救う会全国協議会

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北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会

政府は北朝鮮に「調査やり直し」約束の履行を強く迫れ!−9/4緊急国民集会報告2(2011/09/15)
★☆救う会全国協議会ニュース★☆(2011.09.15-2)

【第2部】 家族の訴え

櫻井 第2部を始めたいと思います。第2部では、この拉致問題の被害の当事者、
ご家族の皆様方に改めて、新しい野田政権について感じること、日本のこれまで
の拉致の取組みについて感じること、本当にことばでは言い尽くせない深い思い
があるわけですが、そうした思いをお話いただき、それをしっかり受け止めて、
みんなで心を合わせてこの拉致問題に取組む決意を固めたいと思います。まず、
めぐみさんのお母さん、横田早紀江さんにお願い致します。

◆政府が、本気で助けようという思いになれば解決できる

横田早紀江(横田めぐみ母)

 今日はたくさんの方に来ていただいて本当にありがとうございます。

 先ほどからの話をお聞きして、私も被害者家族の一人として、めぐみだけでな
く、本当にたくさんの方が理不尽な、残酷な人生を背負わされた子どもたちを助
けるために私たちにできることは、自分たちの悲しい、むごい経験を赤裸々にお
話しすることだけなのです。

 どういう状態で、どこからどうやってここまで来られたのか、そしてどうやっ
てあの子たちを助けたらいいのか、先ほどの三浦さんのお話や荒木先生のお話の
ように、本当にこれは深い闇の中にある問題です。

 ただ子どもたちを返してくださいと、簡単な取引ができない国と戦っていると
いうこと、そしてすべての人たちがその悪をやっつけなければないということだ
けなんです。

 皆が結集して、ぶれないでやっつけることができれば、この問題は国際的にも
解決できる問題だと思います。

 たくさんのところで講演をさせていただき、昨日は豊橋から日帰りで帰ってき
ました。その前は救う会北海道のお呼びで札幌に行きました。その時も、たくさ
んの方が、こんなことは許せないんだと、どうしたらいいんだ、と皆さんがおっ
しゃって、もう気持ちは結集しているんです。

 政府の方が、本気で助けようという思いにさえなって頑張ろうとなってくださ
れば解決ができるのではないかと思っています。

 これからもどうか宜しくお願いいたします。ありがとうございました。

櫻井 ありがとうございました。司会者が一々口をはさむのもなんなんですが、
しつこいようですが、菅政権の北朝鮮とのつながり、灰色のお金の解明が拉致問
題解決のためにも必要だろうと思います。

 その意味で、民主党から「市民の党」、「市民の会」に渡った約3億円の原資
はいったい何なのか。何のためにそのようなお金のやりとりがあったのか。この
ことは新しい総理大臣が生まれたからといってここで終わりにしては絶対になら
ないと思います。

 次に、有本恵子さんのお父様、有本明弘さんにお願いいたします。

◆田原総一郎氏の弁護士が「外務省と政府が国民と家族会をだましてきた」

有本明弘(有本恵子父)

 みなさんこんにちは。たくさんお出でいただきありがとうございます。

 菅総理の話がでましたが、菅総理になるまでは、私たちは全然分からなかった。
総理大臣になるとあれだけ裏の話が出てくる。これが日本の国では通常になって
いるんです。

 鳩山さんもおかしかった。菅さんもおかしかった。次の総理は大丈夫か。そう
いう思いもありますが、皆さんに知っていただきたいのは、私はちょうど2年前
に、この会場で田原(総一朗)さんのことを非常に批判しました。

 その問題が裁判となって、2年を越えました。判決が11月の初めごろに出る
と思います。その中で分かってきたことは、政治家だけでなく、マスコミ、田原
さんは有名なマスコミ人ですが、これが対象になる男だと裁判を通じて分かりま
した。

 分かりやすく言うと、あの人が北朝鮮に取材に2回行って、何人か生きている
と、向こうの鄭泰和(日朝交渉担当大使)とか何人か会って聞いて、その話を外
務省に持っていったらしいです。外務省の官僚4人は、「その話は分かっている
ことだからなかったことにしよう」と断ったらしい。これは断って当り前です。
その話を政府が聞いて、(何人かが)帰ってきたら、我々の家族はみんな死んだ
ことになってしまう。そういう謀略的な話です。だから外務官僚4人は断った。

 そのことを裁判所に提出する準備書面に書いているんです。もう逃げられない
証拠なんです。官僚が断ったので、官僚を飛び越えて福田さんにまで話をもって
いった。そこまで書いています。そして福田さんが辞めたから話はつぶれてしまっ
た、と。福田さんはよく私の話を聞いてくれたと書いています。

 では、「朝まで生テレビ」で(拉致被害者は死んでいると)言ったのはどうで
すか。命がけでやると言ったら、何にもやらなかった、とそんな言い方なんです。
だからその場その場で何を言っているのか、どっちが本当なのかという男なんで
す。

 そんな彼のしゃべり方は皆さん察しがつくと思いますが、最終的に向こうの弁
護士は私に、どう言ってきたか。これが一番大きな問題だと思っています。「小
泉さんが訪朝してから7年間余り、政府は何も朝鮮外交をやってませんね」と弁
護士は私に問いかけてきた。そして後から言ったことは、「外務省と政府、これ
が7年間何もやってない」、「日本国民と家族会をだましてきた」と、そこまで
言うんです。

