救う会全国協議会

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北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会

「日朝合意「再調査」−こんな問題が起きないか緊急国民集会」全記録



◆国家の意思を持つ日本国に

櫻井よしこ
 どうありがとうございました。皆さん方から、日本国は国家として国民を救い出すための十分な力をつけよ。北朝鮮が色んな調査結果を出してきた時に、外務省や一部の人だけではなくて国民的な委員会を作って、彼らの結果を厳しく査定することができるようにできる母体を作ればとか、最終的には自衛隊を北朝鮮に送り込んで国民を助け得るような国になるべき等、非常に心強いご発言がありました。
 その一方で西岡さんが繰り返しおっしゃったように、本当に恐ろしいことが起きる危険性だってあるわけですから、それに対してどのようにそれをさせないようにこちら側の実力を示していく。それがもし本当に裏切られた時には日本は本気でやるんだということを、どうやって総合的に見せていくことが大事であり、拉致問題の解決につながる力になるということが今報告されました。私もその通りだと思います。
 日本国政府として国民を救えないようでは、自立した国家ではないのですから、ここは私たちが、さっき集団的自衛権の問題も塚田さんからご提示いただきましたが、日本国が国家として国民を守り得る経済力、政治力、軍事力を含めて、国家の意思というものを持ち得る形に持っていかなければどうしてもだめだろうと思います。
 パネルディスカッションはここで終わり、西岡さんにバトンを渡しまして、ご家族の皆さんの声を聞きたいと思います。


【家族の訴え】

西岡 力
 先ほど言いましたが、北朝鮮が前回出してきたことを基準に考えなければいけないということで、配布資料(政府のパンフ「すべての拉致被害者の帰国をめざして−北朝鮮側主張の問題点」)を見ていただきながらそれぞれの家族から短い訴えをしていただきます。
 政府のパンフの3、4ページには横田めぐみさんについて北朝鮮が出してきた嘘が色々出ています。これについて(北が)どう返事をするのかを思いながら、聞いてください。家族の皆さんは前に出てきてください。ではまず横田めぐみさんのご家族からお願いします。
 北朝鮮は、横田めぐみさんについて、13歳で拉致して自殺したと言っていますが、「死亡(入退院)台帳」はでたらめで、夫と言われる人の手紙も偽物でした。これについて北朝鮮がどう答えるかが焦点です。また現在の心境をお話し下さい。
横田滋(横田めぐみさん父、家族会前代表)
 先般、ウランバートルで、めぐみの子どものウンギョンさんと面会しました。めぐみの夫という人は韓国から拉致された人で、この人と結婚して子どもが生まれたわけです。2004年に、(夫という人が)ウンギョンさんと一緒に、病院の共同墓地から持ってきたという骨を持ってきました。しかしそれは、DNA鑑定の結果別人の物でしたから、あまり信用できる人ではありません。
 川崎市では、市長が国連の人権高等弁務官ナバネセム・ピレイさんという人のところに来月行っていただきますが、国連の方ですから(北朝鮮は)非常に人道的でないということを改めて言ってくださっています。我々も親書をお願いすることになっています。市議会も全会一致でこのことに賛成してくださいました。ということは市民全体の意思になるそうです。
 日朝間で決めた拉致の解決について、日本では色々なことをやってくださっていますので、今度こそいい結果が出てくるのではないかと期待しています(拍手)。
横田早紀江(横田めぐみさん母)
 皆様こんにちは。いつもご支援ありがとうございます。今日はパネリストの皆さんが本当にいい話をしてくださって、私たちは非常に危機感を感じながら、前に(調査結果が)出てきたことを思い出して、また何かが起きるのかなという思いもあります。
