救う会全国協議会

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北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会

チャンス到来、金正恩に拉致被害者帰国を迫れ!緊急集会



◆核の廃棄はリビア方式で、すべて持ち出して解体すべき

島田洋一(救う会副会長、福井県立大学教授)
 このボルトン氏は強硬派でならしていますが、家族会・救う会・拉致議連はこれまで何度も彼に会ってきました。一番最初に会ったのは2003年の9月でしたのでもう15年来のつきあいになります。
 最初に会った時は飯塚さんと横田さんと私でした。彼の好きなジョークは、「北朝鮮が嘘をついているとなんで分かるのか。なぜなら彼らの唇が動いているからだ」というもので、要するに彼らがしゃべることは全部嘘だという意味です。
 この間の制裁強化に関して、彼は非常に特徴的なことを言っているのですが、「中国がようやく締め付けに乗り出してきた。これはなぜか。中国が反省したからではもちろんない。要するにアメリカの軍事圧力がすべての根底にある」と言います。
 つまり、中国が今後北朝鮮に投資したり、あるいは現金ではなく数か月後に払ってくださいというような商売をしたら、すべてアメリカの攻撃によってつぶされてしまう恐れがある。だから中国は損得勘定で動く。アメリカが本気になるとつぶされてしまう恐れがある。
 だから中国は損得勘定からしてもアメリカが本気で攻撃すると思えば、北朝鮮との取引を減らしていく。だから経済制裁と軍事制裁は並行的にあるのではなく、すべての根本はアメリカが本気で軍事攻撃をする。そのことを北朝鮮及び中国が感じるということが大事で、そういう体制を維持すべきだ、と彼は言っています。
 核の廃棄に関しては、ボルトン氏はリビア方式しかないという言い方をします。リビア方式というのが今後キーワードになると思いますので、ごく簡単にお伝えしますと、2003年3月にいわゆるイラク戦争が始まりました。12月半ばにサダム・フセインが穴の中に隠れていたのですが米軍に発見されました。
 これを見たリビアのカダフィがおじけづいたのでしょう、その3日後に、「大量破壊兵器を破壊したい」ということを、イギリスのMI6という対外情報機関に伝えてきた。イギリスからアメリカに連絡がいった。
 重要なのは、その後リビアの対外情報機関のトップであるムサ・クサという男がいるんですが、その男とCIAの秘密作戦のトップでスティーブ・カップスという人物が中心になって、国務省をかませると情報が漏れるというので、情報機関だけで話し合いをして、リビアが完全に放棄することになりました。
 大量破戒兵器というのは核兵器と生物兵器、化学兵器と運搬手段としての長距離ミサイルですが、すべて廃棄することに。核だけじゃないんです。しかも、IAEA(国際原子力機関)の査察にやらせたら国際官僚というのはだまされるに決まっている。従って、CIAとMI6を中心とする英米の情報機関が入っていってすべて持ち出して、テネシー州にある核兵器解体施設があるんですが、ここで解体した。
 携わったアメリカの関係者が証言していますが、疑惑施設を見せろと言ったのに対し、リビアはすべて受け入れた。それでようやくこれは本気で廃棄する気があるんだなという判断に至ったということです。


  
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