 それは裁判所の記録で、活字になってみんな出てきてます。「7年間日本国民
と家族会をだましてきた。あなたはどうお思いですか」と聞いてきたから、「私
はだまされてるとは思いませんよ」と言った。そして、どうして助け出せるかと
いう方向に向こうももっていったし、それについては私の思うところを即座に言っ
た。「日本は戦後60年、争いをしない国になったしまった。だから強力な内閣
を構築しないと北朝鮮と渡り合えない」と。この20年、ずっとそういう思いで
やってきました。これで話は終わって、あとは何も質問してこなかった。

「政府が7年間だましてきた」ということについて、外務省に行って、佐々江
(賢一郎現次官)さんに、「こういうことを言っているから、外務省としてもはっ
きりと物を言ってもらいたい」とこの間話してきました。

 この(だましてきたという)話は、裁判がすんだら、今民主党政権ですから、
民主党の先生方に話を持っていこうと思っていますので宜しくお願いいたします。

櫻井 ありがとうございました。有本恵子さんを拉致した犯人の一人が八尾恵と
いう人でした。この方は、『謝罪します』という本を書いて有本さんにも謝りま
した。八尾恵さんは、柴田という「よど号」のっとり犯の一番若い人と結婚し、
子どもを産んでいますが、その八尾恵さんが『謝罪します』という本の中で、
「よど号」のっとり犯の子どもたち約20人は日本人村の革命学校で特別の教育
を受けた、金日成、金正日の戦士となって日本に革命を起こすという革命活動を
日本でしなければならないということを教わっているとあります。

 この八尾恵さんに恵子さんを拉致されて未だに取戻すことができないことにつ
いて、わが政府は何をしているのか、そんな思いが嘉代子さんの中にもあると思
います。

◆分かっていたのに、当初から日本の政治は間違っていた

有本嘉代子(有本恵子さん母)

 みなさんこんにちは。本当に大勢の人に来ていただいてありがとうございます。

 1988年に(北朝鮮で暮らしているとの)手紙が来ましたので、即動いたん
ですけれども、この頃、その頃のことから思い出してみますと、当初から日本の
政治は間違っていたなと思います。

 1990年に金丸さんが訪朝なさったんですが、その時はもう分かっておりま
したので、手紙をもっていき、こういう状態ですということを、直接は話してい
ませんが、地元の石井一さんに手紙を持っていき、日本はこういう問題を抱えて
いるから北朝鮮に行かれた時は、きちんと言ってきてくださいとお願いしました。
しかし、何もおっしゃいませんでした。

 それからずっと見ていますと、やはり政府自体が、拉致問題はどんな問題であ
るかという認識がなかったのだろうと思います。国家観がなかったのじゃないか
と思うのです。

 というのは、拉致問題というのは、日本の国民が、国内に入ってきてさらわれ
ているんですから、日本の国としては大変な問題なんです。だから、どうしても
この人たちを助けなければならないという認識を持たないといけないところ、全
然その認識がなかったんだろうと思います。そしてこんなにたくさんの人が拉致
された。

 国が認めているのは17人ですが、荒木さんのところ(特定失踪者問題調査会)
には500人に近い方が言ってきています。全部とは思っていませんが、ほとん
どの方がそうではないかという感じがずっとあります。特定失踪者の方々は本当
に古くからです。1970年代後半から80年代初めにかけてが一番多かったん
じゃやないかと思っていますが、それよりも前からずっとあったんですね。

 政府も分かっていたと思うんです。1988年3月の予算委員会で、梶山静六
さんが答弁に立っておられるんですから。その時点から拉致ということを感じて
いたと思うんです。だからその時点で動かなければならないところを、どの政府
も放っていたんです。それがこういう大きな問題になってきたという思いです。

 だからこれをどのようにして解決してくださるんかなといつも思っているんで
すが、何とか政府として、本当にこの問題を解決しなければならないという思い
があるのであれば、何かの方法を考えてくださるだろうと思うんですが、それが
できないのかなといつもはがゆい思いでいます。

 でも2002年以降は、大勢の方がこのことを認識してくださった。(小泉)
総理が帰ってこられて翌年の東京フォーラムはぎっしりの人でした。聞くと、ま
だ表にたくさんいらっしゃると聞きました。それを聞いて、やはり日本人だなと
いう思いがしました。

 私は戦前の教育をきっちり受けていますから、日本の国はいい国だ、日本人に
生まれてよかったという思いをずっと持っています。だからその時、「やはり日
本の国だ。これだけの人が私たちのために来てくださった」と思いました。皆さ
んの協力がなければ、私たちもこれだけ頑張って動けなかったと思います。皆さ
んが熱い気持ちで来てくださいますので、何とか私たちの生きているうちに子ど
もたちを取戻したいなという思いで毎日頑張っています。

 どうか皆さん、最後までご協力くださいますよう、宜しくお願いいたします。

櫻井 ありがとうございました。次に、浜本富貴江さんのお兄さんの浜本七郎さ
んにお願いします。

◆「それ行け」という世論の圧力が必要

浜本七郎(浜本<地村>富貴江さんの兄)

 みなさんこんにちは。満席のご来場にしてくださり、本当にありがとうござい
ます。

 我々家族会というのは、全く非はないわけです。非があるのは北朝鮮の金正日
です。金正日の最近の動向は、3回訪中して経済支援を取り付けようとしたけど
中国側に断られ、それを牽制する意味でロシアの大統領に会いにいった。これは
何を意味するかといえば、先ほど西岡先生が言われたように、経済が破綻してい
るということです。日本の経済制裁が明らかに効いているということです。ヒト、
モノ、カネの流れを全部止めるように、もっとハードルを高くして、それで交渉
の座につかせてほしいというのが、我々の絶大なる願いです。

