救う会全国協議会

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北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会

北朝鮮は今どうなっているのか?東京連続集会96全報告



◆金正恩は「あの若いの」、人民の忠誠心がなくなった

西岡 まとめると、95年まではみんな配給で生きてきた。だから平等に貧しかった。配給があったから飢え死にはしなかった。95年以降の特徴は、配給がほぼ止まった。配給は今も止まっている。なので配給で食べる人は3割です。供給対象となる一部の人々、協同農場の農民や軍人です。
 しかし人口の7割には配給がない。本来市場では主食は販売できなかった。野菜しかできなかった。党を信じて忠誠心を持った人が300万人死んだ。
 男は組織に所属していますから出勤しなければならないのですが、おばさんたちのアジュモニパワーで、このままではみんな死んじゃうといって商売を始めた。
宋允復 その商売も国がさんざんじゃましたんです。北朝鮮では、男は不穏な反体制運動をさせないために国が割当てた職場に出ないといけない。女性たちが市場を活性化させると国が取締まりにかかる。「40何歳以上でなければだめ」とか。そこで賄賂を使ったりした。そして市場が合法化していく流れの中で、権力者たちが利権を握る。上納しないと商売ができない。
 そして近年は人民の国家への忠誠心が当然のことですが変わります。それまでは正月とか、金日成、金正日の誕生日の時は、人民に贈り物と称して子どもには学生服とか、酒と肉やお菓子の配給があった。何か国がしてくれていることを折々、意識する機会があった。
 そういうものがなくなり、多くの犠牲を出しながらなんとか市場で食べていけるようになったが、それをまたじゃまして吸い上げられる。国にしてもらっている意識がかつてはあったが、今は搾取されていて金正恩が太っていると思っている。
 軍隊では金正恩のことをブタと言っている。かつて金日成は「偉大な元帥様」、「首領様」、金正日は「将軍様」と呼ばれていましたが、近年金正恩に対して、「あいつ」、「あの若いの」と言い、軍隊の中では「ブタ」、「オスブタ」です。公の場でも金正恩のことを「元帥様」と言うと、あからさまに見られるそうです。もちろん公式行事はそう言います。そうではない場合に「元帥様」と言うと、変なやつがいるようだとのまなざしを向けられるそうです。
 それだけ人民の意識が自立してきた。
西岡 「あの若いの」とよく言いますね。そこに保衛部が来たら、「いやこの人のことを言ったんだ」と言えるから、「あの若いの」と言うのが一番いいんだと言っているそうです。


  
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