救う会全国協議会

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北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会

「すべての拉致被害者を救出するぞ! 国民大集会」全記録



◆一日も早く交渉再開して解決を


横田 滋(横田めぐみ父、家族会前代表)
 みなさんこんにちは。足元の悪い中大勢の皆様に足をお運びいただき、誠にありがたく、感謝申し上げます。
 めぐみは先ほどの(紹介された)方々より1年早く拉致されています。先ほどの分類でいえば、第1番目だと思います。それは脱北した工作員なんかからの証言を石高さんなんかがまとめたものがありますけど、それは任務を終えた工作員が脱出しようとするところを、めぐみが目撃したから、警察に通報されては困ると思って連れて帰った。帰ってみたらそれは大人でなくて子どもだったので上官から叱られた、ということです。
 その工作員はそれから何回も新潟に上陸して、めぐみを探しているポスターなんかを持って帰って、机の中に入れ、これが自分が連れてきた女なんだと顔を見せてくれた、と言っていますから、いかに自由に出入りしていたかということです。
 北朝鮮は国連で、児童の権利条約というのを批准しています。日本も入っていますが、これは18歳未満の子どもを親から引き離したらだめだということです。
 めぐみが「帰りたい、帰りたい」と何回も言ったという証言がありますが、「帰りたい」と言えば返さなければならないというのですから、それも違反したことになります。
 北朝鮮は2002年9月17日に、めぐみは死亡と連絡してきました。しかし、2年後の2004年に小泉総理が二度目の訪朝をして、(5人の被害者の)子どもさんたちを連れて帰った時に、「これでは日本は納得できないから、もう一回調査をやり直してくれ」と連絡して、その年の8月、9月、11月と3回交渉が行われました。
 最後の11月に行われた3回目の時は薮中さんが、めぐみの写真、自筆のメモ、何回も病気したことになっていますからカルテのコピーとか色んなものを持ってきてくれました。そして何といっても、夫が、めぐみは病院で自殺した。本当は違反だが共同墓地から遺体を持ち帰って、火葬にしたのか土葬にしたのか初めは分からなかったが、結局火葬にしたらしいんです。
 そしてそれを事務所に持っていたというものを、「本来だったら自分が届けたい」と言ったら、薮中さんが、「本人から委任を受けているから私が持って帰ります」ということで、持って帰ってこれたわけです。
 それ(遺骨と称するもの)は白いテーブルクロスみたいなものに包んであって、形はよく分かりません。壷みたいな形をしています。開けるとDNA鑑定をする時に差し支えがあるので、警察の方が、遺骨が入っているということ、それから小さく砕いた白い遺骨だということで、DNA鑑定が難しいんじゃないかということをおっしゃっていました。
 我々がどこかに頼んだりすると、いかさまみたいに思われますから、結局新潟県警が裁判所の許可をとって、証拠品として押収して、DNA鑑定を行いました。科学警察研究所と帝京大学の2か所でやりました。そうすると2種類のDNAが検出されたんですが、めぐみのものとは全く違います。ですから偽物です。
 大人の方だったら事故とは思わなくて、2、3日経ったら事件だと思ったケースは日弁連に人権問題の訴えをした時に資料を見ましたけど、めぐみの場合はその日のうちに指紋も含め、DNAもへその緒で保存してありましたから、それは間違いないわけです。
 偽物と分かったわけですし、死亡(日時)というのも途中で1年間、勘違いだなどと言って遅くしてきていますから、とても信頼できるものではありません。
 めぐみ以外の人も、亡くなったと言われた人はほとんど不自然な事故死で、若い時に亡くなっています。ですからめぐみは金正日ファミリーの人に日本語を教えたとか色んなことを言われていますが、正確なことは分かりません。しかし、偽の骨が出て、きちんとした説明ができないということは、やはり生きている可能性が十分あると思います。
 そして人権問題でもありますけど、外国の工作員が入ってきて、日本からたくさんの人をさらっていくというのは主権侵害の問題でもありますから、1か月や2か月ということであればともかく、今年の秋には36年にもなるわけです。
 今、「清津(チョンジン)会」というのが遺骨の収集をやっています。それと墓参です。これは昨年の8月の初めに、赤十字会談が開かれて、そして交渉してそれ(遺骨)を探したり、それから墓参することを合意しました。
 それをきっかけに拉致が関係するのは外務省ですから、8月の末に課長級の交渉が行われて、さらに11月の15日頃に、モンゴルのウランバートルでアジア大洋州局長が交渉しました。この時の報告を聞きましたけれど、以前だったら北は、「生きてる人はすべて返した。死んでる人は生き返らせないんだから解決済みだ」といい続けていたんですが、その時は、「拉致の問題も交渉しましょう」ということでした。
 3回目はまた局長級の交渉を12月5日、6日にやることを決めたんですが、北がミサイルの発射を予告したもんだから、日本側が延期してくれと申し入れました。
 これは外務省から聞いたんですが、12月の30日、31日の新聞なんかは、「向こうが再開しようと言ってきているんだけど、日本が了承しなかった」と出ていました。
 それからもう9月の半ばになっているわけです。しかし、交渉が再会されたという話は前々聞いておりません。飯島さんが5月に行った時、噂では交渉のきっかけを作るために行ったのではないかという話が出ましたが、飯島さんは、「今話す時期でない」ということですし、総理大臣も「ノーコメント」という表情で、どういうことをしているのか、我々の方は全く検討がつきません。
 やはり36年近く拘束されたままになっているわけですから、一日も早く交渉再開して、解決してほしいと思っております(拍手)。


  
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