 そうするには、野田政権ですが、昨日の読売新聞でしたか、まだ何もしていな
いのに支持率60何%です。おかしいんじゃないですか。これから見極めなけれ
ばという時に、なぜそこまで世論の支持率があるのか、これ解せません。そうい
う意味では、「それ行け」という皆様のお力が絶対必要なんです。

 日本の国では自由にしゃべることができます。弾圧はないから政府側に対して
尻を叩くという方法しかないわけです。その意味で、皆さんの後押しが絶対必要
なんです。宜しくお願いいたします。

櫻井 ありがとうございました。次に、増元るみ子さんの弟さんで家族会の事務
局長でもある増元照明さん、宜しくお願いいたします。

◆100人以上の拉致被害者が死亡していたら北朝鮮の虐殺

増元照明(増元るみ子さん弟、家族会事務局長)

 皆さんこんにちは。いつも応援ありがとうございます。

 この問題が解決しないのはやはり、一番の問題は小泉さんだと私はいつも思っ
ています。2002年、小泉さんがあの時もっと日本の国家の総理として金正日
と相対する時に、日本人の怒り、そして拉致問題に対する日本政府にとっての重
要度をはっきり伝えていかなければならなかったのに、結局4年半何もしなかっ
たんです。

 2004年に、北朝鮮から偽の遺骨を送られて、細田内閣官房長官は怒りを露
わにしましたけれど、半年経っても制裁もなにもしなかったのです。これで北朝
鮮に日本人の怒りが伝わるわけがないじゃないですか。ここが一番の問題だと私
は思っています。

 自民党政権にも大きな問題があったし、民主党政権になっても大きな問題があ
るのですが、先ほど有本さんがおっしゃったように、日本の領土に北の工作員に
易々と入られて国民が連れ去られていっているという事実に対して、国会議員が
恥と思わないからです。

 こんな恥ずかしい国であるということを自覚していたら、拉致問題は早急に解
決しなければならないという思いがあるのだと思いますが、それが全くない。有
識者の中にもそれが全くない。田原さんもそうでしょう。実際、中途半端な知識
で拉致問題を語ってほしくないんです。100人以上の拉致被害者がいて、それ
が全部死んでいるとなったら、それは北朝鮮の虐殺です。

 それに対して怒りも何も示さないようでは、本当に日本のことを思っているの
かどうか分かりません。

 菅総理が6250万円を、北朝鮮を擁護する「市民の会」そして「市民の党」
に、個人の政治資金団体からお金を出されました。民主党としては3億円弱とい
うことですが、これは絶対に民主党は国民に説明しなければならない問題です。

 野田新総理が初めて民主党の姿勢を国民に示す場合、なぜこういうことが起こっ
たのかをしっかり説明していただかなければならないし、その責任も追及してい
なかければならない、それができるかどうかが野田さんの評価につながると私は
思っています。

 朝鮮学校の問題もそうです。これだけ多くの、北朝鮮人民の人権を考える人た
ちが反対しているにもかかわらず、それを強行しようとしている菅総理、そして
それを認めようとする政権であっては、我々の問題を解決することも、ほぼ不可
能でしょう。

 菅総理が一番問題だったのは、私は参議院の参考人招致で申しましたが、あれ
よりももっと言いたかったことがいっぱいあります。私たちはこの9年間、各地
で運動しながら、各地で赤い旗を振っている方から直接文句を言われたことが何
回もあります。

 その方たちが何を言うか。強制連行です。しかし、今、私たちの家族は強制連
行どころじゃない。暴力的に連れ去られていっている人間です。その人たちをな
ぜ強制連行と同列視しなければならないのか。仮に、同列視するのであれば、
「まず返してから同じ土俵で話しましょう」と言わなければならないのに、同じ
同胞が我々家族に対して文句を言っている。

 そういう方たちと同列の方たちに菅さんは献金をしているわけです。民主党は
献金しているんです。その民主党は、今、国会議員として与党としてやっていま
す。その与党に、この問題を明らかにしてもらわなければ、私は信じることがで
きません。

 そして菅さんは、五百旗頭(いおきべ)さんという人を復興構想会議の議長に
据えられました。この五百旗頭さんは、「拉致問題のような小さな問題を出すと
いうことは外交の恥である」と言ったんですよ。2002年以前だと思いますが。
そして、「9人や10人のことで北朝鮮に対して問題提起するのはフェアーじゃ
ない」と言ったその方(辻元清美氏)を、今回の震災のボランティア担当首相補
佐官にしているんです。

 人の命をこんなに軽々に考える人たちを、あのような重要な地位につける菅さ
んの意味がわからない。菅さんの、国民の命に対する考え方がそこに現われると
思います。但し、五百旗頭さんを防衛大学校の校長に任命したのは自民党政権、
福田さんの時です。このことをみなさん考えてください。

 こういう方が、国民を守らなければならない防衛大学校の校長にいるんです。
それを問題視しない国民もいるんです。我々の家族を、我々の命を本当に守らな
ければならない国を作らなければならないのに、それを軽視する方が、守ること
を教える大学校の校長です。これをもっと考えていただきたいと思います。

 つい先日、メディアから「新政権についてどうですか」と言われましたから、
「まず役員人事、それから閣僚人事を見なければ野田さんに関して私は何も知識
がありませんので分かりません」と申し上げました。そして今回の役員人事、閣
僚人事を見て、彼は拉致問題に対し本当に気持ちをもっていないなということが
よく分かりました。

