日はアメリカからデヴィド・スネドンさんのご家族の皆様がお越しです。
拉致の問題に関して言えば、被害者は日本だけではなく世界に広がっており、こ
うした主権侵害、人権侵害を許してはならないというのが我々の共通した認識だ
と思っています。

 このことに対して、今増元さんからお話があったように、1000万に近い署
名が集まっているというのは私も心より敬意を表し、そのことを胸に、これから
頑張っていきたいと思います。

 拉致の問題に関して、時間の経過が非常に進んでいます。10年間、本当に申
し訳ないという気持ちでいっぱいです。

 私たちはそうした中で、北朝鮮側が時間切れを目指しているのではないか、こ
の問題の風化を目指しているのではないか。そうであれば、それに対して我々は
様々な機会を通して、この場もそうですが、強いメッセージを申し上げたい。

 つまり拉致問題の解決は、拉致被害者のご家族がいる間にこそ解決ができるの
であって、時間が経過したら拉致問題の解決は永遠にできなくなる。

 先般、予算委員会において、野田総理を含めた集中質疑の中で議論がありまし
た。質問者が野田総理に対して、「拉致問題の解決がない限りにおいて日朝国交
正常化はあるのか」と問い、野田総理は、「拉致問題の解決がない限り日朝国交
正常化はない」と明言しました。

 その後質問者は私に対して、「拉致問題が風化することによって、それで終る
のか」という問いに対して、私は「拉致問題は風化しない。拉致の被害者ご家族
がお亡くなりになったことがあれば、そのことによってこの問題は永久に日本と
北朝鮮との間の大きな溝になるだろう」と申し上げました。

 我々日本人は昔からある思いを持っている。それは「言霊の思い」です。常に
そういったものを考えた時に、この問題が解決しない限り永遠に両国の、いや両
地域の、日本は北朝鮮を認めていないので地域ですが、最大の溝として残る。永
久に我々はそれを許さないし、そのことを今日この会場にお集まりの皆さんも、
そして私も絶対に許さないと申し上げたいわけです。

 その上に立って、私は今時間がないということを申し上げたい。我々が見たい
のは横田めぐみさんが横田滋さんや早紀江さんと、他の被害者が拉致被害者家族
の方々と抱き合う姿です。そこに家族の絆をみたいのです。それができない解決
というのはありえないと私は思っています。

 従って、時間がないのは北朝鮮側であって、北朝鮮こそ今急がなければならな
いと思っています。

 そしてその交渉をするために、私はその一方において、すべての可能性を排除
せず、すべて私自身が細かに見ながら物事を進めていきたいと思っています。

 今回は、例えば北朝鮮がかつて「死んだ」と表明し、我々は「そんなことはあ
りえない、認めない」と言っていたその被害者を生き返らせて、我々は取戻して
いかなければいけない作業です。それは事務レベルで行える作業ではないと思っ
ています。初めからその意味において極めて高い政治レベルでの議論が必要だろ
うと思っています。

 こういったことを含め、私は他にも様々な事柄に関して、政治家ですからやる
ことはありますが、今、拉致被害者の解放、拉致被害者を取戻すこの一点に集中
し、他の政治的なテーマは敢えて抑制的に扱いながら、これまで充電してきた思
い、私の怒り、私のこの間の様々な悲喜こもごもな思いをまさに一点に集中し、
残された時間の中で精一杯頑張っていくことをお誓い申し上げ、政府代表として
は若干感情移入があったかもしれませんが、私の決意の表明といたします。共に
頑張りましょう。

増元 力強い意思とスピード感ある行動をされている大臣です。是非期待したい
と思います。次に、拉致議連幹事長で自民党拉致問題対策特別委員長であります
古屋圭司先生にお願いします。家族会・救う会・拉致議連で5月6日から訪米し
ますが、一緒に訪米してくださいます。

◆北朝鮮への携行金額に制限を、朝鮮総連副議長5人は再入国禁止を

古屋 みなさんこんにちは。

 こうやって今年もこの大集会を開会しなければならないというのは、本当に残
念な思いでいっぱいです。しかし、皆様と一緒になって完全解決を目指していく
ことは、ここに登壇している関係者の使命であり、責任であります。

 今松原大臣から大変力強い言葉をいただきました。正直言って民主党政権になっ
てから今度で7人目の大臣ですが、私はここで本物の大臣が出たと思っています
よ。

 今の政権は北朝鮮問題で越が引けていますね。松原大臣は、しっかり背中を押
して頑張る牽引車になっていただきたい。そして拉致問題解決に向けてしっかり
頑張っていただきたい。私は心からエールを送りたいと思います。

 4月13日、北朝鮮は世界からの制止を振り切ってミサイルを発射しました。
予想通り失敗しました。しかし、私たちは金正日が死んだ後金正恩になって、も
しかしたら変わるんじゃないかと一縷の期待を抱いていたということはあると思
います。

