救う会全国協議会

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北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会

モンゴル訪問、第1回風船ビラ飛ばし報告?東京連続集会報告2(2010/07/09)
★☆救う会全国協議会ニュース★☆(2010.07.09-2)

■モンゴル訪問、第1回風船ビラ飛ばし報告?東京連続集会報告2

◆北朝鮮に行く日本のメディアは「日本人を返せ」と言ってほしい
増元 モンゴルは貧しい国ですが地下資源がたくさんみつかっているそうです。
NTVの社長によると、「政府がこの地下資源をどうやってうまく活用できるかに
よって、この国が発展するかどうかが決まっていくだろう」と。「ただ、ロシア
と中国の影響力を未だに排除できない国であるが、政府として第三国を引き入れ
たい」。今、日本政府や企業も鉱物資源に触手を伸ばし始めているようですが、
まだ産業として成り立つところまでは行っていないという状況のようです。街中
の車はほとんど日本車でした。それも右ハンドルの日本車が多い。聞くと、中古
車を輸入しているそうです。日本への思いが強い国でした。

旭鷲山関も、同僚議員が席をはずした後に、「拉致問題の解決で日本は弱すぎ
る」とはっきり言っていました。モンゴル人は北朝鮮の考え方をよく分かってい
るので、支援では動かない」ということです。「北朝鮮に詳しいモンゴルの国を
使って解決を模索することもいいのではないか」とのことでした。

日本政府がどのようなアプローチをしているのか全く聞いていません。中山恭
子参議院議員が首相補佐官、担当大臣の時、駐北朝鮮大使と駐日大使と親しかっ
たということですので、どういう動きができるかまだ分かりませんが、日本政府
にモンゴルを活用することも考えていただきたい。中井大臣が受けてくれるかど
うか。とにかく民主党は前政権がやったことはすべて否定ですから。いいところ
は取ればいいのに困ったことです。

菅総理に会った時、井上義行さん(安倍総理主席秘書官)が「新潮45」に書かれ
た手記を渡そうとしたら、中井大臣に断られてしまいました。国家公務員法違反、
つまり守秘義務があるということでしょうが、出してしまったものは見ればいい
じゃないですか。前の政権がどのような交渉をしていたかを菅総理に知っていた
だきたかったのですが。「政府の人間はみんな知っている」とおっしゃっていま
したが、菅総理は帰り際に、「後で見ておく」とのことでした。ひょっとして前
政権から引き継いでいないのではないかと私は思います。井上さんには、拉致問
題アワー(チャンネル桜「拉致問題アワー #212」)で語っていただきまし
た。

実はモンゴルには北朝鮮レストランがあります。誘われたのですが、「何をさ
れるか分からないよ」とアドバイスされ、行くのはやめました。その時聞いたの
ですが、元駐モンゴル日本大使館の人が、北朝鮮レストランで酔っ払って、「お
前ら日本人返せ」と言ったそうです。日本の外交官が世界中のこういう所で、叫
んでいだければと思いました。

今月末に北朝鮮に行く(日本の)メディアがあるそうですが、「日本人を返せ」
と言っていただきたいですね。みんながそう言ってほしい。デビさんも。日本人
がそういう気持ちでいるということを担当者全員に分からせる必要があるんです。
日本人が怒っていることを示していただきたい。

◆国会で毎週拉致で討論を
横田早紀江 みなさんこんばんは。何年か前に、モンゴルのテレビと新聞が、め
ぐみを主にしたインタビューをしてくださったことがあります。佐藤のり子さん
のご紹介でした。思いがけないほど大きな記事にしてくださいました。今回も訪
問のお話がありましたが、私たちは急に体力的に調子がよくなくなり、一日一日
を、色々な問題を抱えながら生きているという状況です。私は肩の痛みがひどく
リハビリに通いながらなんとか頑張っています。

