救う会全国協議会

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北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会

チャンス到来、金正恩に拉致被害者帰国を迫れ!緊急集会



◆「戦略的意思疎通」を金正恩に要求した習近平

西岡力(総合司会、救う会会長)
 家族会の横田拓也、飯塚耕一郎、救う会の西岡力、島田洋一の4人で、今の情勢はどうなっているのか、我々はこれから何をすべきかについてミニシンポジウムの形でやりたいと思っています。冒頭私が情勢分析をします。
 北朝鮮は追い込まれています。追い込まれた理由は2つあります。1つは経済制裁が効いてきたということです。ガソリンが無くなってきています。軍隊の戦車を動かすにもガソリンが必要です。それが9割カットされました。正確に言うと95%カットです。核・ミサイル以外の普通の軍を維持するのも困難な状況です。
 市場では米の値段は上がっていません。可哀相だと思いますが、老人しかいない家庭や、子どもしかいない家庭では餓死者が出ている状態です。経済制裁は効いてきました。特に北朝鮮との貿易の9割を占めている中国が本気になって制裁をしているということです。
 もう一つはアメリカの軍事的圧力です。一つだけ例を上げます。9月23日、グアムに駐屯しているB1Bという戦略爆撃機があります。60トンのミサイルや爆弾を積める飛行機です。それが海の休戦ラインを越えて元山沖まで飛んでいきました。
 しかし、北朝鮮はそれをレーダーで捕まえることができなかった。北のレーダーは古くて、ステルス性の強いB1Bを捉えられなかった。平壌はパニックになったそうです。いつアメリカが爆撃をしてきても分からない。
 そういう中で彼らは突然、核戦力は完成したと言い始めました。まだ完成していません。直前まできていることは間違いありませんが、完成していません。しかし、「完成した」と言って、実験をやめました。そして平昌に代表を送り、韓国と会談し、アメリカと話したいと言い、中国にも頭を下げに行きました。
 中国のテレビを見ると、金正恩が習近平の前でメモをとっている。首脳会談で、相手の話のメモをとる首脳はいません。中国語で発表されたものを見ると、習近平は金正恩のことを「きみ」と呼んで、金正恩は習近平のことを「あなた」と呼んでいます。これは上下関係です。
 実は去年の8月、中国が国連制裁に賛成した時、北朝鮮は政府声明を出してこう言っています。「わが国の周辺にあるずうたいの大きな国が、アメリカと裏庭でこそこそと話をして、制裁をでっちあげた。それで朝鮮半島情勢をさらに激化させた」。
 これが去年の8月の北朝鮮の政府声明です。「わが国の周辺にあるずうたいの大きな国が、アメリカと裏庭でこそこそと話をし」たというのは、中国が制裁に賛成をしたということです。そう言っていたのが、「会ってくれ」と言って、相手の話のメモをとっている。習近平に「君」と呼ばれて、「あなた」と呼んでいる。そこまで追い込まれているんです。
 習近平は繰り返し、「戦略的意思疎通」が必要だと言っています。私の推測ですが、金正恩は「戦略的意思疎通」という言葉をメモしたのではないか。何かというと、挨拶に来いということです。
 金正日が死んだ後6年も来ないで、なんだ、と。「戦略的意思疎通」が足りない。「戦略的意思疎通」は伝統の切り札なんです。そうしたら金正恩が答礼で、「戦略的意思疎通をこれから強化します」と言った。
 習近平は晩餐会の挨拶でも「戦略的意思疎通」と言った。完全に下に見られている。それでも行かざるをえなかった。


  
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