 さっき主人が言いましたように、モンゴルのウランバートルで孫のウンギョンちゃんに会いにいくことができて本当に夢のようなことでしたが、肉親的な喜びを別にして、対面には非常な緊張がありました。
 彼女にめぐみちゃんのことを聞きたい。なんとか生死だけでも分からないかと思いながらいたんですが、やはり向こうの人ですからそういうことはなかなか聞き出せないこともありました。
 しかし、言うだけのことは言っておかなければと思って、「私はあなたのお母さんは絶対に生きていると思っています。信じてます。そして他のもっとたくさんの人たちもみんな元気でいると思っています。だからあなたのお母さんとたくさんの皆さん全部が日本に帰ってくることができた時に、初めて日朝間で本当の平和が訪れるとおもいますよ」と言いました。不思議そうな顔をして聞いていました。
 「遺骨」のこともちらっと話したこともありました。そのことには非常に反発して、泣きながら、「そういうことを言うのは日本の色々な悪い人がそういうことを作り上げて偽だというようなことを言っている」というようなことで緊張していましたので、これは言わない方がいいな、こういう状況になるのはよくないなと思って、「これはあなたに責任のないことですよ。だけど11年もかかってこうやって会えたんだから、信じていれば必ず会えるから希望を持ちましょう」と帰ってきました。
 これは国家犯罪なんですね。井上さんがおっしゃったように、国家による犯罪を日本の国が受けているわけです。そしてたくさんの人たちが向こうで苦しんで、帰りを待ち望んでいます。このことをどうしたら解決できるかということで、今回ここまで交渉ができていることは分かるんですが、先ほどの話のように外務省があのような文言で受けてきたということで、本当にこれは大変なことが起きるんじゃないかと感じられるのであれば、大変緊迫感のある問題ですから、今すぐ外務省の担当の方、安倍総理、今日集まって下さった方々が、これはどうなんですか、こういうこともあるんですよと具体的に協議をしていただきたいと思っています(拍手)。
横田哲也(横田めぐみさん弟)
 こんにちは。北朝鮮は制裁に耐えかねて折れているようにも見えますが、日本国民は人がいいので、ついつい浮かれてしまって、私の周りの人に聞いても、「よかったね」という声をよく聞くんですが、こういう時こそ我々日本人はだまされやすいので要注意だと思います。
 先ほどからパネリストの方々がおっしゃっていますが、全員帰国がゴールですから、ややもすると北朝鮮は私の姉横田めぐみを差し出すことによって「解決だ」と言って、日本人もそれに騒いで、ワーとなってしまうのが懸念されます。
 シンボリックな人間は、それはそれで大事ですが、そこがゴールではないということは我々家族会全員の一致した考えですから、是非国民の皆様もそれを共有してほしいです。
 また、マスメディアは第三の権力で影響力が非常に大きいわけですが、「産経新聞」のように正論を書いてくださる新聞社もあれば、左翼メディアもあるのが事実ですから、日本人として、そしてジャーナリストとして書くべきことを書いてほしいと思います(拍手)。
西岡 力
 ありがとうございました。次の5ページを開いてください。田口八重子さん原敕晁さんのことが出ています。ここに書いてある通り、田口八重子さん拉致を認めましたが、大韓機事件を未だに北朝鮮は認めていません。そういう状況の中で、一方的に死んだと言われています。八重子さんのご家族お願いします。
飯塚耕一郎(田口八重子さん長男、家族会事務局次長)
 みなさんこんにちは。前回の「事故報告書」は私の母親の名前が全く書かれていないような報告書です。これをどのようにくつがえしてくるのか、あるいはまったく無視した形で通知されるのか分かりませんが、今回の再調査に当たって、パネラーの皆さんと同様に、懸念というか、不安を抱いています。
 日本人に関しての問題について包括的に物事をすすめていくという書き方をしていますが、例えば遺骨の問題だけ話がすすむのかどうか、被害者の中でも特定の人物だけ返してくるシチュエーチョンになるのかどうか等あらゆることが懸念されています。