 しかし、現実は全く逆です。ミサイルを打つ、今度は核実験までやるという話
が出てきています。ならば徹底的に今までの考え方、我々自由民主党も圧力を加
えることによって初めて(譲歩を)小出しにしてくるので、この姿勢をさらに強
化する必要があります。これ以外に私は、本当に拉致問題を解決する道はないと
改めて確信しました。

 今回のミサイル発射後、私は(衆議院の)拉致問題特別委員会の筆頭理事を務
めていますので、すぐ委員会を開催しようとしたのですが、どうしても日程的に
できなかった。今日は中津川委員長もお出でですが、理事懇談会を開きました。
政府から意見を求めたのです。そうしたら、今回はこの件につき、「国連で議長
声明が出て、早く内容も十分なものであった」と自画自賛するような話が出まし
たので、私は良識を疑いました。

 (平成)18年に発射した時はアメリカも中国も越が引けていました。日本が
非常任理事国だったということもあり、あの時は日本が粘り強く10日間かけて
やって、最終的に国連決議まで持ち込んだのです。

 しかし、今度は最初からそういう気概を見せずに、やったという。本当にそう
いう取り組みをしたのか私たちもよく分かりません。それはどういうことか。足
元を見られてしまうということなんです。そういう意味でも、本当に政府が毅然
たる態度を持ってほしいということを私たちは改めて強く要求したいと思います。

 (発射した)13日その日に、私たちは自由民主党として提言書を出し、北朝
鮮の拉致で制裁強化について申し入れをしました。いくつかありますが、ポイン
トだけ申し上げます。

 一つは、アメリカのテロ支援国指定をもう一度再開するように協力に働きかけ
ることです。これは失敗だったということをあのヒル元国務次官補もデンバー大
学の講演ではっきり言っているじゃないですか。

 二つ目は、北朝鮮に人がお金を携行して持っていけること。届出さえすれば青
天井で持っていけるのは問題です。ですからこれを1回について額の制限をする。
これは相当効くんです。

 三つ目は人の往来の制限。既に北の国会議員をやっている6名については日本
の再入国を禁止していますが、朝鮮総連副議長の5人が頻繁に往復しています。
これについて再入国を禁止するだけで相当効くんです。

 こういったことをしっかり提案していますので、ぜひ松原大臣、こういった問
題について全くノー・アンサーなんです。是非こういったことをやっていただき
たいということをここで改めてお願いしたいと思います。

 今日は、デヴィド・スネドンさんの家族がお見えで、さきほどお話をしました。
北朝鮮と中国との国境で拉致された疑いが極めて強い。アメリカのチャック・ダ
ウンズさんの本ではっきりしました。

 いよいよこれで、アメリカは拉致問題について、「日本は気の毒」等と他人事
のような面は否定できなかったのですが、自国民が拉致された疑いが強いという
ことになれば、主権が侵害をされて人権が侵害されていることになります。

 このことについてアメリカは、どんな手段を使っても、軍を出動させてでも取
り返すというのがアメリカの正義ではないでしょうか。ですから我々は、スネド
ンさんの拉致問題があったということを、日本はともかく、アメリカにも広く世
論喚起をしていきたいと思っています。

 そのためにスネドンさんご家族には大変ご苦労があると思いますが、是非、自
分のこどもだけの問題だけではなく、主権が侵害されているという視点にも立っ
て運動していただきたいと思います。

 私たちは5月6日から拉致議連有志で訪米します。一番のポイントは、ユタ州
の上院議員、下院議員に会って、この問題をしっかり訴えて、議会でも取り上げ
てもらいたいと思います。ややもすると米政府はあまり認めたがっていません。
それを認めさせるような交渉をしっかりやってきたいと思っています。

 このことがなれば、大きくアメリカが踏み込んできてもらえる可能性が高くな
ります。私はこのことが解決に向けて重要なことだと思っています。

 それからもう1点。特定失踪者の問題です。議連でも荒木さんをお呼びして話
をしました。政府も、拉致問題対策本部が正式に決定した活動内容に拉致の疑い
が濃厚な案件についても、捜査・調査を徹底的にするとはっきり謳っています。

 たまたま今回の例でも、荒木さんが言っているあの山本美保さんの問題も刑事
訴訟法47条で、DNA鑑定は見せられないけれども、但し書きがあって、必要性
が認められる時はその公表はできるものとされています。本当にそれが間違いな
いんだったら堂々と公表すればいいんです。私たちは、それは捜査・調査の徹底
に合致するものと思っています。

