救う会全国協議会

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北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会

田原氏「生きていない」発言は「不適切」他−BPOが審理結果報告(2010/03/10)
★☆救う会全国協議会ニュース★☆(2010.03.10)

本日、3月10日、放送送倫理・番組向上機構(BPO)の放送人権委員会が、テレ
ビ朝日深夜討論番組での田原総一朗氏の発言への家族会の申し立てについて、委
員会決定を公表した(内容全文はBPOホームページ参照)。家族会から飯塚繁雄
代表、横田滋・早紀江前代表夫妻、増元照明事務局長がBPOで結果を聞き、その
後救う会とともに記者会見を行った。家族会・救う会では、本件に付き、会見後、
改めて以下の共同声明を公表した。以下はその全文である。

また、下記の<参考資料>は、田原氏と外務省高官X氏とのインタビューテー
プを起こした文書(2008年11月11日聞き取り)で、有本さんご夫妻が提起した訴
訟で田原氏側から、本年1月15日に提出されたものである。全文ではないかもし
れないが、この中には、田原氏が、拉致被害者が「生きていない」と発言したこ
とに関し、その主張を裏付ける外務省高官の発言は全くない。

◆BPO決定に対する家族会・救う会声明

本日、放送倫理・番組向上機構(BPO)放送人権委員会が、テレビ朝日深夜討
論番組での田原総一郎氏の発言への家族会の申し立てについて、委員会決定を公
表した。A4用紙で18頁にのぼるものだ。まず、訴えを真剣に受けとめ決定を出し
てくださった委員会関係者の努力に感謝したい。

この決定について私たちは、田原発言を「不適切」と認定し、テレビ朝日の対
応について「放送倫理上の問題があった」と判断した点一は評価できる。しかし、
田原氏の発言全体について「言論の自由の範囲内にあるもの」として許容した点
は不満が残る。

田原氏を司会者から降板させることという私たちの要求事項について、決定の
中では「放送局の自律に属する」として委員会の判断が示されなかった。テレビ
朝日には今回の決定で〈報道に対する信頼が確保されるよう一層の努力を求める〉
とされたことを重く受けとめ、人命にかかわる不適切な発言を行う人物を討論番
組の司会者に使い続けることはふさわしくない、という私たちの訴えに対して、
真摯な対応を望みたい。

委員会決定で評価できる点は、以下のごとく田原氏発言を批判した部分である。
〈田原氏の「外務省も生きていないことは分かっている」との発言が、拉致被害
者の生死という重大な問題について根拠を示すことなく「生きていない」と断定
した点において、被害者家族に対する配慮を欠き不適切であると認定した〉(16
頁)。〈外務省の高官というのみで、情報源は明らかにできないとしても、その
情報源からの取材結果を含め、田原氏が独自取材によって得た情報を総合した結
果として「生きていない」と断定的に発言したというのであれば、その実体的な
根拠を示すのが相当である。示せないというのであればそのような断定的な表現
はするべきではなかった〉(9頁)。

また、テレビ朝日に対して、謝罪の表明が放送から3週間後だったことについ
て〈局関係者の間に事の深刻さや重大性に関する認識が欠けており、それゆえに
迅速・的確な対応を取れなかった〉(13頁)、謝罪放送において田原氏が行った
一部の発言について〈アドリブ的なパフォーマンスは不必要だし、不適切でもあ
る。…局と田原氏の間でどのような趣旨でどのような内容の謝罪放送をするべき
か十分打ち合わせが可能だったのに、そのような準備を怠っていたことを伺わせ
る〉(14頁)とされていることなどをぜひ重く受けとめていただきたい。