 それに対して日本政府、あるいは外務省の方々はこうおっしゃいました。「だから同時併行的に調査を進めていく」と。それでもやはり不安はぬぐえません。
 西岡先生はよく、事件に関しての交渉はないんだとおっしゃっていますが、その通りです。事件を解決すること、イコールすべての被害者が帰ってくることを当然のことと思って、外務省及び日本政府は、これから起きる想定できないような事態、諸問題に対して、速やかにアプローチしていってほしいと考えています。
 5人の方が帰ってきたのが2002年です。今は2014年で12年という時間が経っています。12年経っても一人も取り戻せていない。このことを政府は真剣に考えていただきたいと思っています(拍手)。
飯塚繁雄(田口八重子さん兄、家族会代表)
 田口八重子の件については、それぞれの書き物や情報でご存知かと思いますが、今までに北が報告してきた「死亡確認書」、「事故報告書」が全くでたらめであるということは、はっきりしました。
 そして今現在、北が大韓航空機爆破は韓国の捏造だと言って未だにくつがえしていないわけです。そういう意味では金賢姫(キム・ヒョンヒ)もいないし、田口八重子もいないという論理になります。
 これはあらゆる情報によって、全くそんなことはなくて、事実として爆破した犯人は金賢姫で、その教育係が田口八重子ということです。ある情報によりますと、先ほど西岡先生が言いましたが、八重子は肝臓病で入院しているというはっきりとした情報もあります。ということは生きているということそのものです。
 今回の日朝交渉の中では、包括的に、拉致被害者の問題や遺骨の問題、墓参の問題など色々ありますが、私たちが言いたいのは、今生きていて日本に帰るのを待っている人たちの解決が先決だと思います。
 当然ながら、遺骨の問題と言うのは日本政府としてもやっていかなければなりませんが、(拉致被害者は)今まさに、この時間も待っているんです。病気がちなら健康が心配されます。いつ倒れるか分からないという状況です。これはうちの妹だけでなく、特定失踪者の中にも相当大勢います。その中では、精神的、肉体的に弱っている人がいます。
 でも生きて待っているんです。これを認識していただいて、政府の交渉の重点的な戦略を含めてお願いしたいと思います。
 難しい分析は分かりませんが、パネラーの皆さんのご意見を聞くと、さすがに専門家だなという気持ちがしました。そういった方々の指導、支援も受けながら、何とか頑張っていきたいと思っています。
 是非とも、生きている田口八重子に会いたいというのが今の心境です(拍手)。
本間 勝(田口八重子さん兄)
 皆さん今日はありがとうございます。八重子は絶対生きています。私たち兄弟は、昨年の9月に姉が一人なくなり、つい先月、5月に八重子の2番目の兄が亡くなりました。7人いる兄弟がもう2人欠けました。本当に一刻を争う状態です。
 今回の交渉は期限が切られてない。それが一番危惧されることです。
 それと、兄も言ったように、大韓機爆破の条件から言えば、なかなか帰りづらい八重子です。色々な問題を抱えているということです。
 ただ言えることは、「発見した日本人」については帰国させる、ということで、これは今までにないことでした。それに期待しますが、ただ、「去就の問題を協議する」という文言が合意文書の中にあるということが、八重子についてはだまされて連れていかれたという経緯もありますので、ちょっと心配だなと思います。
 本当に早く会いたいです。ありがとうございます(拍手)。
西岡 力
 続きまして、5ページの3にある市川修一さんのご家族にお願いします。市川さんは、泳げないのに海水浴でおぼれたと言われています。
市川健一(市川修一さん兄)
 再調査と言うニュースが流れた時は、本当にびっくりしました。期待と同時に不安も大きくよぎりました。でも、交渉しなければこの拉致問題は前に進みません。今まで北朝鮮にだまされ、だまされて今まできましたが、何としても取り戻してほしい。知恵を絞って、毅然とした態度で対応していただきたいと思います。