 この拉致問題は時間がないということですが、時間を短縮させるのは我々の力
であり努力です。また政府の力であり努力です。そしてアメリカ韓国の協力の度
合いです。私たちはそういった働きかけを強めながら何としても全員の被害者が
帰ってきて、親子で抱きしめあう、このシーンをみんなで作り上げようじゃあり
ませんか。そのために頑張っていきたいと思います。ありがとうございます。

増元 次に、公明党拉致問題対策委員長であります竹内譲先生お願いいたします。

◆制裁は効果がある、北朝鮮に対して厳しく迫る局面

竹内 この度、北朝鮮はミサイル発射に失敗しました。私たちも恐らく失敗する
と思っていましたが、しかし失敗したからといって、これが許されるものではな
い。国際社会の制止を振り切っての蛮行ですから、当然制裁を受けるべきもので
あると思っています。

 今回は国連の非難決議になりましたが、私たちは引き続き制裁を求める意思に
変わりはありません。

 また今回の失敗は北朝鮮にとって大変な痛手であり、恐らく今後、汚名を挽回
するために次のミサイル発射実験、場合によっては核実験を強行するであろうと
思っています。もしもそのような事態に至ったならば、断固たる制裁措置を国連
安保理に求めるとともに、日本としても独自の制裁に踏み切るべきであると申し
上げておきたいと思います。

 さて、金正恩体制が発足しましたが、まだ若いため古参の幹部の中で身動きが
とれず、自由な意思決定ができていません。従って、北朝鮮はいずれ6者会合に
戻ってくるしかないと思っています。

 その上で指摘しておかなければならないことは、この拉致問題が2005年に、
アメリカの交渉担当者クリストファー・ヒル氏によって、6か国協議の主要議題
から外され、作業部会の議題に移されてしまったと思っています。

 しかし、今日来ておられる米国人留学生デヴィド・スネドンさんが中国で拉致
された疑いが非常に濃厚であると思っていまして、その意味でいま一度、米国に
対して拉致問題を6か国協議の主要議題として復活させることを要求すべきであ
ると思っています。

 日本は、拉致・核・ミサイルを真の意味で一体のものとして解決するよう再交
渉すべきであると思います。是非とも総理や外務大臣にお願いをしたいと思って
います。

 そして次に米国に対して要求すべきことは、古屋先生からもありましたが、わ
が公明党としても北朝鮮を再び米国務省のテロ支援国家リストに再指定すべきで
あるということです。

 2008年10月11日に、米国は北朝鮮の核問題を解決する手段としてテロ
支援国家リストから北朝鮮を解除しましたが、その後核問題が解決するどころか、
むしろ悪化の一途をたどってきているのが実情です。

 正直に申し上げてアメリカは北朝鮮に騙されたと思っています。このことはヒ
ル氏本人も失敗であったと認めています。またアーミテージ氏(元米国務副長官)
も再指定すべきであると明言しています。テロ支援国家として北朝鮮を再指定せ
よと強く要求すべきです。

 さらに野田総理自身も自らの著書『民主の敵』の中で同様の趣旨を述べておら
れます。総理は自らの言葉通り、アメリカだからといって遠慮せずに、どんどん
言わなければダメであるということを申し上げておきたいと思います。

 3点目は、北朝鮮が拉致被害者の調査やり直し約束を反故にして3年が過ぎま
した。これを再開させるためにも、わが党としても、在日朝鮮人への北朝鮮を渡
航先とする再入国不許可範囲の拡大と、申告すれば無制限に送金、持ち出しが可
能な現状を改めて、送金、持ち出し額を制限するなど、実効性のある制裁に踏み
切るべきであると考えております。

 最近の報道でも、北朝鮮が2010年5月、経済制裁の一部解除を条件に拉致
被害者をめぐる調査委員会の設置を鳩山政権に打診していたことが明らかになり
ました。その意味では、やはり経済制裁は効果があると考えております。

 従いまして、ここは北朝鮮に対して強く、厳しく迫る局面であると申し上げ、
私たちのご挨拶とさせていただきます。ありがとうございました。

増元 ありがとうございました。竹内先生はお人柄のいい所が顔にそのまま出て
いると思いますが、北朝鮮という悪党と真摯に戦っていただきたいと思っていま
す。

 今日は平沼議連会長が党務のために関西に行っておられます。たちあがれ日本
を代表して、2002年9月から、家族のサイドに立って、家族とともに北朝鮮
と戦ってこられた中山恭子先生にご挨拶をお願いいたします。

◆北朝鮮の混乱時に自衛隊が拉致被害者を救出できるよう法改正を

中山 みなさまこんにちは。

 今日、今年もこの国民大集会を開くということになんとも言えない悲しみを感
じながらここに参加しています。ただ、これまでずっとこの大集会に皆様がたく
さんご参加くださっておりますことを、本当にありがたいことと思っています。

