救う会全国協議会

〒112-0013 東京都文京区音羽1-17-11-905
TEL:03-3946-5780 FAX:03-3946-5784 info@sukuukai.jp

北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会

全拉致被害者の即時一括帰国を!国民大集会報告



◆息子に会いたい一心で海を徘徊していた母

斉藤文代(松木薫さん姉)
 皆様、こんにちは。連休の中、大勢いらしていただき本当に感謝を申し上げます。
 私の言いたいことは皆様が力をこめて話してくださいました。本当にその通りだと思いながら聞いており、亡くなった母のことを思い出しました。もう昔のことですが、母が私に、ちょっと話があるんだけど、聞きたいことがあるんだけどということで、「薫はどこにいるんだろうね」と言うんです。
 会えなくなってもうずっと会えてないことが段々分かってきたのか。私も返事に困りましたので、「海の向こうにいるよ。心配しなくていいよ」と言いました。その当時は徘徊もしていました。
 その話を聞いた次の日から、家からいなくなるんです。出ていくわけです。探すんですがどこにもいいのです。そうしたら一人の親切な方から電話がありました。私がサンダルに電話番号を書いていたのです。名札もつけていたんですけど、それは捨てちゃうものですから。
 その知らない方から、「お宅のお母さんじゃありませんか」とおっしゃってくださったので、「うちの母だと思います。今どこにいるんでしょうね」と言ったら、「海岸におります」、「テトラのところに座っています」と。
 私は、なぜ「海の向こう」なんて言ったんだろうと思ったんですが、確かに海の向こうにいます。拉致されていますので。だから私はそう言ってしまったんですが、すぐ主人と車で迎えに行きました。
 そうしたら、「帰っていいよ。もう少しいたいから」と言うんですが、暗くなるからまた明日にしようといって、連れて帰りました。しかし、夜になっても出て歩くようになりました。もうその時は、「会いたい、会いたい」という一心で、どこにも気持ちの持っていき場がないということで、徘徊がひどくなりました。
 それを思うと、拉致された家族の気持ちは十分分かります。だから、皆さんが全員帰国できる日までと、私はその時思いました。どんなことがあっても、どんな病気をしても、父母の墓前に必ず連れてくる、と。そういう信念で今日に至っています。
 皆様が元気な姿で帰ってくるのは間違いありません。私は、皆さん全員が生きているということは、自分でそう言い聞かせていますから、間違いなく帰ってくると信じています。
 私は皆様方と一体となって帰国ができることを祈りながら、病気に負けないようにしたいと思います。もうちょっとは続くと思いますので、頑張っていきたいと思います。
 これからもどうか皆様方のお力をお貸しいただき、応援していただくことを願っています。これからもどうぞ宜しくお願いいたします(拍手)。


  
■ サイト内検索 ■


■あなたにも出来る救出運動■
あなたにもできること

 ■ アニメ「めぐみ」 ■ 

■ 書 籍 ■