 また、国民の皆様方の後押しがあるということを、交渉する人たちは肝に銘じて、感じてしっかりと交渉していただきたい。そう、強く強く願っています。
 私の父は99歳で、今まで待ち続けていますが、もう何とも言えない心境です。皆様方のお力で、どうか一刻も早く会わせていただければありがたいです。宜しくお願いいたします(拍手)。
市川龍子(市川修一さん義姉)
 こんにちは。いつもありがとうございます。古屋大臣や色々な人たちの話を聞けば、国家としての強い意思力が試される大事な、大事な戦いだ。国家の威信がかかっている大きな戦いです。
 オールジャパンということをいつも言いますが、メディアも含めた日本人全員の戦いだと思います。それに負けたら、我々は笑われてしまいます。これを肝に銘じて、まあ交渉というのは私も西岡先生の言葉を聞いて、交渉というのはちょっと腑に落ちないんですが、とにかく突破口を開いたということですので、何としても一歩も引かずに強い日本の力を見せつけていただきたいと思っています。ありがとうございました(拍手)。
西岡 力
 飛行機の時間がありますので、寺越さんたちを先にしたいと思います。寺越昭二さんのご家族お願いいたします。
寺越昭男(寺越昭二さん長男)
 すみません。飛行時の都合で先にお願いしました。私は今の日朝協議の結果が出ないと、経済制裁の解除はしてほしくないと思っています。やはり結果の第1が(死亡とされた)8人の方の帰国だと思っています。
 その時に一つ経済制裁を解除する。もし万景峰号を入港させることになったとして、その1便に被害者全員を乗せていただきたいと思っています(拍手)。
北野政男(寺越昭二さん次男)
 次男の北野政男です。前回東京に来た時、親父が作ったというこういう写真(神輿風の飾りがついた見事な美術品)が出てきました。今の協議の中で、振り分けとか絵踏み(踏絵をする行為)ということがなされないように政府はきちんと監視をしていただきたい。
 寺越事件は「(北による)救助」ということになっています。振り分けのなかにも入らないように、政府はきちんと監視をしていただきたい。
 調査結果の中で骨が出てきたとしても、本人が60年前に作ったものがガラスのケースの中に入って先々月まで保存されていました。この中にはDNAや指紋等も含まれているかもしてない。北朝鮮が何を出してこようと、先ほど日本のDNAの鑑定は優秀であるとおっしゃっていましたが、これで判定できるだろうと思います。
 どうもありがとうございました(拍手)。
内田美津夫(寺越昭二さん三男)
 寺越昭二の三男です。事件が起きてから25年目の、(北朝鮮の外雄叔父さんから)突然来た手紙の中に「一日千秋の思いで返事を待っている」と書かれてありました。普段私たち日本人でも使わない言葉をよく覚えていたなと感心しました。
 それから35年経ったんですが、その中で色々ないきさつもあり、(「救助された」と言ったいとこの)武志は進む道が別だから別々に行動しましょうということで、武志の問題とは別れてきましたが、この寺越事件は父親の昭二と叔父の外雄さん、いとこの武志が無事救出されて初めて解決だと思っています。
 今回父親のこと、(死亡したという)外雄さんの奥さんや子どもたちも救助したい。もちろん武志も救助したい。本当に皆さん、寺越事件の全面解決のためにご協力をお願いします。宜しくお願いいたします(拍手)。
西岡 力
 続きまして増元るみ子さんのご家族お願いいたします。20代で心臓麻痺で死んだと言われていますが、大変健康だったそうです。
平野フミ子(増元るみ子さん姉)
 こんにちは。いつもありがとうございます。私は速報で日朝合意を見ました。「あ、また北朝鮮の時間稼ぎか」とがっかりしたんです。これは家族の方もそうだと思います。でも外務省の方が色々交渉して、そして安倍総理が決断したことです。私たちは任せようと思います。
 でも、このごろ母が拉致のことを言わないんです。敢えてこっちも言いません。総理大臣が何人も、毎年変わっていましたので。最初の頃は、「今度の総理大臣はしっかりやってくれるかなあ」といつも私に問いかけていましたけど、この3、4年、言わなくなったんです。私も敢えてそれには触れませんでした。