お話をうかがって思ったのですが、こういうことは、私たちや支援してくださ
る方々が声を出す前に、日本の政府が動いてくださればと思います。今回は特に、
中井大臣があらゆる情報を集めるとおっしゃっています。これまでは、これはど
うかというのは除けていたようですが、今後はどんな情報でもまず収集して精査
して、少しでも本当の情報が出てくるようにしたいというお考えのようです。従っ
て、中井大臣にはモンゴルとの接触をよくしていただきたい。また中山さんが親
しい大使の方もおられますので、これは党を超えた問題ですから、人命救助で考
えていただきたいとお願いしたいと思いました。

「制裁一点張りではなかなか解決しないですよ」という考え方の人も確かにいま
すし、「対話をしなければ何も進まない」という考え方の人もいます。私たちは、
北朝鮮の大変さというものを長い間関わって見てきました。私たちは行ったこと
がないから分からないだけで、お帰りになった蓮池さん、地村さん、曽我さんた
ちも、「本当に北朝鮮が平和にならなければ本当に自由は得られないと思うほど
大変な国だ」とおっしゃっています。これだけ長くかかってもどうにもならない
ほど外交は難しいということを思い知らされていますので、モンゴルのような北
朝鮮と交流がある国がはっきりと言い出していただくとともに、政府が一丸となっ
て動いていただきたいと思っています。

これは日本人全体の問題だということを絶対に忘れないでほしいと思いますし、
特に国会で1週間に1回か2回は討論していただいているところをテレビではっき
りと映し出していただかないと、「どうなっているんですか。何もないんですか」
と聞かれます。そういうものを見ていなければ分からないのです。また宜しくお
願いいたします。

本間勝 妹の田口八重子は6月29日、つい2、3日前ですが、北朝鮮に拉致されて
もう32年という年月が経ちました。お手元に、兄の飯塚繁雄が書いた文章がある
と思います。八重子に対する家族の思いは全く同じです。家族の生の声として、
読上げますので、聞いてください。

◆八重子さん拉致から32年
「人権とは何でしょうか」
北朝鮮による拉致被害者家族連絡会 代表 飯塚繁雄

私達はこの「人権」という言葉の意味と認識について、はっきりした定義が持
てない状況下におかれています。私などの素人の考えでは、ごく平凡な家庭にあっ
て「安全な環境に暮らせる権利」と理解をしています、多くの国民はこのことを
あまり意識せず生活を営んでいると思います、その権利は当たり前でごく自然な
形で浸透しているからでしょう。いまやこの人権が取りざたされているのは、国
の内外ともあらゆる事件、犯罪がはびこり、自らの安全を自らが守るしかない状
況下になっているかもしれません、しかしこれは実際には難しいことでしょう。
人権が強制的に侵される場合は、やはり国として、そうならない対策を強力に打
ち出し、またそうなった場合は現状回復を早期にはかるべきです。ここで難しい
問題は、国家犯罪による人権の剥奪です、解決には国と国の交渉、闘いになるか
らです、

まさに北朝鮮による日本人拉致が最たるものです。この北朝鮮による拉致は、
全く罪もない一般の人々を強引に誘拐してしまうという、まさに人権蹂躙そのも
のです。

この拉致問題は30数年前から実存し、すでに数百人の被害者がいるといわれて
います、私たちその被害者家族は1997年3月25日に愛しい家族の奪還のため被害
者家族連絡会を立ち上げ、救出活動を始めました。活動を始めてすでに13年余に
なってしまいました、

この間に5人の被害者が帰ってこられましたが、残る被害者の帰国が全く果た
せず、今に至りました。どうしてこんなに長い間かかっても解決出来ないのでしょ
うか、日本国家として自国の国民の危機に、取り返す意欲とその対応がなかった
からでしょう。

ここで北朝鮮による拉致の実態と、これまでの被害者救出の活動の経過につい
て述べておきます、それぞれの拉致被害者家族の状況はさまざまですが、私の妹
「田口八重子」は1978年6月に、1歳と2歳の幼子を残し、東京の池袋から北の工
作員にだまされ連れ出され、そのまま拉致されてしまったのです。当時妹は22歳
で二人の子を育てるために、一生懸命頑張っていたのです、罪もない母子家庭を
無残にも引き裂いてしまったのです。

