救う会全国協議会

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北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会

拉致被害者救出運動20年特別集会全記録



◆国交正常化交渉は置いておいて、拉致被害者救出一点に絞って交渉を

中山恭子(日本の心代表、元拉致問題担当大臣)
 みなさん。こんばんは。いつも拉致問題に関して関心を持っていただき、ありがとうございます。今日は遠いところからもご参加いただきありがとうございます。
 20年経ったということですが、山谷先生からその当時のお話がありました。署名を出すとたたき落とされるとか、めぐみさんの写真が踏みつけられるということがあったと聞いています。
 私自身は、2002年から拉致問題に関わっていますのでこの中では新米と言ってもいいかと思いますが、でもその時から考えてももう15年経っています。
 自分自身ですら、いったい日本って何なんだ、日本の国って何をしてるの、何と情けない国なんだと叫び声を挙げたい気持ちです。この問題に関わっていますとそういう気持ちにおそわれます。ご家族の方々にとっては、どれほどのつらい思いをされているか、どれほど耐えておられるかということを毎日思いながら、過ごしてきています。
 この問題は、最近も色々な動きがあるようで、ストックホルム合意が結ばれた後、拉致問題だけが優先的に取り扱われるということはおかしいのではないかということが、ちまたで言われています。
 安倍総理も「最重要課題です」と、私たちの前では「最優先に取り組んでいきます」とおっしゃっていますが、ストックホルム合意というものが2014年の5月末に結ばれました。
 このストックホルム合意では、拉致問題は決して特別扱いをされていません。遺骨の問題やお墓の問題とともに拉致問題も国交正常化するに当たっての一つの課題であるというようにしか扱われていません。政府の中で取り扱い方を明確に変えていただくのが今必須の問題であろうと考えています。
 先ほど加藤大臣からは、「最重要課題であり最優先課題である」というお言葉をいただきました。私は西岡先生と相談をして、政府に対して質問をしました。その質問に対して、政府からも「北朝鮮による拉致問題は我が国の主権及び国民の生命と安全に関わる重大な問題であり、政府の最重要課題の一つと位置付け、全ての拉致被害者の一刻も早い帰国の実現等に向けて最優先で取り組んでいるところである」という回答をいただいています。
 政府としても、この拉致問題に関しては北朝鮮と国交正常化をするに当たって色々打ち合わせしなければならない。でも、その問題は置いておいても、拉致被害者の帰国を最優先で行うんだということを明確に示していただいたものと考えており、ぜひ加藤大臣を中心に取り組みを進めていただきたいと思っています。
 なぜこういうことを言うかというと、ストックホルム合意は平壌宣言にのっとって合意されたものです。ストックホルム合意は誰もサインしていないような紙切れですから、本当に政府間の合意と言えるのか私は疑問を持っています。いずれにしても平壌宣言では、皆様ご承知の通りですが、拉致被害者救出のことは全く日朝間で取り上げられておりません。
 平壌宣言でどう書かれているかといいますと、項目の3に、「日朝が不正常な関係にある中で生じたこのような遺憾な問題が今後再び生じることがないよう適切な措置をとることを確認した」とあります。
 「遺憾な問題」とありますが拉致問題とは書かれていません。「遺憾な問題」が今後、すなわち2002年以降のことで、それ以前に拉致された人々を帰国させることはもちろん、日本側としても救出に当たるということがこの平壌宣言では全く触れていない。2002年以降こういったことはやりませんよ、と言っているだけなんです。
 私自身2006年に、安倍第一次内閣の時、総理補佐官として拉致対策本部の開設というよりは、被害者の救出にあたりました。この時にも、平壌宣言では、政府はそんな約束をしていない。
 実は2006年9月26日の安倍第一次内閣発足前の7月に、北朝鮮はミサイルを発射しています。この平壌宣言の最後のところに、「ミサイル発射のモラトリアムを2003年以降も更に延長していく」という規定がありましたので、私はこの拉致問題に関わるに当たって、平壌宣言では過去の拉致問題は不問に付すとなっているわけですが、北朝鮮がミサイルを発射した以上、事実上無効だと、いざという時には主張できると考えていました。
 そして拉致対策本部を中心にして、外交交渉とは別のルートで拉致被害者救出に当たりました。残念ながらその後、総理がおやめになるとか色々あって、そのままの形が続いてしまっていますが、ストックホルム合意は平壌宣言にのっとって結んでいますので、これも本来無効の合意であると言い切っていいと考えていました。
 皆様に一つお願いしたいのは、日朝国交正常化については外務省が北朝鮮の外務省と一生懸命頑張っていますが、これはしばらく止めてもらって、日朝国交正常化の前に拉致被害者を救出するということは、小泉総理の時からそういう話がずっときているわけですから、今はすべてを加藤大臣のもとで、日朝国交正常化は置いておいて、大臣のもとにすべてを集めて拉致被害者の救出に当たる。実は今そうなっているかもしれないのですが、政府の中に入っておりませんので分かりませんが、その形で加藤大臣に頑張ってくださいということを、みんなで政府に向けて発信していただきたい。
 何度も繰り返しているのですが、いまだに国交正常化が大事ですという考えが政府の中にありますので、ミサイルを発射し核実験を行い、しかもいつ日本にミサイルが飛んでくるか分からないという状況の中で、やはり拉致被害者の救出ということに、最重要課題であり、最優先課題であるという姿勢で取り組むことです。政府もそう言っていますし、大臣もそうおっしゃっていますので、拉致被害者の救出、この一点に絞って政府が動いてくださるように、みんなで声を大にして訴える必要があると考えています。
 もちろん日本という国は最も誇りに思っている国です。しかし国民を守るということをこれまで表で言えなかった。そんな国になってしまっているということについても、自主憲法について皆様にお知らせできる状態を作っていきたいと思っています。
 この北朝鮮による拉致問題は、突き詰めれば日本の敗戦そして現行憲法に行きつく。そして拉致問題が私たちに国家とは何か、国をどうしなければいけないのか、これを日本の人々すべてが考えるべきということを示している問題であると言ってもいいと思っています。
 どんなに皆がつらい思いをして日本に戻りたいか。ここに集まっている皆様はそこを思っている方たちです。私も頑張っていきますが、どうぞ政府に対しても、政府もやる気があるはずですから、一緒になって動いていってほしいと思います。ありがとうございました。


  
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国民大集会「もう我慢できない。今年こそ結果を!」
「もう我慢できない。今年こそ結果を!」。2月2日に家族会・救う会合同会議で決めた今年の運動方針です。 拉致被害者家族の高齢化が進み、「生きている間に被害者に会えないかもしれない」という言葉が出るようになっています。経過はすべて説明して頂くことはないと思います。しかし、今年中にぜひ結果を出して欲しいということが、家族会・救う会そして心ある日本人の心の底からの叫びだと思います
2014年4月27日午後2時午後5時 日比谷公会堂
東京都
千代田区
日比谷公園1-3