 それは復興担当相、それから原発担当相、これは継続性が大事だから留任させ
る、では拉致問題は北朝鮮に対して継続性は必要ないのかということを私は言っ
ています。私たち家族は、この問題に関しては継続性が必要ですから留任させて
いただきたいということを、新聞のインタビューでも答えました。それにも関わ
らず、拉致問題担当相に5人目の方を選んだということは、彼にとっては拉致問
題は重要な問題ではないということです。

 さらに彼が就任した時に言ったのは、復興がまず第一だということです。確か
に復興は大切です。そして被災者の苦しみを取り払わなければならない。しかし、
拉致被害者は30数年も、自分の職を失い、家族を失い、北朝鮮に連れ去られて
自由を奪われているんです。

 彼らのことに言及できない総理が、本当に日本の国の総理なんですか。私は怒っ
ています。今後下手なことをしたら、体を張って座り込みをしなければならない
と思っています。先ほどの山岡大臣の回答では、おそらく何も動かないでしょう。
政府が制裁もかけなければ私はやります。以上です。

櫻井 ありがとうございました。増元さんの奥さんの俊子さんお願いします。

◆日本で自由を満喫できる未来を取り戻して

増元俊子(増元るみ子さん義妹)

 みなさんこんにちは。登壇してお話をさせていただくのは久しぶりになります。
私は家族の方々が「(拉致)疑惑」とされた頃、どんなくやしい思いをなさって
いたのか、そして「死亡」と言われたその瞬間どういう絶望にあったのか、それ
以降進まないこの問題に対してどんなジレンマを感じているのか、そういうこと
をつぶさには見てきていませんので語る資格はないのかもしれません。

 ただ、新しい家族となって、違う観点から少しでも何かお話できれば、みなさ
んの心に少しでも家族の思いが伝わるかとおもっていつもお話をさせていただい
ています。今日も少しだけお話をさせていただきます。

 増元の母も今、入院しています。ここに嘉代子さん、早紀江さんがお見えです
が、うちの母は当然こういう場に出てくることはできません。斉藤さんや市川さ
んのお父様やお母様もここに出ていらっしゃれず、どのような思いで田舎で日々
子どもの帰りを待っていらっしゃることかといつも案じています。

 母にやはり言えないことは、菅総理が北朝鮮側に関係のある人たちに献金をし
ていた。こういうことを母が知ったら、どれほど絶望するのだろうかと思うわけ
です。ましてや北朝鮮にいる被害者が、自分を助けてくれるであろう首相が、そ
ういう献金を犯人側に送っているということを知ったら絶望してしまうのではな
いか。主人といっしょに暮らしていて、それがひしひしと感じることです。

 怒りをどこかに持っていくというレベルではない絶望感がいつも主人の中には
あるんですが、やはり家族会のみさんはそういうことに一々絶望はせず、とにか
く変えに向かって子どもや兄弟が帰ってくるまで、もしくはお母さんが帰ってく
るまで力強く前進して、日々戦っているこの家族の思いを汲んで、是非とも国会
議員の方や、政権の方々が、一日も早く被害者を取り返してくれることを望みな
がら暮らしております。

 ご来場のみなさんもお帰りになりましたら、是非お知り合いの方々にも、家族
の思いや北朝鮮にいる被害者の気持ちを汲んで色々な方にお話をしていただけた
らとありがたいと思います。

 向こうにいる被害者が、日々自分たちの北朝鮮での長い暮らしを過去のものに
していっているのが不憫でなりません。彼らには未来があるはずなんです。北朝
鮮での嫌な暮らしを過去としていくのではなく、日本で自由を満喫できる未来を
みなさんでどうか取り戻すために、ご協力をお願いいたします。
どうぞ宜しくお願いいたします。

櫻井 次に、松木薫さんのお姉さまの斉藤文代さんです。松木薫さんはご承知の
ように、ヨーロッパから拉致されました。拉致した犯人が森順子(よりこ)で、
今国際指名手配されています。その人の息子さんを三鷹市議会の候補者として擁
立したのが「市民の党」です。その「市民の党」と関連がある「政権交代をめざ
す市民の会」に菅さんが6250万円を寄付したという構図がこの頃分かってき
たわけです。斉藤さん宜しくお願いいたします。

◆「一生懸命全力を尽くす」とおっしゃったことは全部が嘘だったのか

斉藤文代(松木薫さん姉)

 皆様こんにちは。いつも皆様方には本当に感謝申し上げます。

 私は今回、上京してくる時もですが、家にいる時も本当に菅前総理にお会いし
たのは何だったのでしょうと。ずいぶん総理は変わりました。いつもいつも、私
はどうにかしてくださると信じて、信じなければ生きていけないような状況なん
です。

 みんな家族は帰りを待っているわけですから、何としてもやってくれると思っ
てやってきていますが、森の件でも、櫻井さんが言われましたが、息子さんが本
当に選挙に出た。それを聞いた時にも怒りがありました。

 なるべく、体のためにも怒らないようにと自分でも思っています。でも、菅前
総理にお会いした時に、「一生懸命全力を尽くす」とおっしゃったことは全部が
嘘だったのかと思うと、もう本当に信じられないです。日本の国で起こったこと
は、日本の国がちゃんと交渉して解決するべきなのにもかかわらず、長年このよ
うにほったらかしにしているんです。

 家族の身というのはみんな辛い思いをして、待っているんです。私はまだ我慢
できますけれど、母はもう13年、寝たきりです。ただ生きているのは、自分の
息子に会いたいという気持ちで生きているんです。私も、会わせたいという思い
で何とか頑張ろうとしているんですが、あまりにもひどい日本政府じゃないかな
と、あまり言いたくありませんが、最近は絶望しています。

