救う会全国協議会

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北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会

国際セミナー「激動する朝鮮半島情勢の下で拉致被害者救出を考える」全報告



◆来年1月1日の新年辞で北が話し合いモードに入るか

西岡力(救う会会長、麗澤大学客員教授)
 その前に古森さんの質問ですが、去年の今頃、北朝鮮が核実験していた頃はトランプ政権を激しく非難していました。しかし、1月になったら話し合いモードになった。
 私が注目するのは、「新年辞」です。1月1日の新年辞の準備を今しているのではないか。そこでどういう話が出るかを注目しています。去年の段階では私は、拉致問題の観点からすると、今後圧力が効いてくると北朝鮮は話し合いモードに入るだろうと思っています。
 その場合に2つの可能性がある。1つは小泉訪朝型。もう1つはカーター訪朝型。アメリカの強い圧力がかかった時に、日本を使って圧力をかわそうとするのか、あるいはアメリカと先に話をしようとするのか、です。
 そういうことを見てきたのですが北朝鮮はアメリカを選んだ。内部の話を聞くと、金丸訪朝の時に多額の支援の約束をとった。しかし、実現しなかった。やはり与党の実力者ではだめだ、総理大臣だと小泉総理を呼んで、サインまでとった。お金を出すと書いてあった。しかしだめだった。
 その総括として、アメリカが反対している。アメリカが反対したら日本は金を出さない。では先にアメリカとやるしかない。我々は、被害者が帰ってくるなら米支援をしてもいい等と言っていましたが、北朝鮮が今狙っているのは、そういう一定の支援ではなく、国交正常化の後の大規模な支援です。
 2002年に100億ドル(1兆円)という金額が出たとの情報がたくさんあります。例えば今韓国にいる、北朝鮮の駐英公使だった太永浩(テ・ヨンホ)さんという人が書いた本には、「2002年、小泉総理に対して金正日が拉致を認めて謝罪したので北朝鮮の外務省の外交官はみんな動揺した。外交官を全員集めて、講演会が開かれた。小泉訪朝の時に金正日の横に座っていた姜錫柱(カン・ソクチュ)外務副大臣が講師になって、『安心しろ、日本から100億ドル来る』と言った。これは太さんが直接聞いている。『100億ドルで道路とか鉄道とか港を治すんだ』と言った。『だからああやって謝ったんだ』と言った」と書いてある。


  
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