妹は当時22歳、今では54歳になっているはずです、人生の一番大切な期間を北
朝鮮に略奪され、過酷な生活を強いられています。そして残された二人の子供た
ちは、実の母親の愛情にふれられず、私たち兄姉の養子として育てられることに
なってしまったのです。

幸いにもその子らは養子であること、母親が北朝鮮に拉致されていることも知
らず、立派な成人に育ちました。長男の耕一郎には成人してから、これらの事を
すべてうちあけましたその二つもの大きな事実を知らされ、大変なショックと、
どうしょうもない苦悩がのしかかりました。彼はもう33歳にもなり分別がつけら
れる歳になっておりますが、それでも未だに母親の実感がつかめず、心からお母
さんと呼べない心境です。

妹が拉致されてからもう32年、この間帰国を待ちわびていた八重子の母親、そ
して八重子の長女を育てた義父、さらにいつも気遣っていた私の義母も、八重子
に会えることもなくこの世を去りました。おそらく他の被害者家族も、いろいろ
な悲劇がこの長い間に現実として起こっていると思います。

北朝鮮はこういった非人間的な犯罪行為を何の罪悪感もなく、当たり前のよう
に行っています、私たちはこの人権を無視し冷酷な犯罪行為に対し、強い憤りを
表しています。

これら日本人拉致の実態は、相当前から日本政府、警察も認識していたはずで
す、その当時の状況から被害者を無視した表向きの外交が重視され、まさに国民
の暮らしと安全を守る、基本的な取り組みが軽視されていたと思われます。私達
はいままで7人の歴代総理にお願いしてきましたがどなたもこの問題を解決でき
ず、多くの被害者とその家族にとって、ほんとうに残念極まりないことです。

この拉致問題は私達被害者家族と、これをサポートする団体の救出活動により、
6?7年前からようやく国民の理解と支援も高まり、国の最重要課題と位置づけら
れるようになってきました。しかしながら今日現在具体的な進展が見られず、先
が不透明な状況が続いております。この問題をとりまく状況はめまぐるしく変化
をしており、あらゆる情報から一喜一憂する場面もありますが、不利な状況が目
立ちます、それは北朝鮮にとって有利な環境下になりうる状況です。米国が北の
テロ支援国家指定を解除する、そしてブッシュ政権が終わりオバマ政権になり、
対北融和政権になる、日本でも総理大臣がちょくちょく変わる、すでに8人の総
理大臣に救出を訴えてきました。今現在は民主党政権となって、やらんかなの意
気込みはあるものの、具体的な動きが見えません。その間拉致問題が隅に追いや
られることが懸念されます。救いは安倍元総理が打ち出した対北政策が今も踏襲
され、管総理も一応それに則った政策を出しています。不誠実な北の対応に対し
追加制裁の動きも出ています。

私はこの問題の解決は日本政府がしっかりしたイニシアチブをとり、超党派で
北朝鮮に当たることが必須手段と考えます。他国の支援はあれば少しは有利でしょ
うが主力は日本政府です。その日本政府がまた腰砕けにならないよう、私たちは
各種対応については一体的に協力していくとともに、或るときには強い要請、お
願いをしていきます。

私達被害者家族はもとより、全国の国民の皆様、救う会と他のボランテア団体
そして中央、地方の拉致議連の先生方、さらには各自治体の皆様と共に早期解決
に向け更なる活動を展開してゆきたいと思います。あまりにも永い間人権を略奪
されている多くの被害者が、人権回復を待ち望んでいます。そして、それを待っ
ている私たち家族は日の丸機のタラップの下で、愛しい家族が抱き合う姿が脳裏
に焼き付いています。

以下次号

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■菅首相にメール・葉書を
首相官邸のホームページに「ご意見募集」があります。
下記をクリックして、ご意見を送ってください。
http://www.kantei.go.jp/jp/forms/goiken.html
葉書は、〒100-8968 千代田区永田町2-3-1 内閣総理大臣 菅 直人殿

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