 この問題は、多くの国民の皆様の支持がなければ、全く解決につなげていくこ
とができない問題だと思っており、ご支援くださっていることにいつも感謝して
います。

 2009年の夏まで被害者の帰国を何とかして、金正日総書記の存命中に実現
させたいという強い思いでこの問題を担当いたしましたが、残念ながら今一歩と
いうところで政府を去ることになりました。

 その間、本当に多くの方々のご支援をいただきながら、そして北朝鮮に対して
各国からの支援もいただきながら、帰国させるようにという主張を続けました。

 その中で、被害者の方々が確実に生存しているとの確信を持っております。た
だ、北朝鮮の政府の主要なポストにいる方でも日本人拉致被害者、各国から連れ
て来られた被害者がどのように管理されているのかを知らない。特定の北朝鮮の
関係者だけが拉致してきた者を、立ち入り禁止区域の中で管理している。完全に
監禁状態に置いているという状況が分かっています。

 これをいかにして解放させるか、なかなか難しい問題ですが、わたしたちは、
日本はこの問題を解決しない限り、日本という国が自立した国だと言えないと考
えています。

 終戦後20年が経った頃、各地で、仲間から信頼され、そして責任感の強い高
校生たち、若者が姿を消しています。70年代に入ってからは、申し上げるまで
もありませんが、典型的な日本の家庭で日本のしつけをしっかり身に付けた若者
たちが拉致されました。

 また、印刷工であるとか、職工、旋盤工、市役所の職員、看護婦さんとか色々
な技術を身に付けた日本の若者たちが連れ去られました。日本の大切な、大切な
若者が、易々と忍び込んできた工作員によって袋詰めにされたり、色々な形で北
朝鮮に連れて行かれています。

 日本はどうしてこんな状況を防げなかったのでしょうか。色んな問題が絡んで
いると思います。日本は今日、まさに4月28日、サンフランシスコ講和条約が
発効し、自立した筈でした。独立した筈でした。それにも関わらず、日本は、日
本の国民が拉致されてもそのまま放置してしまっているのです。この集会を起点
にして、日本として、まさに自立した国家を再生していかなければなりません。

 今日はアメリカから、デヴィド・スネドンさんのご家族も見えています。本当
に大切な若者たちが北朝鮮に連れていかれています。日本としてなすべきことは
たくさんあります。

 これまでにもお話がありましたように、まず、北朝鮮が解放せざるをえないと
いう状況に押し込んでいく必要があります。まだまだ制裁措置はたくさん残って
います。ヒト、モノ、カネの制裁措置を政府として直ちにとる必要があります。

 そして認定できていない拉致された高校生を初めとして、認定できていない被
害者の方がたくさんいますので、それをまず認定していくことです。

 それからもう一つ、いくつもありますがその中で是非皆様に訴えたいことがあ
ります。日本は国際情報機関の組織をもっておりません。この際、北朝鮮に対し
てという限定的でもいいので、国際的な情報を取ること。そして、日本の中に拉
致被害者を救出するよりも北朝鮮との国交正常化を優先するという考えが、政府
の中にも報道関係の中にも、一般の中にもあります。これをいかにして押さえて
いくか。

 拉致担当大臣を初め、拉致関係の政府の方々がこれまでずっと抑えきってきて
います。でも、いつこの話が顔を出してくるかもしれません。それを常に見張っ
て、日本国は拉致被害者を帰国させるまでは国交正常化の入口にも立たないとい
う、しっかりした信念で動いていかなければなりません。

 また今、金正恩氏という若い方が後を継いで新しい北朝鮮に移行しようとして
います。ただ、どう考えても不安定な状態が続くと思われます。混乱が起きる可
能性を否定できません。その時日本はどうやって被害者を救出できるでしょうか。

 自衛隊法にどう書かれているかですが、「自衛隊は、その輸送が安全であるこ
とがはっきり確認された場合にのみ邦人の、この場合は拉致被害者や日本人妻で
すが、輸送を行うことができる」となっています。安全が確認できたら自衛隊が
行ってもらう必要はないんです。安全が確認されないからこそ自衛隊に動いても
らわなければ救出できません。

 この改正法案は、自民党が衆議院に提出していますが、棚ざらしになったまま
です。今拉致議連では、北朝鮮に限ってでも、自衛隊が動けるための法案を議員
立法で出そうと準備しています。

 どうぞ皆様このような動きは皆様のご支持がなければ通すことができません。
これからも拉致被害者解放まで引き続きご支援くださいますように心からお願い
申し上げます。ありがとうございました。

増元 ありがとうございました。自衛隊法の改正、これは日本人が日本人を助け
るという意思を国民の皆さんが表明していただけることだと思っています。是非
国会の先生方には頑張っていただきたいと思います。