 誰かが立ち上がって、この問題は大事なことなんだからと、早く解決しようと
いう方が一人もいないのかなと、本当に残念でなりません。悲しいです。解決が
できないんでしょうか。

 もう政治家はいらない。国民の方々にやっていただきたい。全部の力を合わせ
たら、力は大きいと、そこまで言いたくなります。本当に日本政府に、しっかり
とした気持ちで、この拉致問題に取組んでいただきたいと思っております。私は
本当にそれに期待しています。できないことはないと思うんです。

 こんなに日本国が戦後立派に立ち直ってきたんです。なぜ拉致問題が解決でき
ないのか。悲しくてなりません。私も体があまり丈夫じゃありませんので、なる
べく怒らないようにはしていますが、願いだけは、毎日、毎日思っています。家
族が必ず帰ってくるように、願っています。どうか助けていただきたいです。

 国民がみんな帰ってくるまでは、私たち家族を見捨てないでください。会場に
来ていらっしゃる方々は、特に熱心な方々だと私はいつも感謝しています。私た
ちも命の続く限りは、出られるところは出て頑張りたいと思いますので、どうぞ
宜しくお願いいたします。ありがとうございました。


櫻井 ありがとうございました。次に市川修一さんのお姉さんの市川龍子さんに
お願い致します。

◆北に住む悪鬼を退治してくれる桃太郎は日本にはいないのか

市川龍子(市川修一さん義姉)

 みなさんこんにちは。いつもご支援本当にありがとうございます。

「待てば回路の日和あり」ということばがあります。根気よく待っていれば、そ
のうちきっといいことがあるだろうという意味ですよね。先々に希望がありさえ
すれば、ある程度のこと、待つことにも耐えられるんですけれども、1年、また
1年、もう33年です。とうとう母は待ちきれず、3年前に他界してしまいまし
た。なんとかこの長い戦いを終わらせてほしいと、いつも思っています。

 修一の人生って何だったのだろうか。拉致被害者全員の人生って何なんだろう。
北朝鮮で生涯を終えるのが人生なのかなあ。日本国国民なんです。何とか日本に
連れ戻して、残された人生を有意義に過ごさせてやりたいなと私はいつも思って
います。

 3.11の震災は天災です。放射能の方は人災ですが。人為的に起きたものを
解決できないはずがないんです。なぜ日本国はできないのか。まったくおかしな
日本国だなと私はいつも思っています。

 今日は来ていませんが、主人が言いました。国家としての基本は国民を守るこ
となのに、それが全くできていない。いつも主人はそう言っています。

 私たち国民の代表である国会議員のみなさんは、本当に心の底から日本人を連
れ戻すぞという気持ちがあるんでしょうか。今日は早々と帰られたので言っても
無駄なこととは思うんですが、いつか解決するだろう、そのうち解決するだろう
という感じで、一切責任を感じていないんじゃないですか。そういう議員が本当
に多いです。

 日本の主権が侵されている、日本人の人権が侵害されているにも関わらず、何
にも感じない。腹も立てない。本当に危機感がない。国会議員は、腹を立てるこ
と、怒りを忘れてしまっているんじゃないかと私は思っています。

 大げさですが、これではいつか日本国は滅びるんじゃないか。私はいつも櫻井
さんの「ルネッサンス」を読みながら、本当に日本はあちこちの国から攻められ
ていますが、この調子だと日本は滅びてしまうんじゃないかと思います。

 日本国政府、国会議員が一致団結して、北朝鮮に対して怒りを表現してもらい
たいんですが、悲しいかな。さっき山岡さんに会いました。開口一番、何も言い
ません。私はたった一言言いました。日本国の恥を世界にさらすな、ということ
を。恥です。本当にこの恥を世界にさらしてはならんと思います。何とか食い止
めなければいけないと思います。

 北に住む悪鬼を退治してくれる桃太郎は日本にはいないんでしょうか。そうい
う桃太郎が早く出てきてほしいと私は思っています。何とかしてこの戦いを終わ
らせてほしいんですが、戦うのは日本国なんです。宜しくお願いいたします。

櫻井 ありがとうございました。次に、めぐみさんの弟さんである横田哲也さん
お願いいたします。

◆拉致問題に関心のない人が、拉致担当大臣になってはいけない

横田哲也(横田めぐみさん弟)

 皆様こんにちは。本日はお越しいただき誠にありがとうございます。

 私たち拉致被害者家族会というより、私たち日本国民は無駄な449日という
時間を費やしてしまいました。この日数はご存知の通り、菅さんの在任日数です
が、拉致問題はもちろん、外交、経済等様々な問題が停止状態で、著しく日本の
国益を損なった罪は非常に大きいんじゃないかと思っています。

 今は総理を退任しましたが、先ほどからお話に出ている献金問題然り、朝鮮高
校への問題然りですが、職を退いたからと言って、はいさようなら、とはいきま
せん。まだ国会議員としているわけですから、説明責任があるんじゃないでしょ
うか。

 もちろん菅さん自身の責任もありますし、それを支えている民主党自身の責任
もあり、それより大きな責任はマスメディアにもあると思っています。今日もこ
こで取材されていますが、是非、この真実、真相を追究し、公開するのが日本国
の国益であると思っています。頑張っているのは「サンケイ新聞」だけのように
も見えますが、それ以外のメディアの方も、是非真実を解明してほしいと思いま
す。