 でも先日母から電話があって、日朝合意のことを知ってか知らないのか分かりませんが、母があまり元気がないものですから、元気をつけさせるために、「今度はるみ子が帰ってくるかもしれんよ」と言いました。そしたら本当に元気な声になったんです。
 ここにいる親世代の人たちもこのことに賭けています。政府が本気になって拉致被害者を取り戻すために、皆さんの力を、マスコミの方の力も、国民の方の力も借りたいと思います。宜しくお願いいたします(拍手)。
増元照明(増元るみ子さん弟)
 みなさんこんにちは。先ほど西岡さんは、合意に関する懸念を言っていましたが、私は言ったことがあるんですが、「日本側がなすべきこと」と書いてあるのは、北朝鮮側が日本側に要求したことを羅列したものです。この中に、「拉致被害」ということをいっさい書いていないんです。
 つまり平壌宣言と一緒です。拉致という文言に触れたくないという北朝鮮の意図だと私は思っています。その点に関して日本政府があまり気づいていなかったようで、申し上げたんですが、ただこうやって合意した以上、これをチャンスとして解決に結びつけていかなければならないし、結びつけていただきたいと思います。
 ですから日本がまず、覚悟を示すべきだと思います。北朝鮮に対して、今度下手な調査結果や曖昧な結果をだしたら、日本はもう承知しないぞという覚悟を含めたメッセージを北に送らなければならない。
 現場よりも、我々後ろにいる者が、さらにハードルの高い「全部射返せ」、「すべての日本人を返せ」という声を絶対に緩めてはならないと思います。まず政府には、北朝鮮に日本の覚悟を示していただきたいと思っています。これが北朝鮮を動かす大きな力になると信じています。ここにいらっしゃる皆さんも含めて、日本の国民の皆様にご協力をお願いし、日本の覚悟を北朝鮮に示していただきたいと思います。宜しくお願いいたします(拍手)。
西岡 力
 続きまして、松木薫さんのご家族お願いします。石岡さん、松木さん、有本恵子さんはよど号ハイジャック犯によって拉致されたんですが、拉致は認めましたがよど号ハイジャック犯は関係ないと未だに北朝鮮は言っています。
斉藤文代(松木薫さん姉)
 みなさんこんにちは。母は1月11日、薫に会うことなく亡くなりましたが、「もし日朝交渉で私の弟が3度目の骨を出されたらどうしますか」と何人かに言われました。
 私はその時は、「証拠が出てないです。生きています」と答えます。ですから、証拠を出してくれれば、私はあきらめることも、喜ぶこともできます。自分や家族に伝えることもできます。でも、そういうことが一切ありません。
 今度の交渉を私はそっと見守っていたいなと思っています。私たちの家族、また他の家族、日本人が北朝鮮にいる方を、次から次に返してほしいと思います。調査も大事ですが、日本の地に家族が降りてこないと、国民も見守っていますので、その実現を早くしていただきたいなと思っています。
 また、母、父にいい報告ができるように、私たちは国民の皆様と一緒になって、早くこの地に家族が帰ってくることを願って、またこれからも宜しくお願いしたいと思っています。どうぞ宜しくお願いいたします(拍手)。
西岡 力
 続きまして、同じよど号グループに拉致された有本恵子さんのご家族お願いいたします。
有本明弘(有本恵子さん父)
 みなさんこんにちは。よど号のことは皆さんご存知なことなので、最近の話を少ししたいと思います。
 外務省が北朝鮮に行く前日、私たち家族は皆、幹部2人と会ったんです。対策本部の事務局長が司会をして、家族が一人づつ話をしました。私は、「再調査の話には絶対応じてくれるな」と申し上げました。そして、「拉致実行犯の引き渡しを厳しく迫ってくれ」と申し上げました。
 司会をしていた人が変なことを言いだしたから、私は大きな声で、「何を言っているんだ。こっちの要求を呑ますしかないだろう」と言いました。それで相手も言葉を謹んでしまいました。