 それでは参加議員の紹介を拉致議連事務局長で民主党衆議院議員笠浩史先生に
お願いします。

◆参加議員紹介

笠 皆様本当にお疲れ様です。今年は北朝鮮が拉致を認めてから9月で10年の
節目の年です。そして金正日が死去して新しい金正恩、今とんでもない行動をとっ
ていますが、わが国としての新たな制裁、さらには国際社会の包囲網を強めなが
ら必ず拉致被害者を救出するという思いで、党派を超えて議連として活動するこ
とをお約束したいと思います。

 それでは、本日本人出席している国会議員を紹介させていただきます。先ほど
ご挨拶をいただきました会長代行、民主党、中井洽衆議院議員です。拉致問題担
当大臣、松原仁衆議院議員です。幹事長、自民党の古屋圭司衆議院議員です。公
明党拉致問題対策委員長、竹内譲衆議院議員です。たちあがれ日本、中山恭子参
議院議員です。事務局次長、民主党の金子洋一参議院議員です。衆議院北朝鮮に
よる拉致問題等に関する特別委員会委員長、民主党の中津川博郷議員です。副会
長、自民党の山谷えり子参議院議員です。自民党の塚田一郎参議院議員です。民
主党の斉藤進衆議院議員です。新党きづなの渡辺義彦衆議院議員です。民主党の
大野元裕参議院議員です。民主党の姫井由美子参議院議員です。
以上です。宜しくお願いいたします。

増元 他に自民党副幹事長の松本純衆議院議員、民主党の森ゆう子参議院議員か
ら電報をいただいています。

 再びご来賓にご挨拶をお願いします。新潟県知事で、北朝鮮による拉致被害者
を救出する知事の会会長代行で被害者のために色々とご尽力を願っています泉田
裕彦知事です。宜しくお願いいたします。

◆失われた長い時間を取り返すにはやっぱり日本人が動かなければならない

泉田 北朝鮮が拉致を認めて今年で10年。本当に長い時間が経ってしまいまし
た。そしてまたご家族のみなさん、本当に一日千秋の思いで帰国をお待ちになっ
ている。

 まさに自治体というのは最前線で向き合わなければならない、こういう立場に
あります。

 本当にあの楽しかった時間、失われた長い時間をどうやって取り返すのか、私
もこの間、様々なことを考えてきました。また色々と情報も取ってみました。あ
の家族の時間をもう一回取戻すためには、やっぱり日本人が動かなければならな
いということです。

 そして、この拉致問題を解決する時に安全保障問題が絡まっているということ
です。これをどう突破するのか。今各先生方がお話になりました。実は打つ手は
いっぱいある。お話があった制裁もありますが、それ以外にも日本は手段を持っ
ています。行動する可能性を持っているんです。

 それを行動させない構造が日本国内にもあるというのが、この問題を難しくし
ているというのが実感です。

 今拉致被害者をいかにして本国に、日本に帰国をさせるのか。それを妨げるよ
うな法律ができるかもしれないという危機感も覚えています。我々日本人が同胞
を取り返すために、ちゃんと行動できるような環境を作っていく。そのために家
族が抱えている苦しみというものをしっかりと国民全体にお伝えしていく。これ
が知事の会としての役割として最も大きいのではないかと考えています。

 是非、一日も早くその失われた時間を取戻していただいて、そしてまた平穏な
暮らしに戻ってもらうための環境づくり、是非皆さん方と一緒に作っていきたい
と思います。そしてまた、我々もこの環境を作るためへの努力、絶対風化をさせ
ないというつもりで拉致問題への取り組みを進めていきたいと思います。

 これからも皆さん方と一緒に頑張って行くということを、心よりお誓いをして
本日のご挨拶とさせていただきます。皆さん一緒に頑張りましょう。

増元 知事ありがとうございました。同じく、知事の会の発起人である上田清司
・埼玉県知事からメッセージをいただいています。「日本人は必ず日本人の仲間
を取戻すという意思を、北朝鮮に世界に発信していく」という力強いメッセージ
です。ありがとうございます。

 次に、拉致問題地方議会全国協議会会長で神奈川県議会議員の松田良昭先生、
宜しくお願いいたします。

◆拉致問題は絶対に風化させない

松田 私は、深井会長の後を受けて2代目の会長ですが、昨年の幹事会で、「私
の後の会長はいらない。拉致問題が解決すればこの会はすぐに解散する」とお話
しました。

 北朝鮮に拉致された日本人を救出する、この全国の多くの仲間の紹介をまずさ
せていただきたいと思います。

 協議会副会長で三富佳一新潟県会長ほか新潟県議会議員のみなさんです。どう
ぞお立ち下さい。協議会副会長で奥ノ木信夫埼玉県会長ほか埼玉県議会議員のみ
なさんです。協議会副会長で古賀俊昭会長ほか東京都議会議員のみなさんです。
青森県の西谷冽先生ほか青森県議会議員のみなさんです。