 今現在は、野田さんの新体制が始まりましたが、野田総理、そして今日お越し
いただいた新大臣ですが、「頑張ります」ということばはもういらないんです。
具体的に、いつまで何をするかを明言してほしいと思います。

 国会議員になったからには、大臣になったからには、先ほどもありましたが、
主権侵害や人権蹂躙を肌で感じられないようならば、国会議員なんかやらなきゃ
いい、大臣なんか辞めればいいんです。死刑執行をしたくない人が法務大臣になっ
たり、安全保障に素人の人が防衛大臣になってはいけないように、拉致問題に関
心のない人が、拉致担当大臣になってはいけないんです。

 ただ、なったからには心血を注いで解決してもらわなければならないんですが、
それを監視するのが私たちであり、メディアの力だと思いますので、是非一致団
結して、解決に向けて頑張っていきたいと思います。

 まだまだ30何年過ぎても解決しない現実ですが、解決するのは私たち日本人
でしかありえないので、是非皆様のお力を今後とも宜しくお願いいたします。

櫻井 どうもありがとうございました。次に田口八重子さんのお兄さん、本間勝
さん、お願いいたします。

◆総連が嘘をつき、在日や日本人をだましてきた

本間勝(田口八重子さん兄)

 いつもどうもありがとうございます。

 この運動をやる度に、皆様のご支持がありがたく思います。今日は、政権のス
タートに当たって、家族の反応をお聞きだと思いますが、私は野田政権の65%
の支持率というのは、菅さんから代わった評価、代わっただけの支持率だと思い
ます。代わってよかったな、あの人がずいぶん我々に迷惑をかけたな、拉致問題
でもずいぶん嘘をついたな、と。

 特定失踪者の藤田さんの問題についても、彼も最初拉致認定を言ったのです。
色よい返事のようだったのに、いつの間にかなしのつぶて。そういう拉致問題に
ついて、我々は泥をかけられたような気持ちです。

 朝鮮学校の教科書の問題にしてもそうです。先ほど三浦さんも言いましたが、
総連の中で悪いのは、子どもに対して我々がいじめているわけではなく、嘘の教
科書に対する反発、あれは本当に正しいと思います。

 総連は、教科書で、大韓航空機の爆破は韓国のでっち上げと教えているそうで
す。私の妹田口八重子は、韓国にいるよ、北朝鮮に関わってないということにも
つながります。

 ところが北朝鮮で目撃されて、金正日も拉致を認めました。北朝鮮にいるとい
うことなんです。ということは、大韓航空機の爆破は金賢姫によって起こされた。
金賢姫は韓国人ではなく、北朝鮮の人間だということは報道の通りです。

 そのように総連が嘘をつく。北朝鮮への帰還事業。あれで10万以上の在日の
方々、そして日本人妻がだまされて、「地上の楽園」という大嘘によって悲哀を
受け、未だに帰還者たちはひどい目にあっている。北朝鮮人民の中でも、最下層
とされて差別をされている。そのようなことを起こしたのが総連であり、それが
拉致にも、工作活動の支援でつながっています。

 総連系の施設で、川口から拉致された藤田進さんという特定失踪者は、西新井
病院に連れて行かれて、注射を打たれてもうろうとなって、日本海を万景峰92
号によって連れ去られたということが判明しています。

 私の妹八重子も、総連の在日の人で山本という人により、池袋の飲食店から拉
致されました。当時子どもを養うため一生懸命働いていました。そういうところ
に目をつけられて、だまされて連れて行かれた。そういう工作活動をしたのも総
連系の人間である。

 総連の人が全部悪い人というわけではないと思います。総連の人も、自分たち
の身にふりかかっているわけですから、日本に住んでいる以上はとてもやってい
けないと、韓国籍に移る人が多々あると聞いています。そういう人たちは、生き
るためには、北の悪さをちゃんと分かっているわけです。

 金正日に支援金を送る、北にいる家族のためにやむをえないということで協力
させられて、在日の人も悲惨な思いをしている。そういう人もいるでしょうし、
パチンコで稼いだ裕福な人もいるでしょう。

 だけど、この拉致問題は北の政権と戦っているんです。だからパチンコで稼い
だお金は東北の大震災に1円でも多く廻してあげて、北には1円たりとも遅らせ
ない。こういうことをこれから強くやっていかないと。約束は今日で3年を過ぎ
ました。それを思い起こして、「拉致問題は解決済み」とうそぶく北に対して、
お金を送らない、支援をしない、そういうことをやっていきましょう。
皆さん宜しくお願いいたします。

櫻井 どうもありがとうございました。次に、松本京子さんのお兄さんの松本孟
さん、お願いします。

◆被害者は耐えがたきを偲んで生活をしている

松本孟(松本京子さん兄)

 みなさん、こんにちは。本日は大勢の方にお出でいただき、ありがとうござい
ます。

 妹がいなくなりましてから33年、今年の10月21日で34年になります。
本当に長い月日が経ちました。過ぎた月日は帰ってきませんが、いつの日か、無
事に、この日本に帰ってこれて、私たち家族と残り少ない人生を生活できればと
思いながら、この運動を進めています。

 私も、この年月が経つまで本当に色々なことがありました。めげてあきらめよ
うと、しかしめげずに頑張ってと大勢の方がこういう集会に顔を出してください
ます。本当にありがたく、元気をちょうだいして今日までやってきました。

 私の母も、10年前は若かった。でも今は88歳。老いて、世間で言うボケも
始まりました。何としてでも日本に連れて帰って、短い間でもいい、家族と温か
い日を過ごさせてやりたいと思っています。なにせ、妹が帰ってこないことには
この生活も始まりません。

