救う会全国協議会

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北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会

トランプ大統領面会報告と緊迫する北朝鮮情勢-東京連続集会99



◆核問題未解決でも拉致優先を米が了承

西岡 力(救う会会長)
 しかし、核問題がまだ動いていない中でも、北朝鮮が拉致問題で日本を動かそうとしてきた時に先に交渉することにつき、トランプ大統領が「安倍は裏切った」ということがないように、拉致問題の深刻さをトランプ大統領にインプットしておかなければならない。
 安倍総理も2月の日米首脳会談でフロリダに行ってゴルフをしましたよね。「カートの中はたくさん話せるんだ」と言っていました。そこで「拉致のことを十分話した」と。家族会との面会の時に安倍さんから聞きました。
 そういうことがあるから、拓也さんがポッティンジャーさんに会った時に、「大統領はシンゾー・アベからこの問題を聞いている」と、「だけどあなたが言ったことは伝える」と言ったんです。
 まずは安倍さんとトランプ大統領の関係が非常によくて、安倍さんはトランプ大統領の、「すべての手段を使って核・ミサイルをやめさせる」というのを「全面的に支持する」と言っています。
 そして、「今は制裁の局面だ。話し合いのための話し合いはしてはならない。北朝鮮が核・ミサイルをやめると言ったら、その条件について話し合いができる。しかし、話し合いに彼らをおびき出すためにまず最初に制裁を緩めるようなことをやってはだめだ。今まで全部だまされてきた」と言っているわけです。
 ただ安倍総理は今まで、「拉致問題が解決しなければ北朝鮮に明るい未来はない」と言ってきたのですが、国連の演説では、「解決すれば未来がある」と言いました。しかし、拉致と核全部解決しなければだめだと言っています。そしたら体制は認めてやる、と。
 体制自体問題があるし、安倍さんの本音は違うところがあるのではないかと私も推測しますし、私も言いたいことはいっぱいありますが、拉致問題の解決ということを考えると、犯人に「お前死刑だぞ」と言ったら返さないので、人質解放交渉では「お前は何がほしいんだ。こっちはこれしか出せないぞ」という交渉をしなければならない。
 それを核と一緒じゃなくて切り離して、拉致で日本がやれる状況を作るためには、トランプ大統領に、この問題の深刻さ、40年も家族が離れている悲しみを分かってもらわなければならない。そしてそれは成功した。
 トランプ大統領自身が国連で拉致を話し、そして家族と会ってくれた。韓国の国会でも演説し、そこでも「外国人をさらってスパイの教師にしている」と言ったんです。インプットされているんです。
 北朝鮮の人権侵害はひどい、と。収容所の話とか姜哲煥さんの話もしました。10歳の子どもが9年間も収容所に入れられた、と。また餓死をしているとか、ひどい目にあっているとか、キリスト教徒が弾圧されているとか。その中で、「外国人をさらってスパイの教師にしている」と言ったんです。
 これはめぐみさんや八重子さんのことが頭に入っているからそう言ったわけです。そこまではできた。嵐の中に入っていくんですが、まだチキンレースは続いていますから、いつ北朝鮮が次の実験をするか。そしたら次の制裁がどうかかるか。最終的に国連の安保理決議ができれば、軍事行動の準備ができる。
 そういう緊迫した状況に入っていくわけですが、その中で拉致問題の旗が飛ばされるどころか、アメリカの大将が今、拉致とか色々なことを言いまくっているわけです。ここまでは来た。


  
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