救う会全国協議会

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北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会

国際セミナー「日朝拉致協議の遅延をどう打開するか」全報告



櫻井よしこ(総合司会) これから国際セミナー、「日朝拉致協議の遅延をどう打開するか」を開催します。私は、司会をつとめさせていただきます櫻井よしこです。どうぞ宜しくお願いいたします(拍手)。
 まず、主催者の一つである家族会を代表して、飯塚繁雄さんよりご挨拶をいただきます。


◆家族があきらめては被害者に申し訳ない

飯塚繁雄(田口八重子さん兄、家族会代表) みなさんこんにちは。こういう集会を何回となくやってきました。この間、進展がないままです。今年の春、北朝鮮は、調査委員会を作って、探し、報告すると約束しました。
 私たちは、今まで何もなかった中でそういう話があれば、これは何か動きそうだなという期待感を持つわけです。しかも今年は、「今年こそ結果を!」というスローガンを運動方針に掲げて活動してきました。
 それは我々だけでなく、全国のNGOの方々を含め、各都道府県や自治体も相当な活動をしてきました。確かに世論は上がっています。しかしながら、なかなかこういう席でいい報告ができないのが残念で、今回の調査委員会の報告も全くゼロということですので、私たちはそれに対し相当な怒りを持っています。
 そういうことも含め、「今年も解決できない」、「また来年か」という声がどうしても出ますが、家族会としてもこれまで何十年も我慢をしてきました。もう限界だという感じもします。
 しかし、家族があきらめては被害者に申し訳ないのは当然です。向こうで、命がけで待っている人たちを、一日でも早く助けるために何ができるのか、ということを考えていただいて、それぞれの活動をお願いいたします。
 北朝鮮が報告をするという中で、今現在でも「認定被害者は亡くなっている」と言っています。ですから一番難しいのは、ここに特定失踪者のご家族もあられますが、政府が認定した人たちがまず帰ってこなければこの問題は終わらないのです。
 そういうことも考え合わせると、もう亡くなっているとされている人を生かさなければならない。金正日が言っていたことをくつがえさなければならない。これが一番難しいのではないかと思っています。
 それを含め、すべての被害者の状況を報告してくれれば、家族も、名前が載っているかなという気がしますが、そういうことも含めてこれからどうやって日本人被害者を奪還するか、その強力な対策、対応ができるかどうかがかぎではないかと思います。
 今年はもう、選挙があったりして動かないので、また来年ということになりますが、私たち家族が、当然のことですが、精神的にも肉体的にも下降しています。現実としてもう何人かの方が亡くなっています。そういうことも考えれば、本当に来年早々というか、前半くらいには、解決の兆しが見える状態にしていただきたい。
 これは我々家族だけではできません。もちろん政府の最低限度の仕事は国民の命と暮らしを守るということです。「わが国民が拉致をされている、これは被害国から犯罪国に向けて、無条件で早く返せ!」と打ち出せない限り、また今までと同じようにだまされ続けるのかなという心配もあります。
 現に、北朝鮮が調査委員会を作って報告するということが嘘でした。3回も協議をやって何も報告がない。
 専門家は、「被害者は管理されているので全部分かっている。調査委員会なんかいらない。返すか返さないかの段階だ」とおっしゃっていますが、私たちもそう思います。
 だとしたら、何とか早く日本に報告させることに焦点を当てて、それぞれのお立場で、早期解決に向けてご努力をお願いしたいと思います。私たちも、身体が続く限り頑張ります。今後とも皆様のご支援をお願いいたします。ありがとうございました(拍手)。
櫻井 ご家族の訴えは、毎年毎年是非今回を最後にということですが、このような会を開く心苦しさがあります。
 さて、今日、拉致議連会長の平沼赳夫さんが本来ならお出でになるはずだったんですが、選挙の関係で来ることがとても難しくなりました。メッセージをいただいていますので私が代読をさせていただきます。


  
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