しかし、同委員会が〈異論が提起されたことによって自らの立場が否定された
との不快の念が持たれる場合があったとしても、メディアの世界における自由な
言論は保障されなければならない。…田原氏が、ジャーナリストとしての責任に
おいて、拉致問題を見る視点について問題提起し、その観点から政府の方針を批
判したものであって、言論の自由の範囲内にあり、人権侵害とは認めない〉(11
頁)とした点については、私たちの主張が正しく伝わっていなかったと強く思う。
私たちは、人命にかかわる重大な事案については、あくまでも事実と根拠に基づ
いて議論すべきだと主張しているだけだ。田原氏が被害者死亡に関して十分な根
拠をお持ちであればぜひ開示して欲しい。それができないなら不適切な発言は人
命を守るという観点からひかえて欲しいと言っているだけだ。家族は理不尽に連
れ去られた肉親について真実を知りたいのだ。運動のための運動をしているわけ
ではない。

田原氏は有本さんご夫妻が提起した訴訟で、外務省高官X氏とのインタビュー
テープを起こした文書を提出した。外務省は取材の事実そのものを否定しており、
文書の信憑性についての評価は留保したいが、その文書をいくら探してもX氏は
「生きていないことは分かっている」などと話していない。田原氏はご自身がお
持ちの死亡の根拠を全て開示するか、それができないのであれば、発言を全面的
に撤回し、責任をとって司会者を辞するべきである。


平成22年3月10日
北朝鮮による拉致被害者家族連絡会 代表 飯塚繁雄
北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会 会長 藤野義昭


<参考資料>
乙第9号証(神戸地裁宛に田原氏側から提出された証拠資料)

◆被告による外務省幹部(以下「X氏」)インタビューの録音反訳の抜粋
インタビューの日時−2008年11月11日


作成者 弁護士 山本晋平


田原 テロ支援国家解除をしましたね。これはどういうふうに見てらっしゃいま
すか。

X氏 どういうふうに見てるか?これは率直には相当前からアメリカは米朝交渉
を進める上でのテコ、交渉材料としてこれはいつか解除すると。だから解除する
上では2つのことが重要だと。1つは非核化について詰めると。そのための材料
として使うと。もう1つは日朝関係、拉致について使うと。ただし、主眼はあく
までも前段にあるんであって、後段はできる範囲でやりましょうということだっ
たと思うんですね。
だからアメリカから言うと、これをベルリン交渉から含めて、日本には十分時間
をやったと。

田原 時間をやった?

X氏 1年、ほぼ。その間日朝関係を

田原 何もしなかった。

X氏 まあしなかったっていうことないんだけど、努力はしたんですよ。努力は
したんだけれども、実際上テロ指定解除あるいは拉致問題について目に見える形
での、その結果国民が納得するかたちでの解除っていうのはやっぱりもう無理だ
ろうし、当分その展望はあるのかということからいうと、アメリカもこれ以上拉
致問題の進展が十分でないことだけを理由に、このカードというのは自分たちの
非核交渉自身についても非常にやっぱり、これが北朝鮮に要求、これがない限り
はもう要するに前に進まないという状況だったし、そろそろ切り時だろうという
ことだったと思うんですね。
この点については直前に言ってきて裏切られたとかなんとかっていうようなこ
とあるけど、そんなこと

田原 2、30分前に言ってきたと

X氏 そんなことないですよ。これはずうっと前から話はしてるんですよ。それ
はしてるし、外相レベルでもやってるし、

田原 そりゃそうですね。

X氏 だから総理レベルでもやってるわけですよ。だけども問題はタッチの差は
あるけど、非核化の検証問題について果たしてこれで十分なのかということにつ
いては非常に議論があるし、

田原 ありますね。

X氏 そもそも拉致を右に置いて非核化についてこれでこのカードを切って大丈
夫かという議論は、われわれにもあるしアメリカの内部にもあった。
その結果としてしかしこの段階でカードを切らないと二つの懸念があって、1
つは北朝鮮がさらに後ろ向きになるというか後ずさりすると、もう政権末期だし
ね、アメリカは。そうだと瓦解していくという恐怖が非常にあったと思うし、も
う1つは、これはどの程度実証的なものかっていう問題があるんだけれども、北
朝鮮がさらに強硬な手段に訴える理論的可能性がゼロじゃなかったということも
あると思うんですけど、そういう意味ではやや外から見ると非常に駆け込み的に
やったというふうに見られてもしょうがない面はあるんですけど、アメリカとし
てはそういう正当化ですね。