 外務省の役人はこの度まっとうな交渉をした。3日間交渉したんですよ。「産経新聞」は、「成果も何もなかった」、「ものわかれに終わった」と書いているんです。これはその通りなんです。
 こっちが言ったことに対して、向こうは返事ができないし、こっちは向こうの要求を全然受け付けなかったんです。外務省は立派な外交をやったんです。そして帰ってきたら、「官邸は再調査を受け入れる」という話が流れてきた。私のところに記者がいっぱいいるんです。NHKはその時放送するから何を言ったか言ってくれと。そしたら再調査という話が出たから、私は「えらいことだ」と思った。
 それで「ダボハゼみたいに再調査に飛びついてどうするんだ」と記者に言った。「これではとんでもない話になる」と。「官邸がそこまで言うのはちょっとおかしい。1、2時間の空白がある」と。
 その時内閣府から、「明日家族は来てくれ」という電話が入った。そしてすぐ後に、平壌放送の映像が流れた。宋日昊の話とは違うんです。北朝鮮の平壌放送を官邸がぱっとキャッチしたんです。だからすぐ明日来てくれ、という話があって、私たちは行った。これが実態なんです。
 平壌放送は宋日昊ではできない話です。北朝鮮のトップの意思でそういう放送をしたんです。再調査をする。特別の権限を与えられた人間でやる、と。これに官邸が心を動かしたんです。だからこれはやってみなければ分からないんです。向こうのトップも初めての話だし。
 私は安倍総理を信頼している。(安倍さんが)初めに言ったのは、警察庁の人間を向うにやると言っていた。それが、外務省の人が向こうに行くというのがテロップで流れていた。官邸もその時、その時で行かせる人間も変わる。「今は急場だから外務省の人間を行かす」と言っていた(拍手)。
有本嘉代子(有本恵子さん母)
 皆さんこんにちは。北朝鮮が「解決済み」と言っていたことを、「再調査」と言ってきました。だから3日間の交渉で分かれたんですが、「これは何かあったな」という思いはありました。そうしたら早速向こうからそういう情報が流れてきました。だからこれは今までとは様子が違うと思いました。
 (娘は)亡くなったと言われています。でも亡くなったとは思っていません。だからこの8人全員が生存という前提で交渉を進めていただきたい。そればかりです。
 最初に特定失踪者の人を出してくるかも分かりませんが、あくまでこの8人は生きているということで交渉を始めていただきたい。これだけが私のお願いなんです。宜しくお願いいたします(拍手)。
西岡 力
 次に松本京子さんのご家族。もともと特定失踪者、そして最後に認定された方です。北朝鮮は「入境していない」と言っています。
松本 孟(松本京子さん兄)
 皆さんこんにちは。本日は本当にありがとうございました。せっかく開いた扉ですので、中が空っぽだったということがないようにしてほしいと思います。北朝鮮から全員が、生きて日本に帰れる、最後の1人が帰れるまで、皆様方のご声援を宜しくお願いいたしますありがとうございました(拍手)。
西岡 力
 今日は副代表の浜本七郎さんも来ておられますが、時間の関係で、帰ってこられたということで、今北と争ってはいないので省略させていただきます。以上家族会の皆さんの訴えでした。ありがとうございました(拍手)。
櫻井よしこ
 では荒木さん、特定失踪者のご家族を宜しくお願いいたします。



  
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国民大集会「もう我慢できない。今年こそ結果を!」
「もう我慢できない。今年こそ結果を!」。2月2日に家族会・救う会合同会議で決めた今年の運動方針です。 拉致被害者家族の高齢化が進み、「生きている間に被害者に会えないかもしれない」という言葉が出るようになっています。経過はすべて説明して頂くことはないと思います。しかし、今年中にぜひ結果を出して欲しいということが、家族会・救う会そして心ある日本人の心の底からの叫びだと思います
2014年4月27日午後2時午後5時 日比谷公会堂
東京都
千代田区
日比谷公園1-3