 北朝鮮の金正日に、拉致をした日本の皆さんを返さなきゃいけない、そう思わ
せることが一番大事なことではないかと思います。日本から拉致をした、特定失
踪者も含めて470人、この人たちを一日も早く日本に返さなければ、北朝鮮が
大変なことになると、そう思わせなければならない。

 それは国民の皆様が、拉致問題は許さないんだと。日本の政府は当てにならな
い、当てになるのは、日本の国民の皆さんだ、と。国民の皆さんが、拉致問題は
決して忘れない、自分の家族よりも大事だと思ってくださる、決してあきらめな
いんだと思っていただく心、気持ちを持っていただくことです。

 そしてそのことが、北朝鮮に拉致をされた本当にみじめな人たちが、耐えがた
きを偲んで生活をしています。是非、一日も早く、拉致問題が解決することを私
も願っていますので、是非お力をお貸しくださいますようにお願いします。
ありがとうございました。

櫻井 次に寺越昭二さんのご子息ご三方にお願いします。まず、寺越昭男さんで
す。

◆寺越事件を拉致認定しないのなら遺骨返還を要求する

寺越昭男(寺越昭二さん長男)

 こんにちは。

 父が拉致されてから48年、私たちが声を挙げてから9年目です。最近、もの
すごく残酷なことを考えました。菅総理が昨年、寺越事件(父寺越昭二、叔父外
雄、従弟武志さんが出漁中拉致された事件)を見直すと言いましたが、今年、
「拉致認定はできない」と。できない理由として、新しい証拠と被害者本人の証
言が必要ということです。

 48年前のことで、新しい証拠が出る可能性はまずないです。被害者の証言で
すが、最後に生きている被害者の武志は北朝鮮にいます。従弟の武志が(お母さ
んを通じて)今年、直筆で「拉致ではない。救助された」という文書を外務省に
提出しました。

 寺越事件はもう拉致認定はされないわけです。ひょっとして、日本政府も北朝
鮮側も、寺越事件を参考にして、他の特定失踪者、500人弱のなかで何人が拉
致なのか分からないのですが、これも多分拉致認定するつもりはないんじゃない
かと思います。

 ある日、突然武志が亡くなった、交通事故にあった、病気で死んだとなると、
寺越事件は完全に拉致ではなく救助で終わってしまうことになります。そうなっ
た時に、私は、新しい証拠として父親の遺骨に期待しています。

 武志は、親父と叔父さんと自分の3人が救助されて北に渡ったと。それなら父
親の遺骨は必ずあるはずなので、私は政府に対し、期限を切って、父親の遺骨を
取り返していただきたいと思います。

 (拉致)50年目がいいのか、来年の(運動参加)10年目がいいのか分かり
ませんが、拉致であれ救助であれ、父親の遺骨を取り返していただきたい。もし、
返していただけないなら拉致認定していただきたい。そうしないと、寺越事件は
本当にうやむやにされてしまうと思います。

 今後とも宜しくご協力をお願い致します。ありがとうございました。

◆寺越事件は「救助」であるかのように書く地元紙

北野政男(寺越昭二さん次男)

 今日、小松空港朝10時の飛行機でしたが、果たして飛べるのかなと心配しな
がら東京まで無事に来ましたが、台風12号で被害にあわれた方々に心よりお見
舞いを申し上げたいと思います。そういう被害を受けた中で、今日はたくさんの
方が見えられた方に、心よりありがとうと言いたいと思います。

 寺越事件について、西岡さんからも話がありました。石川県では、連日、寺越
友枝さん(武志さん母)の記事が載っています。そんな中で、思い込みかもしれ
ませんが、記者の皆さん方に一つお願いしたいと思います。記事の内容について
どうこうということはないんですが、全体的に、寺越事件の道筋が救助であるが
ごとくに書かれる。その脇役として、私たち兄弟のことが書かれる。「兄弟は拉
致と言っている」という感じで、本筋は救助で、拉致は脇役という書かれ方です。

 今日は記者の方がたくさんおられます。地元紙が配信される時は、道筋は拉致
ですよと。その拉致の中から、武志さん、友枝さんは救助と言っているという書
き方をしてほしいと思います。

 新聞を読まれた方は、誰が見ても、私たち兄弟は無理矢理拉致と言っていると
いうような印象をうけかねない。そういうことがないようにしてほしいとお願い
をしておきたいと思います。

 それともう一つ。今、友枝さんから、救助だと官邸に申し入れたということで
すが、これまでの拉致担当大臣はなにもしてこなかったとしか取られないような
発言が多く聞かれました。従って、山岡大臣は、そういうことばを吹き飛ばすく
らいの意気込みで、寺越事件を拉致認定してもらって、拉致が停滞しているとこ
ろに風穴を開けるくらいの意気込みをもって今の政権に臨んでもらいたいとつく
づく思います。

 そういうことで皆さんのご協力を宜しくお願いいたします。ありがとうござい
ました。

◆総理の高度な政治判断が必要

内田美津夫(寺越昭二さん三男)

 いつもご声援ありがとうございます。

 今日は、新政権、新大臣について色々なお話が出ましたが、私もこのことにつ
いて一言お話させていただきたいと思います。

 私の同じ町内で、町内活動をしたり一緒に飲んだりする友達がいまして、彼は
JR西日本の労働組合の委員長をやっています。彼が盆に帰ってきて、「内田さん、
中野寛成のところに行ってこいよ」と。なんだいと聞くと、「組合の関係で中野
大臣とよく会うので、友だちにこういう男がおるから来たら頼む」と。すると中
野大臣いわく、「あのおばさんがおるからなあ」と。友枝さんのことでしょうね。

