救う会全国協議会

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北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会

国際セミナー「激動する朝鮮半島情勢の下で拉致被害者救出を考える」全報告



◆北朝鮮は今年9月から制裁が長期化すると考えている

金聖玟(自由北朝鮮放送代表、脱北者)
 このような中で自由北韓放送は、北朝鮮内部に通信員を置き、その通信員からその時、その時の様々な情報や資料を入手しています。講演資料だとか布告文、あるいは公開処刑の写真を入手して、日本や韓国やアメリカのマスコミを通じて公開しています。
 ご存知の方もいると思いますが、実は北朝鮮の中朝国境地域に行くと、中国の携帯電話が使えます。中国の携帯電話が北に持ち込まれたり、韓国の携帯電話も北に持ち込まれます。そこから北朝鮮の生の情報、市場の物価等が同じ時間に得られます。
 内部情報によると、今年北朝鮮は6月のシンガポール会談から8月までは、なんとかできるのではと強気で押していました。しかし9月頃になって、経済制裁は長くかかるのではないか、長期化するのではないかと思い始めた、という情報があります。
 我々が、9月に北朝鮮で出た政治学習講演資料を入手しました。彼らは9月10日から、「敵たちの経済制裁は強化される。自力更生、自給自足の精神で経済を再生させなければならない」と強調し始めました。
 また、工業部門党員用学習提綱」の中には、「6月のシンガポール朝米首脳会談と共同声明の発表の後も、我々に対する敵どもの圧迫攻勢は少しも緩んではいない。ただ米国が我々の政治軍事的威力に恐怖を抱き、対話の場を開いたものの、経済制裁という凶悪な気持ちはけっして変わっていない」と強調しています。
 他の資料の中にも、「北朝鮮には経済制裁がある。だから自力更生、自給自足の精神でやれ」とあります。
 それに対し住民の不満も高まっています。「これ以上の自力更生、自給自足はまた再びの大量死につながる」。新義州の住民は、「金日成、金正日時代から金正恩時代まで3代にかけて半世紀を超えて自力更生、自給自足と言って生きてきたが、これ以上の自給自足ということは、もう1回山に入って松の木の皮をはがし草を抜いて草がゆを食えということと同じだ」と言っています。
 ですから長期戦に備えて焦っている北の当局の様子がここからうかがえます。それに対し北朝鮮の住民に真実を知らせて、覚醒させる努力を我々自由北韓放送はしています。


  
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