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北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会

ボルトン元大使との会談?訪米団(2009/04/28)
★☆救う会全国協議会ニュース★☆(2009.04.28-2)

家族会・救う会・拉致議連訪米団からの報告第2号を送ります。

家族会・救う会・拉致議連は、4月27日から5月3日の日程で米国に代表を派遣
しました。この期間、ワシントンDCで行われる北朝鮮自由週間に合わせての訪
米ですが、オバマ新政権の国務省、国防総省、大統領官邸(NSC)の北朝鮮問題
担当者、上下院の有力議員、北朝鮮問題専門家などと面談する予定です。

訪米団は、26日(現地時間)予定通りワシントンDCに着き、27日から本格的
な日程をスタートさせています。26日に到着したのは飯塚繁雄・家族会代表、増
元照明・同事務局長、西岡力・救う会会長代行、島田洋一・同副会長の4人。す
でにワシントン入りしていた議連の佐藤正久議員が27日の日程に同行しました。

訪米団は27日、スティーブン・ボズワーズ特別代表と面会(既報)、またボル
トン元国連大使に面会したほか、上下院の有力議員の補佐官らとも面会しました。

■ボルトン元大使との会談?訪米団

家族会・救う会・拉致議連訪米団は、ワシントン市内で、27日正午から45分程
度、ジョン・ボルトン元国連大使と面談した。北朝鮮問題専門家で北朝鮮人権委
員会事務局長が同席した。会談の概要は以下の通り。

飯塚 これまでの多大なご助力に感謝する。しかし、被害者救出は具体的成果が
ない。今回の訪米で米国に、テロ支援国家再指定と金融制裁の強化をお願いした
い。オバマ政権の対北政策が融和的にならないように、拉致は被害者が日韓など
に多くいる人権問題であり、毅然たる政策をとって欲しい。

ボルトン 飯塚さんの話されたテロ支援国家再指定と経済制裁に賛成だ。それか
ら、中国に圧力をかけて北朝鮮への影響力を発揮させるべきだ。

私は北朝鮮の体制が変わること、そして将来的に統一を望む。オバマ政権の朝
鮮政策に懸念もっている。1998年のミサイル発射のときは国連安保理議長声
明だった。しかし、2006年の発射の時は日米の努力で安保理制裁決議により
軍事技術流入阻止等が決まった。ところが今回は議長声明で98年にもどってしまっ
た。

拉致問題についてもクリントン長官が訪日して家族の皆さんと会ったが、その
後、中国に行き人権問題についてふれなかった。今、言っても聞かないだろうし
他の問題を話す足かせになるという理由だった。懸念される。

しかし、オバマ政権の朝鮮政策に希望もある。第1にヒルが北朝鮮担当からは
ずれたこと、そして、ボズワーズ特別代表は北朝鮮に対して弱い姿勢で臨んでい
るが、それでも彼はヒルの政策と距離を置いていること、それから北のテポドン
発射と6者協議拒否などによりヒル路線を続けようとはしていないことだ。 

また、議会では二人の米記者が北朝鮮に捕まっていることに関心が高まってい
る。米人が拉致され状況が現実化した。

増元 テロ支援国指定解除に積極的に反対していただいて感謝します。私は解除
されると日米同盟に大きな禍根を残すと言ってきた。しかし、残念なことに解除
の時、日本政府はそれに抗議せず容認してしまった。日米同盟を重視する立場か
ら解除に反対してくださったボルトン大使たちにこの我が国政府の対応を、私は
政府代表ではないが謝りたい。ただし、国民の多くは解除に対して日米同盟への
信頼が損なわれたと認識している。

オバマ政権に対して、長期間北朝鮮と戦ってきた私たちの経験を踏まえて、圧
力なき対話は成果を生まないと強く伝えたいと考えています。

佐藤 ミサイル発射に対する日本の制裁を説明したい。まず、現行制裁、すなわ
ち北朝鮮籍船舶入港禁止、輸入全面禁止、贅沢品などの輸出禁止などの1年延長。
それから追加制裁として対北携行・送金報告限度の引き下げだ。輸出全面禁止は
入らなかった。技術移転対策は国連決議の中でやっていく。これらのフレームワー
クを現場でどう実行性を持たせるかが今後の課題だ。

私の懸念はミサイル発射をめぐる日米の認識ギャップだ。日米がミサイル発射
抑制を求めたが撃たれた。日本ではその結果、同盟への疑心が生まれている。 

ゲーツ国防長官の「米までこなければ迎撃しない」発言もよくなかった。北と
交渉中という点でタイミングが悪かった。マスコミが条件部分を落として米はミ
サイルを迎撃しないと報道して日本人の疑心を強めた。国連安保理決議ができな
かった。オバマ大統領のプラハ発言「罰が必要」はよかった。しかし、結局安保
理で米はたぶん中国を意識し決議でなく議長声明だった。

一方、米から見ると、イージス艦を出したし早期警戒衛星から日本に情報を提
供したのに、日本では同盟を疑い敵地攻撃能力・核武装論が出ていると不満があ
る。

オバマ外交は中東に傾きすぎで、北朝鮮問題を先送りしようとしているようで
心配だ。

チャック・ダウンズ(同席した) 前回皆さんがテロ国家指定解除反対のため訪
米されたとき、シリア、イランなど他のテロ支援国と北が交流していることを問
題にされた。今回は北の女スパイが韓国で脱北者(黄長燁、金聖?ら)暗殺企図
した事件や、金剛山での韓国人女性射殺、開城工団で韓国ビジネスマン抑留、米
国女性記者抑留などが起き、みなさんがこれまで主張してきたとおり北は人さら
い殺人やっていることが明らかになった。

島田 中国に圧力をかけるという提案に賛成だ、安保理の制裁決議実行をしない
なら中国の銀行に金融制裁をかけるべきだ。

ボルトン 中国は北朝鮮問題の短期的かつ長期的鍵だ。残念ながらオバマ政権は、
他の案件を心配して対中圧力をかけないだろう。皆さんのオバマへの懸念に賛成
する。北の核と拉致についてオバマは声高く主張すべきだ。彼らは、米国がある
国に友好的であればその国も友好的になるはずと考えている。それにより同盟国
日本にどのような反応が出ているか知らない。

わたしは日本で米国の核の傘が信じられなくなって核武装論が出ることを理解
できる。実際、そうならないよう日米対話がより必要だ。オバマ外交は中東重視
だ。しかし、北は中東でも問題を起こしている。イラン、シリアのミサイルは北
が提供した。北朝鮮はアジアの問題でなく世界の問題なのだ。

残念ながら近くテロ支援国再指定はないだろう。オバマ外交は選挙キャンペー
ンの延長線上にある。ただし、今後変化する可能性はあるから皆さん方が訴えて
いくことは意味ある。

以上


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