(中略)

X氏 いちおうすべて建前上は振り出しに戻ってもう1回調査すると。

田原 あの8人については亡くなってるからもう調査しないっていうことは言っ
てないんですか。

X氏 そういうことは言っておりませんね。

田原 向こうは?

X氏 うん。でもまあ、ポジションとしてはなかなかもうすべて既に金正日さん
がそういう決断してあれした結果について、それ覆すっていうことについて言う
と、それはさらなる新しい何かない限りは、それはできないわけですからね。そ
れがどうなのかっていう問題あるし、率直に言えば私の立場で言うと、あの説明
には納得していないのでね。

田原 あ、そうですか。そうでしょうね。

X氏 結論だけ言われても、どうしてそうなったかということについて要するに
説明がちゃんとまともな説明になっていないわけですよ。まともな説明できない
のに、嘘をつくからよくないんでね。まともな、なぜそうなのかということを正
直に言ってもらえばいいのですよ。率直に、そこについての決断ができていない
と思いますし、それからもちろん生きている人についての決断もできていないと
思いますね。

田原 でも生きてる人はあんな独裁国だから改めて探さなくたってわかってます
よね。

X氏 うーん、まあ、そういうふうにも言えるかもしれないんですけれどもね。
たぶんおそらくそうでしょう。そう思いますけれども、まあ、そのカテゴリーが
どこまで彼らが上から下まで行って把握のカテゴリーに入ってるのかったらわか
りませんわね。

(中略)

田原 まあ、いいや、僕にはそれ言ったんですよ。それでそれは外務省にも言っ
たというふうに向こうは、宋日昊(ソン・イルホ)は言ってるんですがね。まあ、
それはいとして、そういう交渉には外務省としては乗れるんですか。もし向こう
が何人か生きてると。それについてはちゃんとお返しすると。

X氏 それが向こうが正式な話としてそれを交渉の中で繰り出してくるんであれ
ば、それはいかなる交渉にも乗るということなんですけれども、問題は要するに
そういう交渉、単に拉致したことが悪かったのでお返ししますという交渉たり得
ないってことなんですね。

田原 あ、それね。そうは向こうは言わないと?たまたまいたというようなこと
にするんでしょうね。

X氏 いやあ、まあ、そういうことかどうかも知らないし、かつまたそれだけの
話じゃなくて、やっぱり日朝交渉全体も絡んでるから、われわれから言えば拉致
交渉だけすれば済むような話ですけど、向こうはそうじゃないわけですから、

田原 そりゃそうですね。

X氏 そうですよね。

田原 向こうが欲しいのは拉致じゃなくてお金ですからね。

X氏 そういうことです。

田原 最終的にね。カネ出すのは日本しかないですから。

X氏 そういうことですね。

田原 このカネが日本からもらわなかったら、向こうの経済復興は絶対にできま
せんからね。

X氏 そういうことですね。

田原 そういう意味じゃ日本は

X氏 小泉訪朝を最も悔やんでるのはその点ですね。

田原 何?

X氏 小泉訪朝を最も悔やんでるのはその点ですね、北朝鮮が。

田原 向こうが。あれでもらえると思ったんですね。

X氏 そういうことですね。

田原 なんでああいうふうになっちゃったんですか。

X氏 それはやっぱりあの結果について特に死んだ人とされる人についての国内
の世論があれほどまでにこの結果について後ろ向きの評価をするってことは想定
されてなかったと。

田原 向こうは考えてなかった?

X氏 生きている人には集中したけど、死んだ人には集中しなかったというのが
1つあるでしょう。

以上



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