救う会全国協議会

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北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会

9.松木信宏





続きまして、松木薫さんの弟の松木信宏さんが久しぶりに壇上に上がってくださいました。松木薫さんは、ヨーロッパで、日本人よど号クループの手によって拉致されたわけです。26歳でした。現在56歳になられます。勉強が好きで、小さい時から一生懸命机に向かっていたということです。そして留学して帰ってきたら両親と一緒に暮らすと約束してスペインに向かわれたそうです。スペインでよど号グループに騙されて連れて行かれたわけです。
報道によりますと、松木さん拉致の実行犯であるよど号の妻、若林佐喜子と森順子が、近く帰国するかもしれないと言われています。これについて言いたいことはどんなことでしょうか。

みなさんこんにちは。今年はうちの兄がスペインからいなくなって30年目になります。小泉訪朝からも8年余りで、その間は進展がないということに忸怩たる思いをしています。
またこの節目の年に、よど号の妻たちが、メンバーとともに帰国しようとしているとの報道に接しました。それも、拉致の逮捕状の撤回を求めないとのことです。何様のつもりか分かりませんが、ずいぶん上からの目線で言っています。ただこれでメンバーが大幅に譲歩したかといえばそうではなくて、帰国に際しては日本政府と話し合いたい、交渉したいと常々言っていましたが、それについては何の撤回もしていません。
家族としては、「とにかく帰ってくるな」という話ですが、実際の所、メンバーが帰ってこられないのは政府と話し合いたいということがネックになっているのではないかと思います。それは、犯罪者に対して、どうして一国の政府が同じテーブルにつかなければいけないのか、ということなんです。それについて彼らは撤回していない。
吐いた唾も飲めない上に、吐いた唾の内容も忘れているのではないかなと思っています。こういう状況になったのは、あまりにも急なことだと不思議に思っていたのですが、どうもある一言がきっかけのような気がしています。3月23日に、中井大臣が、ハイジャックについて、「あの時代にはああいう処理の仕方しかなかったのかなと改めて思う」との発言をなさっています。どうもこの発言の後に、メンバーたちの支援者たちが集会を開くなど、色々な動きが活発になっているようです。
おそらく大臣は、ハイジャックのごく一部のことについてコメントされたのかもしれないのですが、自分たちの都合のいいように解釈するメンバーたちは、拉致問題担当で、国家公安委員長が、「あの当時仕方がなかったのだ」と言われたことで、「今なら帰れる」と勘違いしているみたいです。今、中井大臣がいらっしゃれば、警察に対して、「メンバーたちに対して、向こう傷を恐れるな、どんどん捜査できるものは捜査しろ」と言って下さいとお願いしたかったのですが、改めて政府にお願いしたいと思います。今後とも宜しくお願いいたします。

西岡 妹の京子さんは、29歳で拉致されて現在61歳です。歌手の舟木和夫がお好きだったそうです。旅行が好きでよく出かけて、休みの日にはお母さんの畑の手伝いをしたり、家の掃除をしていた。子ども好きで、よく子どもと遊んでいらっしゃったということです。政府認定以外にも多くの被害者がいることは間違いありません。それら全員を助けなければなりませんが、一体全部で何人拉致されたのかもまだ把握されていないのです。こんなみじめな状況です。今日もこの会場に多くの特定失踪者のご家族が見えておられます。松本京子さんは、特定失踪者の中から拉致認定された最初のケースです。その立場で政府と国民に訴えたいことをお願いします。



目次
第一部
1.増元照明
2.飯塚繁雄
3.平沼赳夫
4.中井 洽
5.古屋圭司
6.竹内 譲
7.泉田 裕彦
8.深井 明
9.荒木 和博
10.崔 光奭
11.バンジョン・パンジョイ
12.海老原智治
13.上田清司(メッセージ)

第二部
1.増元照明
2.西岡 力
3.横田早紀江
4.横田滋
5.有本明弘
6.飯塚耕一郎
7.平野フミ子
8.市川健一
9.松木信宏
10.松本 孟
11.寺越昭男
12.北野政男
13.横田 滋
14.横田早紀江
15.横田哲也
16.本間 勝
17. 有本嘉代子
18. 市川龍子
19. 斉藤文代
20. 増元照明
  
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