救う会全国協議会

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北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会

北朝鮮の再調査結果、予想される問題点?東京連続集会81 全記録



◆残留孤児帰国で「人道支援」の危険性も

西岡 今回北朝鮮がいつ報告を出してくるかまだ分からないのですが、北遺族会が15日から、墓参のため平壌を訪問することを決めました。一度、日朝合意ができたのだから墓参はしないと言っていたのですが、やることになった。そしてテレビカメラなどがたくさん付いていくようです。
 一部流れている情報によると、残留日本人孤児が出てくるのではないかと言われています。残留孤児は、親が連れて帰ることができなくて、北朝鮮の親に育てていただいたという北朝鮮が大変人道的立場に立てる問題です。
 拉致問題で成果がない中で、北朝鮮が人道的なことをするかもしれない。その場合、「人道的見地から、適切な時期に北朝鮮に対する人道支援を実施することを検討する」という文章をどう考えるのか。
 先ほどの中山先生の説明を補足しますと、2004年に、5人の被害者の家族を小泉総理が取り戻した時に、25万トンの食糧支援の約束をしたんです。そして12万5千トンは実施したんです。そして、8人とそれ以外の方々の再調査の結果を待っていたんですが、その結果があまりにひどかったので、残りの12万5千トンは、約束したものさえ止めたんです。
 約束したものさえ止めたほど北朝鮮が非人道的なことをしたというのが日本の今のスタンスですから、残留孤児の人たちが出てきて、日本に帰ることができるというのは非常にいいこと、歓迎すべきことだと思いますが、そのことで食糧支援が再開されると、国際社会は、「日本は横田めぐみさんの骨が偽物だったという主張を降ろしたのか、『ネイチャー』という雑誌で批判されたので降ろしたのか」と思われる危険性がある。
 止めた理由が偽の死亡診断書などで偽の遺骨さえ出てきた、そこまで非人道的なことをやっているから人道支援さえできないんですよと国際社会に言っていたのに、それも約束したものさえ止めているのに、別のことで動いてしまうとそういう危険性がある。
 この合意文書の危険性を私たちは分かっておいて、いつ政府が人道的な見地から人道支援を実施しようとするのか、拉致被害者全員が帰ってくるというめどがたつのでなければ、この第7項目を実行させてはならないということをまず確認しておきたいと思います。


  
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