 被災地からもかけつけていただきました。宮城県の皆川章太郎先生ほか宮城県
議会議員のみなさんです。同じく被災地の福島県の遠藤忠一会長ほか福島県議会
議員のみなさんです。群馬県の腰塚誠会長ほか群馬県議会議員のみなさんです。
千葉県の宍倉登会長ほか千葉県議会議員のみなさんです。和歌山県、吉井和視先
生ほか和歌山県議会議員のみなさんです。愛媛県泉圭一先生ほか愛媛県議会議員
のみなさんです。

 そして鳥取県から廣江弌会長です。佐賀県伊藤猛彦先生です。そして神奈川県
議で協議会事務局長の小島健一議員です。

 私たちは、全国で31の意見書を大臣に提出しました。大臣は席を立たれまし
たが、果たして読んでいただいたのか。我々は絶対にこの問題は風化させない、
その覚悟で動いています。そして大臣からご返答もいただきたい。その思いだっ
たわけです。

 一体今の政府は、大臣が6人目でしょう。本気でそしてあらゆることを含めて
やるということを約束していますが、本気で解決する気持ちがあるんだろうか。
その思いです。単に政権浮揚をしようとか、その維持をしようとか、そのために
使われたら拉致問題は困るのです。

 皆さん今日は全国から来ています。私からのお願いがあります。この地方議会
全国協議会は、現在34の都道府県で設置されていますが、あと13の府県が足
りないんです。発表します。

 茨城、栃木、長野、愛知、三重、岐阜、石川、滋賀、大阪、奈良、高知、福岡、
沖縄の13府県です。

 ご関係の議員の先生方がおられましたら、議連を作ってそして一緒に活動しよ
う、そういう呼びかけを皆さんにしていただきたいと思います。

 これはなぜかというと、我々日本人は、この問題を絶対に風化させない。政府
に様々な問題があっても、我々地方でこの拉致問題をしっかりと見つめ、そして
必ず拉致被害者を救出する。その覚悟を全国で広めていきたいと思います。皆さ
んとともに動きましょう。宜しくお願いいたします。

増元 ありがとうございました。すごい迫力で、力強いお言葉をいただきました。
本当に心強く思っています。

 他に、香川県議会の方もお出でになっているとうかがっています。ありがとう
ございます。

 それでは、これまで家族会とともにずっと戦ってこられて、来賓というよりも
私たちの同志のような方ですが、荒木和博、特定失踪者問題調査会代表にご挨拶
をお願いいたします。

荒木 今日は多数のみなさんお集まりいただきありがとうございます。まず今日
お見えの特定失踪者のご家族の方に壇上に上がっていただいて自己紹介をしてい
ただきたいと思います。

◆特定失踪者ご家族の訴え

 昭和49年2月、新潟県佐渡島の新潟県職員として勤務中に拉致された大澤
孝司の兄の大澤昭一と茂樹です。宜しくお願いいたします。

 特定失踪者問題調査会が、荒木代表のもとに真剣に73名を1000番台リス
トに掲載していただいた。この73名は、未だに政府認定になっていない。その
認定は日本人がするんです。北朝鮮に遠慮することはない。国会議員は何をして
いるか。拉致議連はしっかりやっていると私は思います。何のために国会議員が
おるのか分からん。皆さん宜しくお願いいたします。(福井県特定失踪者山下春
夫さんの家族代理人池田欣一さん)。

 福井から参りました特定失踪者宮内和也の義理の兄と妻です。福井県には4名
の特定失踪者がおられますが、その代表も勤めています。先般、大飯原発でお騒
がせいたしましたが、地域の方々は拉致の次はテロかという声があがって、頻繁
に原発情報が北朝鮮に漏れつつあります。早期にこれを打ち破らない限り、日本
は安泰で平和な国として暮らせません。皆様のお力を今一丸となって宜しくお願
いいたします。

 愛媛県から参りました大政でございます。主人が「どうしても会いたい人が一
人いるから死ぬわけにはいかん」と去年の7月に申しましたが、それから今月の
4日に力尽きて会えぬまま亡くなりました。どうかこのような思いを、つらい思
いをしないよう、主人で最後にしてください。どうか皆様、一日も早く拉致問題
が解決しますように、ご支援のほどよろしくお願い致します。(大政由美さんの
母・大政悦子さん)

 同じく愛媛県から参りました、特定失踪者 山下綾子のいとこで長島清志でご
ざいます。ただ今中山恭子先生からお話がありましたが、自衛隊の出動をぜひと
も我々は声援したいと思っています。どうかよろしくお願い致します。

 横浜から来ました寺島です。娘は昭和54年4月に銀行に入行しましたが、8
月10日、行方不明になっております。どうぞご支援よろしくお願い致します。
(寺島佐津子さんの母・寺島イツ子さん)

