救う会全国協議会

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北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会

全被害者の即時一括帰国を!特別集会



◆日朝会談を前に北朝鮮が日本に仕掛けを始めた

西岡力(救う会会長)
 そういう変数がありますが、一番いいシナリオで彼らが核を出してきた場合に、次はどうなるか。北朝鮮の統一戦線部等は当然、2002年に金正日が決裁した、「8人死亡4人未入境」は変えないで何人か出す。あの時めぐみさんたちを返していれば、こんなに追い込まれなかったのに、返せなかった理由があったのです。秘密をたくさん知っていた。よど号の人たちが何をやっていたのか知っていた。理由があったんです。
 だから工作機関はそのままで、もう一度死亡の証拠等を出して、「本当にあの時のことが真実なんだ」と言ってお金をもらおうとするでしょう。まずはそこからスタートすると思います。日朝が始まるというのはそういうことなんです。
 そして日本国内でそれに呼応するような動きが出てきています。先ほど先生方も何回か言及されましたが、国会の中で日朝国交促進議員連盟が、10年間冬眠状態だったのに突然起き上がって、総会を開いて、その時の講師が朝鮮総連の平壌支局長と、もう一人田中均局長でした。
 田中局長は何を言ったか。「合同調査委員会を作るべきだ」と言いました。実は2004年、小泉総理が二度目の訪朝をする直前に、田中局長もまだ外務省で現役だった時に、合同調査委員会の提案をしているんです。
 その時いらっしゃいましたよね(中山恭子議員に)。「そんなことはだめだ」と。当時安倍さんは幹事長でした。「そんな茶番はだめだ」とテレビに出て言っていました。「拉致をした人間は被害者のことを知っているんだ」とも。
 そして、「小泉総理が二度目の訪朝をすれば金正日と会える。金正日の口から『8人死亡4人未入境は間違いでした』と言わせなければならない」という話をしていました。その問題の本質は変わっていません。
 そして、合同調査委員会ではなく、北朝鮮が再調査をするということになりました。合同調査委員会で一番怖いのは、日本が調査委員会に入ってしまったら、出た結論を日本も認めたことになる。でも捜査権も何もない。日本の警察がいくら優秀でも、権限がない人がいくら言っても調査できないんです。
 絶対に合同調査委員会はやってはいけないのに、なぜ合同調査委員会が繰り返し出てくるのか。2002年に彼らが言ったことを裏打ちしようとしている。しかし、今のままではそれができないから、日本の優秀な警察がそれを見てきて、「やはりそうでした」と言わせようとしている。
 これから日朝が向き合って、こちらはアメの役割を果たす。しかし、「全員返せ」という最後の勝負の時に、日本の中から国交正常化が優先で、合同調査委員会を作れという動きが公然と出てきたという状況です。


  
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