救う会全国協議会

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北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会

全被害者の即時一括帰国を!特別集会



◆帰国させてあげられず「ごめんなさい」

飯塚繁雄(家族会代表、田口八重子さん兄)
 今日はお忙しい中、特別集会にお出でいただきありだとうございます。
 この間色々な情報や活動がたくさんありました。一番注目されたのは6月12日の米朝首脳会談でした。それまでにも日米を含め何回か会談がありましたが、我々が注目すべきことは、「拉致被害者の即時帰国」です。
 この米朝が始まる前から、安倍総理は拉致問題について、きちんと北朝鮮に向けて言及してほしいと言っていましたが、それが実行されました。素人の私の感想ですが、「簡単に終わっちゃった」という感じです。
 要するに、「北朝鮮に向けて日本の拉致問題に言及しておきましたよ。後は日本でやってください」というような。本来そういうことではない筈なんですが、今後フォローができるような段取りになっているのか。トランプ・安倍ラインで実際に拉致問題の解決につながる何か具体的な施策、思惑、あるいは具体的な取り組みや会談があると思います。
 私たちは、前から言っていますが、北朝鮮に対してはだまされ続けてきた歴史が長くあります。私も前回総理大臣に会った後で、「この問題は決してあせらずに着実に、きちんと事が進むようにしてほしい」と。
 変な周りに目を向け、耳を傾けるのは。色々な意見があります。日朝国交正常化交渉を先にやった方がいいとか、名簿だけでも出させろとか、調査委員会をもう一回立ち上げるべきだとか。日本の中でそういう議論がありますが、私たちとしては、そういうことに一々こだわらず、耳をかさず、拉致被害者の帰国という一点に向けた着実な活動をお願いしたい。
 「焦らずに」というのは、いつでもいいよという意味ではありません。周りの変な空気に惑わされず、総理として、大臣として、北朝鮮に向けた対応を着実に進めていくことを願っているわけです。
 色々と対応を考えていただいていると思いますが、今年中という希望も皆さんの中にはあるわけですから、それにつながる動きが見えればいいなと思っています。とはいえ、すべて表ざたにするわけにはいかないこともあります。水面下でのやりとり等難しい面もありますが、最終的に日本人を帰国させるという私たちの思いがあります。金正恩の決断、決裁をいかに取るかということだけです。
 彼が言うことはそのまま実行されますから、いかに金正恩に日本人を返すという決断をさせるか、あるいは向こうがするかに焦点を当てて、対応、論議、交渉を進めていただきたいと思います。
 とはいえ、6月12日からもう半月が過ぎました。「焦らず」というのは何もしないということではなく、一歩一歩、毎日着実に進むような施策をこれからも是非お願いしたいと思います。
 私事ですが、妹の田口八重子が拉致されて今日で40年です。家族会の活動が始まってから21年、私の年齢はちょうど80。ここにいる耕一郎(田口八重子さん息子)は40歳になってしまいました。
 そういう数字的な節目はどこにもあるんですが、単なる節目ではなく、こんなに経ってしまったという思いを、これはそれぞれの家族の皆さんがみんな持っているいるわけですが、それを理解していただいて、そこから一刻でも早くという言葉が出ます。
 そういう意味で、着実に進めていただきたいというのが私たちの願いです。今度こそ一体となった取り組みになるようお願いしたいと思います。早く帰国できるように願うばかりですが、今の所被害者に対しては「ごめんなさい」というしかないんです。取り返してあげられない、帰国させてあげられないという空気がずっと続いていて、そこから出る言葉はその一言だけです。
 今後とも応援してください。ありがとうございました(拍手)。
西岡 今日の集会は家族会、救う会、そして拉致議連も主催者です。主催者を代表して、拉致議連会長、古屋圭司先生お願いいたします(拍手)。


  
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