 2002年の春(失踪しました)、宮本直樹でございます。今も連絡がなくて
心配しております。よろしくお願い致します。(宮本直樹さんの母・宮本はるみ
さん)

 平成10年4月7日に行方が分からなくなった、新潟県の長岡市から参りまし
た、中村三奈子の母です。娘は高校卒業してまもなく、どなたか分からない中年
の女性ということなのですけど、韓国に行ったとみられております。その後、まっ
たく行方が分からなくなっております。一刻も早く拉致被害者、そして特定失踪
者の人たちが親元に帰って来られますよう、ぜひご支援よろしくお願い致します
(中村三奈子さんの母・中村クニさん)。

 特定失踪者生島孝子の姉・馨子と申します。この拉致関係の集会がこの10年間
東京では数多く開かれました。それでもこの東京に特定失踪者が大勢いることを
ご存知の方は余りいらっしゃらないのです。今日この会場にいらっしゃる方は別
として一般の方で。

 私の妹は今から40年前、渋谷区笹塚、新宿の隣りの駅です。甲州街道沿いで
す。そこでいなくなりました。40年間そのままです。目撃証言を8年前にいた
だきましたが、政府から何の対応もしていただけません。

 これから特定失踪者にも目を向けていただくとか、議連の方たちの後押しがあ
るというので期待していますが、妹はもう70歳です。70歳であの厳しい北朝鮮で、
もともと身体が丈夫じゃなかったので、死んでしまうと、日本政府が認めてない
から、ただの北朝鮮の土になってしまうのです。ソ連抑留のあの悲劇の二の舞に
なってしまうのです。そうならないためには、ぜひ認定とかそういうことではな
く、政府がもっと積極的に調査なり情報収集に取り組んでいただきたいと思うの
です。

 本日、わざわざアメリカからご列席いただきましたスネドンさん、日本でいえ
ば私たち特定失踪者と同じだと思うのです。どうぞ皆様、私たちのことを忘れな
いというより、歴史の一ページにぜひ残して欲しいと思います。よろしくお願い
致します。

 皆様、本日はありがとうございます。私は埼玉県川口市から来ました藤田隆司
と申します。私の1歳上の兄・藤田進が川口の自宅を出て、そのまま帰って来な
くなってから今年で36年です。当時19歳の大学1年生でした。これから体育
の先生になろうということで、一生懸命その人生を歩んでいたその矢先の出来事
です。そして失踪の理由が分からないまま20数年間経ちました。

 今から8年前に、北朝鮮から来た1枚の写真が私の兄であるという鑑定結果が
出ています。この時点で初めて私の兄の失踪が北朝鮮による拉致であるというこ
とが明らかになっています。しかしながら日本政府による正式な拉致認定を8年
間受けておりません。写真が出てきても認定しない。目撃情報があっても認定し
ない。さらに兄を拉致した実行犯の告白があって、この3つが揃っていても認定
していない。これが日本の今の残念ながらの現状です。

 拉致問題というのは、認定されている17名はもちろんそうです。しかしなが
ら認定されていない特定失踪者が470名います。さらに先日の国会答弁で、9
00名に及ぶ拉致の相談があるのです。「自分の家族も実は拉致ではないか」と。
ということは、もう相当数の拉致の被害者があるという認識が未だに日本国民に
伝わっておりません。ぜひ拉致問題を考える時に、特定失踪者問題がその裏に大
きく横たわっていることを知っていただきたいと思います。

 本日、アメリカから(ご家族が)来たデイビット・スネドンさんも言わば日本
の特定失踪者にあたる人だと思います。特定失踪者問題を解決しなければ拉致問
題は解決しません。今後とも皆様のご支援とご協力をお願い申し上げます。

 私は昭和48年「今、千葉駅にいる」という電話を最後に消息を絶ちました古
川了子の姉・竹下と申します。古川了子は18歳の時に千葉から消えましたが、
その後、北朝鮮の915病院で、安明進氏と会っており、「間違いないだろう」
と言われております。裁判でも訴えました。しかし政府は拉致被害者として認定
していただくことはまだありません。

 中山先生は先ほどもおっしゃいましたが、中山先生はもう幾年も前から「拉致
被害者として特定失踪者を認定するべきだ」と言ってくださっています。

 ぜひ今、金正恩体制に圧力をかけるとすれば、色々な方法があると思いますけ
れども、特定失踪者を拉致被害者認定することも大きな圧力になるのではないで
しょうか。是非よろしくお願い致します。(古川了子さんの姉・竹下珠路さん)

