救う会全国協議会

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北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会

日朝交渉をどう見るか?東京連続集会82 全報告



◆北朝鮮は既に調査済み

 そういうことは我々には分かりませんが、おおざっぱに見て北朝鮮は既に調査が済んでいるものを持っているのです。これは当然だと思います。北朝鮮の国民と拉致被害者は一緒にできない管理になっているはずです。一般の住民登録は全くないわけです。別管理になっているというのが大方の見方です。
 そういうことからすると、今更調査をするというのは、何か思惑があって長引かせているとしか思えません。
 また、「今までの調査結果についてはこだわらずゼロから調査する」ということもあったようですが、この言葉の裏は分かりません。しかし、先ほども言いましたが、これから調査するというのには我々は解せないことです。
 さらに勘ぐれば、「以前の調査結果にこだわらない」ということは、以前北朝鮮が報告した「5人生存8人死亡」という話が撤回されるのかという変な希望もあるわけですが、これはその時になってみないと分かりません。
 いずれにしても、今、「調査」、「調査」と注目されていますが、日本政府は特別調査委員会の4つの分科会の中で、「あくまでも拉致問題の分科会を最優先にしなければならない」というようなことを言ってきたようです。それに対して、「それはよく分かった。そうします」という向こうのコメントはないんです。
 日本がそういうことを強く言及したということになっているわけですが、それについては真偽のほどは分かりません。我々家族も、あるいは一部の識者の方々も、今回の平壌訪問に反対とか意味がないという方がたくさんいました。
 案の定、この協議内容からすると、具体的な報告はまったくない、ゼロです。これは当初から予測していた通りで、私たちは「今行っても何も出ない」と予測していました。
 向こうの宋日昊(ソン・イルホ)大使が言っていること、今回の特別委員会の人が言っていることは、それぞれ違う面がたくさんあって、お互いに緊密な連携なんかとっていないのではないか。だからこそ、「もっと詳しいことを聞きたければ直接平壌に行って委員会のメンバーに会った方がいい」という話が出てきたと思います。
 当然ながらこの4つの分科会の内容を見ていると、遺骨返還の問題がはっきりした形で出ていますが、彼らは遺骨の調査を進めて、これももう分かっていることでしょうが、それを先に出してくるのではないかという懸念もしていました。向こうとしては一番やりやすい課題だと思います。
 しかし、私たちとしては、政府としても、遺骨の調査を先に出されてもそれは受け取らないという強い態度でいます。拉致問題が先に進展しなければ、他の件について協議することはありえないという立場ですが、北朝鮮の思惑は分かりません。


  
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