救う会全国協議会

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北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会

家族会・救う会の「今後の運動方針」と北朝鮮情勢-東京連続集会100



◆日本が努力しなければ情勢をてこにすることもできない

西岡力(救う会会長)
 内部矛盾が高まって何か政変が起きるか、北朝鮮が政策を変えるか。その場合、拉致だけ政策を変えるということが金正恩政権でありえるか。3つ目は衝突が起きるか。
 その時の変数として、文在寅大統領が6月にも平壌に行って、連邦制で統一するという話をする。連邦制になって南北でここまで話ができているのに、韓米同盟は必要ないと、韓国側から米軍は出て行ってくれと言うかもしれない。
 その場合に、米朝の話し合いが進んで、アメリカまで届く核だけ止める、韓国が望むなら米軍は出て行くということで交渉が成立するかもしれない。その場合、最大のネックは検証なんです。北朝鮮は絶対嘘をつきますから、アメリカまで届く核は止めると口約束をしたって、それは信用できない。これまでの歴史がそうだった。対朝外交は失敗だったとトランプ政権は言っているので、簡単にそれには乗らないのではないか。
 今のところは圧力を強めて、内部で化学変化が起きるのを待つ。苦しくなって最初に起きた化学変化は、文在寅に接近したということです。変化が起きたことは間違いない。制裁が効いていることも間違いない。
 そういう中で、ともかく拉致被害者の安全を確保して全員を取り戻すということを最優先にしながら、緊迫する情勢の中でどう実質的協議を進めるのかというのが、運動方針に書いた「てこにして」ということです。
 そこで言えることは、日本が努力しなければ情勢に流されてしまう。努力すれば情勢をてこにすることができる。少なくとも去年1年間で、核問題を最優先としているアメリカに拉致問題の重要性を認識させることに成功した。努力したからです。緊迫する情勢の中で拉致問題に関する実質的協議を実現させることを目標にして、できる限りの努力をして嵐の中に入っていかなければならない。もう半分くらい、我々日本丸は北朝鮮情勢と言う嵐の中に入っている。
 安倍総理は去年の所信表明演説でも、今年の演説でも、「日本を取り巻く安全保障環境は北朝鮮問題で戦後最も厳しい」と言っています。総理が国会の演説で、安全保障環境は戦後最も厳しいところに今いるんだ、と言っているわけです。それは北朝鮮がアメリカまで届く核を持つ直前まで来ているからです。そしてそれはアメリカが軍事的行動を使ってもやめさせる、と言っている基本構造があるからです。
 それは平昌に特使が来たり、手紙を持ってきたりしても何も変わっていない。戦後最も厳しい環境の中に我々はいて、その中で平和を保つだけでも大変なんですが、人質も取り戻さなければならないという課題に我々は直面しています。
 去年の2月と今年の1月に総理にお会いしましたが、「圧力をかけて北朝鮮の政策を変えさせる。変えさせる政策の中で日本にとって最優先の課題に拉致問題が入っている」と。
 この道しかない。この道で今年中に、できれば今年の早いうちに被害者を取り戻して、親の世代の人たちが元気なうちに再会させるために、我々民間としてできる限りのことをしたいと思っています。以上です(拍手)。

  
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