 私は、16歳で弟が拉致されたのです、沼津から。今年で60歳になります。
一番上の姉なのでちょっと歳が離れています。両親はもうとっくに亡くなりまし
た。もう60歳なので、私も歳なので、いつ会えるかなととても心配です。本当
にかわいそうで、北朝鮮の天気予報を見ますと、寒いだろうなあって涙が出ます。
どうぞ私たちには何もできませんので、政府の方、皆様方、よろしくお願い致し
ます。(大屋敷正行さんの姉・山口幸子さん)

 私は平成3年4月22日月曜日(に失踪した)、浦和の埼玉銀行に勤めており
ました佐々木悦子の母です。一日も早い解決の方よろしくお願い致します。(佐
々木悦子さんの母・佐々木アイ子さん)

◆去年来られた方が今年亡くなられて来ていない

荒木 先ほど3番目にお話になった池田先生は興奮のあまりお名前をおっしゃい
ませんでしたが、昨年、山下春夫さんが亡くなりまして、ご家族はもう地方にし
かおられません。地元で代理としてお出でいただきました。

 大政さんのお話の中にもありましたように、お父さんもついこの間お亡くなり
になったということで、去年来られた方が今年来ていない、あるいは今年、今こ
こに並んでおられる方の中でも9月の集会では来られなくなるかもしれないとい
うことがございます。時間がないという意味では私どもは本当にそれを痛感をし
ている次第です。

 ただ、先ほど中山先生のお話の中でサンフランシスコ講和条約の60周年とい
うのがございました。主権回復して60年ということは、まさに一つの景気明け
と言いますか歴史が変わった時期になったのではないかと。各来賓の先生方のお
話を聞いても何となくそんな感じを致した次第です。我々今まで忘れてきたもの、
やらなかったことがあったのではないだろうか。それをこれからもう一回やって
いく必要があるだろう、ということです。

 北朝鮮という国は人口2000万人ちょっとの、自分の国の国民も養えない、
それにも関わらず失敗するミサイルを作るような国です。そんな国に日本がやら
れているということが我々として許していいものか、ということです。あの北朝
鮮なんていう国はちっとも怖くありません。怖いと言うなら家の女房の方がよっ
ぽど怖いです。我々はその気になれば鎧袖一触やってしまうことができる、とい
うことです。

 先ほど松原大臣は、北朝鮮に対するメッセージのことを言っておられましたが、
大臣はもちろんああいう言い方をされるわけですけれども、やはり北朝鮮の当局
者が絶対忘れてもらっては困ることがあります。それは“報復”ということです。

 この間、何十年間も同胞が拉致をされてきて、そしてその相手に対して、ただ
帰って来たから「ありがとうございました」と言うだけで済ませるなどというよ
うな甘いことは我々はまったく考えていない。もちろん被害者を返すために協力
してくれた人はそれ相応の扱いをするわけですが、最後までそれをしなかった人
間というのはどういう目に遭うかということを、北朝鮮の当局者は、日本の主権
回復60年を機会にしてぜひとも考えてもらいたい、と思うわけです。

 そしてもう一つ、それは決して北朝鮮にいる人間だけではない。日本国内で工
作員としてその活動をして未だに名乗り出もしない連中もそうです。日本の永田
町や霞が関でこの問題を隠蔽してきている連中も同様です。

 今日、この特定失踪者のご家族の声を聞いていただいた皆様には、是非ともま
たお帰りになってから、その声を一人でも多くの方に伝えていただきたいとお願
いを申し上げ、ご挨拶を終わらせていただきます。ありがとうございました。

増元 ありがとうございました。私の父も、1999年に最初の国民大集会を開
いた時には登壇させていただき、その時父が言っていたのは、「娘が帰るまで死
にません」ということでした。しかし、残念ながら10年前に、病に勝てずに去っ
ていきました。

 そういう被害者家族を増やさないためにも本当に早期に私たちの家族を取戻す
国になってもらいたいと思っています。これで第1部を終了いたします。

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葉書は、〒100-8968 千代田区永田町2-3-1 内閣総理大臣 野田佳彦殿

■救う会全国協議会ニュース

発行:北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会(救う会)
TEL 03-3946-5780 FAX 03-3946-5784 http://www.sukuukai.jp
担当:平田隆太郎(事務局長 info@sukuukai.jp)
〒112-0013 東京都文京区音羽1-17-11-905
カンパ振込先:郵便振替口座 00100-4-14701 救う会
みずほ銀行池袋支店(普)5620780 救う会事務局長平田隆太郎
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「もう我慢できない。今年こそ結果を!」。2月2日に家族会・救う会合同会議で決めた今年の運動方針です。 拉致被害者家族の高齢化が進み、「生きている間に被害者に会えないかもしれない」という言葉が出るようになっています。経過はすべて説明して頂くことはないと思います。しかし、今年中にぜひ結果を出して欲しいということが、家族会・救う会そして心ある日本人の心の底からの叫びだと思います
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