全被害者の即時一括帰国を!特別集会
◆金正恩に、拉致被害者の即時一括帰国を決断させること
飯塚耕一郎(田口八重子さん長男、家族会事務局次長)
皆さん、こんばんは。確かに6月12日に米朝首脳会談が行われて、トランプさんから拉致問題が提起されました。その後2週間ほどですが、色々な報道があります。しかし、なぜこんなに色々な報道が出るのかが分かりません。
基本的に、金正恩が、日本が拉致問題の解決を求めていること、北朝鮮のトップが認知したということです。そして、日本は拉致問題の解決とは、全拉致被害者の即時一括帰国であるとしています。これは我々がずっと言い続けてきたことです。
これを変える必要もないし、薄める必要もないわけです。家族もここにいる皆さんもそうだと思いますが、誰が調査報告書を求めているのか、誰がそれ以外のことを求めているのかということです。
我々は、(家族が)40年間拉致をされ、ずっと辛い思いをしてきた。その我々が、今単純に家族と再会ができるタイミングだから家族と会いたい気持ちを持っている。だから政府は全拉致被害者の即時一括帰国をするようにお願いしますと言っているだけです。
金正恩が拉致問題を認知した。日本が全員を即時一括で返せ、と。それならと金正恩が拉致被害者を返す。日本が支援をする。ものすごくシンプルな話です。変にものごとや考えをこじらせる必要はないと思います。
先生方のお話にありましたが、我々が訪米した時、アーミテージさんが、「拉致問題の解決というのは拉致被害者家族が決めることで北朝鮮が決めることではない」と。そして我々ここにいる家族は全員即時一括を求めている。この大前提、絶対的な定義があるということを、改めてご理解いただければと思います。
また、時間がないというところは避けられない部分があります。しかし、慎重に物事を見極めていく必要があると思っています。
久々に隣にいる親父の顔を見ましたが、80になった親父の顔を見て、本当に歳を取ったなと思いますし、早く会わせたいなという気持ちが年々高まります。ですが、慌てずに、冷静に、親父と八重子さんを今年中に、遅くとも来年中に会わせることができればと思います。
西岡先生が訪米した時おっしゃっていましたが、「北朝鮮において拉致問題は一番ハードルが低い問題である。この問題に真摯に取り組まなければ北朝鮮を取り巻く諸問題に果たして彼らが本気で取り組むだろうか」と。
その意味で、拉致問題の解決は、彼らの資金力がリトマス試験紙のようになっている。だから金正恩が、拉致被害者の即時一括帰国を決断することを、改めて皆さんと共に声をあげていければなと思っています。
引き続き、皆様のご理解とご支援を宜しくお願いいたします(拍手)。