 そういう話があったけれども、「それを解決するのはあんたの力でしょう」と
私は言ったのです。東京にはそんなに出て来られないので、今日、9月にやっと
出てきたんですが、その時には、はや大臣が交代していた。

 増元さんから話がありましたように、災害復興も大事です。拉致問題は、長い
間日本人の命が北朝鮮にとらわれているという大事な問題です。日本の最重要課
題という認識で、新政権に取組んでもらえるのかと思っています。

 私の知らないところで、いろいろな人が協力して後押ししてくれてるのだなあ
と思うと色々な人に感謝しています。

 鳩山さんの時に、今までの政権と違うから違うところを見てくれ、と言われま
して期待を持ちました。昨年の12月10日、菅さんから、「寺越さんの方は今
までの政府の対応でよかったかどうかもう一度検討する必要がある」と、これも
すばらしいことばをいただきました。

 結局、兄が言ったように、新しい証拠がないと拉致認定はされず、崖に突き落
とされたような結果でした。こうなると、今後は、認定を受けようとする時には
総理の高度な政治判断、総理自身がこの問題を理解して、政治判断を下すべきだ
と思っています。

 崖に落とされて、どうしたら這い上がれるか毎日考えていますが、これからも
ご支援をお願いしたいと思います。ありがとうございました。

◆言うこと聞かなければ殺されるかもしれない同胞の立場を考えて

櫻井 寺越さんの拉致認定問題について、私なりに一言加えておきたい点があり
ます。寺越武志さんが「これは拉致ではありません」と自筆で書いた。お母さん
がそれを政府に提出したら、政府はそれを受け取った。このこと自体、責められ
るべきはひとえに政府であり政治家なんです。

 寺越武志さんとお母さんはそれなりに一生懸命、拉致されている状況の中で生
き延びようとしている。武志さんは結婚して子供もいらっしゃる。私たちがもし
武志さんの立場に身を置くとしたら、何としてでも子供を守って生き延びたいと
思うでしょうし、お母さんもこれからもまた北朝鮮に行って会いたいと思うのは
親として本当に自然な情です。

 ただ、武志さんが拉致ではなくて救助されたのだと、自分たちの意思で北朝鮮
にそのまま住んだのだということを、国民の誰一人信じない。政府だって信じて
いない。政治家だって信じない。北朝鮮に最も親密な社会党関連の人だって信じ
ないでしょう。

 ですから、政府が、お母さんと武志さんのこのような自筆の書類を受け取って、
その時に言う言葉として、「あなた方がこういうふうに言うのは分かります。け
れども日本国政府としては断じてこれは拉致だと思っていますよ。お母さんと武
志さんはそういうふうにして下さい。けれども日本国政府は何としてでも拉致被
害者として取り扱って助ける方策を考えますよ」と政治家が言わなけりゃいけな
いんです。

 もしそういうふうに言っていれば、寺越昭二さんのご子息3人の方々の気持ち
も、もっとすっきりします。それを言えないようなのが今の日本国の政治家なん
ですよ。それを指摘してこなかったマスコミは、やはり報道する立場の人間とし
て責任があると思います。

 よく荒木さんがおっしゃいました。特定失踪者、そして拉致被害者の方々が日
本に帰って来る時、北朝鮮で生き延びるために恐らくいろんなことをさせられた
だろう。それは全部ぶちまけて言えばもしかして非難されるようなことかもしれ
ないけれども、それは日本国民として一切非難しないようにしましょう。非難す
ることは間違いですよ、と言いました。当たり前ですよ。自由を拘束され、言う
こと聞かなければ殺されるかもしれないわけですから。そういう立場に置かれて
いる国民がわが同胞である。その人たちを本当の意味で助けるということを私た
ちは忘れないようにしないといけないと思います。

櫻井 ここでみなさんに決議案を承認していただきたいと思います。横田哲也さ
んにこの決議案の朗読をお願いいたします。

※決議案は、メールニュース(23.09.05)参照

櫻井 大きな拍手、どうもありがとうございました。今日またこのように嵐の中
を集って下さり本当に有難うございました。私たちはこれから、もっともっと心
を一緒にして、そして政府に対して私たちの気持ちをぶつけて、これまで以上に
強い力で拉致問題解決への動きを加速させていかなければならないと思います。
日本人の拉致被害者、特定失踪者、日本以外の中国、韓国、タイそのほか多くの
国々の拉致被害者のことも忘れずに、金正日政権を追い詰め、その金正日政権を
支えている中国にも責任を突きつけ、国家として立派な行動をとるように、立派
な国民として国に注文をつけていきましょう。心一つにして頑張りたいと思いま
す。有難うございました。

以上

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発行:北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会(救う会)
TEL 03-3946-5780 FAX 03-3946-5784 http://www.sukuukai.jp
担当:平田隆太郎(事務局長 info@sukuukai.jp)
〒112-0013 東京都文京区音羽1-17-11-905
カンパ振込先:郵便振替口座 00100-4-14701 救う会
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「もう我慢できない。今年こそ結果を!」。2月2日に家族会・救う会合同会議で決めた今年の運動方針です。 拉致被害者家族の高齢化が進み、「生きている間に被害者に会えないかもしれない」という言葉が出るようになっています。経過はすべて説明して頂くことはないと思います。しかし、今年中にぜひ結果を出して欲しいということが、家族会・救う会そして心ある日本人の心の底からの叫びだと思います
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