救う会全国協議会

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北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会

トランプ大統領面会報告と緊迫する北朝鮮情勢-東京連続集会99



◆準備はかなりできた

西岡 力(救う会会長)
 今からいよいよ嵐の中に安倍丸が入っていく。しかし、準備はかなりできた。トランプ大統領に拉致問題の深刻さを認識させることには120%成功した。トランプ大統領が演説で、国連と韓国国会でも拉致を言っている。
 これから北朝鮮が置きこまれた時に、多分交渉局面に入ると思います。もうちょっと軍事的圧力が必要なのか。でも9月15日以降挑発がないということはどういうことなのか、もう少し見なければ分かりません。でもそうなるだろうと思います。
 そうなった場合、アメリカが先に交渉した場合でも、拉致が置き去りにならないようにアメリカと足並みを揃えながら、アメリカにそれを要求し続ける。要求とは何かといえば、ブッシュ大統領が金融制裁を解除した時には、拉致問題の「進展」と言って、北朝鮮が「再調査」と口で言ったら、それでテロ指定を解除してしまった。
 しかし、我々は「進展」ではないと。全被害者の一括帰国がない限り譲歩しないでくれ、と。日本は絶対金を出さない。制裁を解かない。しかし、一括帰国があれば、真相究明や実行犯の引き渡しは少し遅れてもこちらは交渉に応じる、という線を確認して嵐の中に入っていく。いけば十分勝算はある。
 年内ということはちょっと遅れましたが、しかし準備はできた。まだあまりにも変数が多すぎて、いつどうなって、いつ帰ってくると言えるところまで来ていませんが、やれる限りの布石は打ったのではないかと思います。
 今までえの運動で、アメリカに対してやってきたことがここまで来た。安倍総理が「最優先だ」とちゃんと言っている。そういう中でいよいよ最後の真剣勝負になるのではないかと思います。我々拉致被害者救出運動としては、「全員一括帰国」は絶対譲れません。あべさんはそうでない交渉をするようであれば、我々は安倍さんだって批判する。
 でも今はそんなことはなく、北に向いて、アメリカに向いて、致被害者を全員取り戻すと言っているから支持しているわけです。同じ気持ちでずっと闘ってきましたから、安倍総理くらい被害者を全員取り戻したいと思っている人はいないと思っていますので、そういう総理を先頭にして嵐の中にこれから入っていくわけです。
 もう入っているかもしれない。それが今の考えです(拍手)。

【質疑応答】

 拉致問題も核問題も根は同じと思いますが、トランプ大統領はどう考えているでしょうか。
 拉致被害者がどこにいるかについて、安倍政権は生存情報をつかんでいると考えていいでしょうか。
 在日の人がお金を、宗教団体が北に食糧を送っているという話を聞いたことがありますがどうでしょうか。私のような庶民ができることはどんなことでしょうか。
 朝鮮総連から送金が行われていると思いますが、もっと締め付けをした方がいいのではないでしょうか。
西岡 力(救う会会長) トランプ大統領の韓国の国会での演説を読まれるとよく分かると思いますが、北朝鮮国内の人権状況を大変よく知っています。それも許せないと明確に言っています。ただ家族は、自分の家族の話をしに行ったので、専門家として行ったわけではないです。家族の深刻さをしってもらうことには成功したと思っています。
 「韓国の大統領が言うべきことをトランプ大統領が言った」と韓国の保守派はみんな感激していました。トランプ大統領の韓国の国会での演説を読まれると北朝鮮に対する認識がよく分かると思います。
 情報については、ここに書いてあること以上は私も何も言わないことにしています。日本政府がどういう情報を持っているかは私は知りません。持っているのではないかと推測はしています。少なくとも11年間情報室があって、情報収集をしているんですから、持ってなかったら怒るぞと対策本部の人に言っています。
 情報関係の人たちは、情報のことに触れると、それがまた情報活動にマイナスになるということもあって、口が堅いですね。私のような民間人が、生存情報があると言いまくっているのは、役割分担だと思っています。
 経済制裁のことですが、朝鮮総連の送金はほぼ止まっています。90年代の初め、私たち「現代コリア研究所」は600億円送っていると日本で初めて主張しましたが、内閣調査室が調べたら1800億円から2000億円だったと、内閣調査室の人に直接聞きました。「先生たちが言っているより多かったですよ」と言われました。
 しかし今は、厳格な法執行というのをやっていて、ほぼ止まっています。多額のお金はいっていません。それは厳しく監視しています。ただ食糧については、日本から出すのは全面禁輸ですから一定の制限があると思いますが、国際社会は制限していません。
 食糧は餓死につながるものですから、食糧輸出だけは禁止の対象にならないのではないかと思います。そこまで求めるかどうかは議論の分かれるところで、ターゲットは金正恩の39号室資金です。外貨を断つことです。市場に売られている食糧は中国製が多いですが、そこまで止める必要はないと思っています。
 何ができるかということですが、関心を持ってこういう集会に来ていただきたいと思います。あとは署名集めやバッジをつけていただくことですが、家族にとっては関心を持って一緒に闘ってくださる方がいるということが一番の励ましだと思います。
 周りの人にも是非伝えていただきたいですし、こういう集会にもお誘い合わせの上出ていただければありがたいと思います。今日来てくださったことだけでも、役割をはたしてくださったと思っています。以上です(拍手)。

以上

  
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