救う会全国協議会

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北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会

北朝鮮は今どうなっているのか−東京連続集会96全報告



◆金正恩の違いは、就任してから一度も北京に行けないこと

西岡 アメリカよりも中国に対して脅威を感じている、と。
宋允復 感じている。これは歴史の長い話です。90年代初頭から中国は韓国と国交を結んだ。これは金日成にとって大ショックでした。東欧圏が崩壊していく中で中国も我々を裏切って韓国と手を結んだ。すなわち中朝相互援助条約を中国から破ったということです。
 でも我々は独自に身を守らなければならない。金正日が、「朝鮮のない地球は意味がない。地球を壊してしまう」と発言したのは92年2月ということになっている。中国と韓国との交渉を北朝鮮が把握して危機感を募らせるなかで出た発言です。だから本音は中国に手出しされないだけの力を整えるということでした。
 それを整えるのにアメリカをだしにして中国からの協力も得ながらやった。そういう見立てがあります。
西岡 92年に中韓が国交正常化しますが、その時の話を高英煥(コ・ヨンファン、北朝鮮元外交官)さんから聞いたことがあります。
 金正日は大変怒って、外務省に何か対策はないかと言った。外務省が立てた案は、「北京がソウルカードを使うなら我々は台湾カードを使いましょう」と。金正日はこれでいこうと決裁した。
 しかし92年の段階でも、こういう重要マターは金日成まであがる。金日成にあげたら「だめだ」と言われた。それは金日成が中国を大切に思ったからではなく、中国を恐いと思ったからだ。中国人は怖い。あいつらはポケットにいくつ持っているか分からない。こんなことをやったら何されるか分からない。だからやめておけ、と。
 そう言われたと高英煥さんが言っていました。つまり、潜在的に中国は信用できないと思っているというのは、金日成、金正日、金正恩も同じなんですが、しかしうまく立ち回っていた。金正恩の違いは、就任してから一度も北京に行けない。
 そもそも、モスクワに行く時、自分を特別扱いしてくれと頼んで、怒られたとか相手にされなかったということですが、「頭を下げて、助けてください」と言いに行けないのです。
 去年1月の核実験については、直前に中国に通知したということで習近平が大変怒って、怒っていることを金正恩が知って、「それなら北京と上海に1発ずつ核を撃ち込め」と2月くらいに言った、と。
 北朝鮮の中には中国のスパイがいっぱいいますから、すぐ中国に伝わった。「中朝関係は大変悪いですよ」と私は聞いていたんですが、そしたら「産経新聞」が北朝鮮の内部文書で、「核の爆風で中国の干渉を吹き飛ばせ」という幹部に対する講演をやっているという文書をスクープしました。
 公式の「労働新聞」でも中国に対する批判の論文が出てきた。つまり中国が自分を倒すのではないかと彼は思っているわけです。最終的に韓国を赤化統一するためにアメリカの干渉を排さなけれなばならいというのが基本戦略ですから、そのために核・ミサイル開発をしたというのは変わらないのですが、核・ミサイル開発をして、戦争に対する準備を最優先にして、自分を中国がよく思っていないと思っている。
 中国は北朝鮮が必要だが、金正恩政権は必ずしも中国が必要と思っていない。中国が自分を変えようとしている可能性があると、ずっと思っている。そこが中朝の不信感の根源で、それがあるからこそ金正男がマレーシアで殺された。
 金正男氏は平壌ではまったく人望がない人です。存在も知られていない。彼のお母さんは人妻の映画俳優ですから公開できなかった。公開したら噂になって、金正日が人妻で有名な映画俳優を取ったことが出てしまうので、長男だったにもかかわらず一切名前を出せない。かれがいることをしゃべっただけで収容所に入れられるような状況でした。
 金平一(金正日の異母弟)とは違う。金平一派はかなりいましたが、金正男派はいない。海外に出していたから何の脅威でもないのに殺したのは、中国が金正男を持っていることは自分を倒しに来るためだ、と思っていたからです。だからこそ中国に届く核を持っているのだということになる。
 中国にはポケットがいくつもあるから分かりませんが、習近平は金正恩をいいと思っていない。だから金正恩を苦しくする制裁を一定程度やるのではないか。石炭やレアメタルを買わない。石油を止めるところまで踏み込む可能性もあるのではないかと見ていますが、その辺はどうでしょうか。
久保田 中朝関係がものすごく悪く、金正恩を支援しないということはあるんですが、中国にとっての核心的利益は何かということだと思います。好き嫌いではなくて。北朝鮮が中国に核を使うとなれば変わると思いますが、緩衝地帯である北朝鮮を中国が、アメリカの圧力によって簡単に締めるという選択はまだないですね。
 金正恩が太平洋に向けていたミサイルを向けるようになれば、これも中国が対応せざるを得ない。中国の言うことをきかずに核実験をこれだけやったので習近平は相当頭にきていると思います。しかし、だからといって簡単に締め付けると今後中国のマイナス面を考えなければならない。アメリカの言うような形で北朝鮮を締め上げて崩壊させるというなところには至っていない。ある程度はやっているけど、全然効果が上がっていないという状況でしょう。
西岡 6回目の核実験があるかどうか。今のところ延期している。私の情報では、4月に核実験をするつもりだった。しかし中国の圧力で止まった。その部分についてトランプは、「習近平はよくやっている」と言っている。宋允復さんどうですか。


  
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