救う会全国協議会

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北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会

訪米報告と米大統領面会報告、最新情勢報告-東京連続集会106



◆北朝鮮がやっているのは人質外交だ

横田拓也(横田めぐみさん弟、家族会事務局長)
 ポイントとしては、ワシントンDCに行った時得た収穫というのは、アメリカ政府の考え方と日本政府、家族会・救う会・拉致議連の考え方は一枚岩であることを確認できたことです。つまり北朝鮮に圧力をかけていくことが重要で人権問題の解決が重要だということを確認できました。
 2回目の訪米が5月10日から12日ですが、1回目の訪米より短いとんぼ返りでした。日本政府と、アメリカ、オーストラリア、EUが主催した国際シンポジウムです。ニューヨークの国連本部の中で開催されました。官房長官の菅大臣が出席され、特定失踪者家族会の吉見美保さん、私、耕一郎君、そしてワームビアさんのお父さんフレッドさん、ジェイムス・スネドンさん、タイのバンジョイ・パンチョイさんが参加され、国際的な問題であることを国際社会に訴えたわけです。
 私が訴えた全文が配布資料にありますが、ポイントだけ申し上げます。私が力をこめて言いたかったのは、この問題は、「遠い知らない世界で起きている事件でもなければ、遠い過去に起きた悲惨な歴史を振り返っている訳でもありません。現在進行形の看過出来ない問題なのです」ということです。
 また、北朝鮮はアメリカを騙したということ、「北朝鮮は核開発をはじめとする軍事費に膨大な資金を投じ、北朝鮮国民の生活を踏みにじり、拉致被害者達を苦しめています。つまり、拉致事件をはじめとする人権侵害問題と核問題は表裏一体の関係にある」ということを訴えました。
 拉致問題は核問題にもつながっているということを世界に発信する必要があると思ったからです。
 さらに、北朝鮮による時間稼ぎと人質外交を容認することはできないということです。北朝鮮がやっているのは人質外交なんだということです。彼らは拉致被害者は死んでいると言いますが、私たちの立場は色々な情報を含めて、「生きている被害者を拘束している」ということですから人質外交なんだと訴えてきました。
 最後に、各国大使から、「全面的な支援を約束する」という言葉をいただき、私からは、それぞれの家族や関係者がそれぞれの各国に働きかけて動いていこうと訴えた次第です。
 1回目も2回目もそうですが、ワームビアさんが亡くなった悲しい事件は心を揺さぶられました。1回目はお母さん、2回目はお父さんが出て来られました。カメラの前に出てくること自体が本当に苦しいと思いますが、我々の現在進行形の苦しみの声を聞けばわが事のように耳をふさぎたくなるような辛いお気持ちだろうと思いますが、その中でも勇気を振り絞って、私たちのために戦うんだ、前を向くんだということを言ってくださって、逆に私たちの方が勇気をもらって助けられているという感じでした。


  
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