全被害者の即時一括帰国を!特別集会
◆拉致問題解決まで圧力をかけ続けることが原理原則だ
古屋圭司(拉致議連会長、元拉致問題担当大臣、衆議院議員)
皆様、こんばんは。今日は極めて重要な特別集会だと認識しています。北朝鮮がこの春先から急に動き出しました。なぜか。それは私たち国際社会が、日本が、安倍総理が、あの国は強い圧力をかけてこそ初めて動く。だからこちらからアプローチをしても現状を肯定するところから始まる。それではだめだということを、各国に首脳会談の度に訴えました。
そしてトランプ大統領と安倍総理との個人的な信頼関係をしっかりと築きあげた。こういうことで、総理が言うように、向こうから行動をしてきたということなんです。
いよいよ動き出した。この前の議連の総会でも、千歳一遇のチャンスだという話がありましたが、私は、千歳一遇のチャンスであるとともに、ここから胸突き八丁の協議が始まると思います。
そこで先週の木曜日に、今日は拉致議連の幹部も来ていますが、拉致議連の役員会を行いました。そこで決議をして(6月20日メールニュース参照)、次の日に総理官邸に申し入れに行きました。
それは報道されていますので皆さんご存知と思いますが、米朝首脳会談を機に国内外で融和ムードが高まっているが、北朝鮮は、拉致、核・ミサイル等の諸問題の解決に向け、具体的な行動は未だ何ら起こしていないということです。そこをしっかりと押さえる必要があるということ。
そして、北朝鮮が自ら対話を求めてきたのは、我々が圧力をかけ続けた結果だ。だからこのスタンスは絶対変えてはならないということ。
さらに、確かに拉致被害者や御家族の方々は高齢化しています。しかし、前のめりになっては得るものは一つもないということです。焦らず、確実に拉致被害者の帰国につながる実質協議ができることを見極めた上で初めて、日朝首脳会談が可能になるわけですから、そのためにはあらゆる関係者が原理原則をしっかり守って、圧力をかけ続ける。まなじりをけっして取り組むということです。
実は総理に申し入れした時に、ここで申し上げますが、いわゆる日朝議連のことが話題になりました。この時総理は、皆様こそが我々をしっかり後押ししてほしい。そしてこの原理原則を守り抜いてこそ初めて、あの金正恩委員長が自らの意思で動くことになる。だからこれは徹底してほしい。皆さんに期待するという趣旨の話がありました。
私はこの考え方をすべての関係者が共有して動いていく必要があると思っています。そのことが拉致問題解決につながる確実な動きになる。そして金正恩委員長もそれを認識することになると思います。
色々なことが言われています。金正恩はクレバーな人間だ、とか。クレバーとは、拉致問題を解決した方が自らの国の尊厳も回復して、自分たちの国にとっても有利なことだということを、金正恩自身に理解をさせることです。
そのためには、あらゆるチャネルを通じて、あらゆる手段を講じて、そのアプローチをしていくことです。我々拉致議連も、私たち自由民主党も、また拉致問題担当大臣を経験した人間として、あらゆる手段を尽くしていくために、徹底的に徹底的にこれからも頑張っていきたいと思っています。みなさんありがとうございました。この空気を安倍総理にも伝えようではありませんか。宜しくお願いいたします(拍手)。
西岡 次に、加藤勝信・拉致問題担当大臣にお願いいたします。