救う会全国協議会

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北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会

国際セミナー「激動する南北情勢の中で拉致問題を考える」全報告



◆北朝鮮は痛みを覚えないと動かない

西岡力(救う会会長、東京基督教大学教授)
 大変難しい方程式です。色々な変数があります。一つ明らかなことは、北朝鮮は痛みを覚えないと動かない、ということです。なにか人参、餌をちらつかせるだけでは動かない。もちろん人参も必要ですが、現状維持が苦しいという状況を作らねばならないと思います。
 よく、「太陽政策」を議論する時に、イソップの「北風と太陽」の話がされます。実は太陽というのも不愉快なんです。暑いんです。暑いから外套を脱ぐんです。この間、韓国の金大中・盧武鉉政権がやってきたのは、私は「太陽政策」ではなく、「春風政策」だと思っています。心地よいから何もしない。
 先に物を与えたり、制裁を解除したら絶対にだめです。与えるのは必ず彼らが行動した後でなければなりません。不愉快な思いをさせて、現状に耐えられないという状況を作らなければならない。これが原則です。
 その場合、今の状況が不愉快で変えてほしいとなった時に、変える条件として、「被害者全員を返しなさい」と言う。不愉快な状況を作るのが先で、向こうが悲鳴をあげて、交渉するという風にもっていかなければだめです。それが我々がずっと考えてきたことです。
 ですから、「制裁と国際連携の圧力」で彼らを交渉の場に引っ張り出す、と言ってきたわけです。交渉をせざるを得ない状況に持っていくということです。
 実は2002年もそうだったわけです。2001年の9.11テロで、アメリカが「テロとの戦争」を宣言した。そして「テロとの戦争」のターゲットの一つが、北朝鮮のようなテロ国家が大量破壊兵器や核兵器を持っている国でした。北朝鮮から核兵器を取り上げるというのが、戦争の目標にしたのです。
 強い軍事的圧力がかかった時に、小泉訪朝があったんです。田中局長等が1年くらいかけて秘密交渉をやりました。その交渉が巧みだったという要素もゼロではないと思いますが、金正日の立場から見ると、田中局長、小泉総理の後ろにブッシュ大統領が見えて、棍棒を持っていた。ブッシュ大統領の棍棒が見えたから小泉総理に泣きついたんです。
 同じようなことを我々が作るのではなく、今回は制裁と言う圧力で、日本が彼らを不快な思いにさせることを、我々は主張してきたのです。先ほど日本政府は制裁について我々に説明しましたが、現行法規でできることの約8割くらいはやっているのではないかという説明でしたが、私はもっと高いレベルになっていると思います。人についてはもう少しできることがありますが、それ以外はほとんどやっていると評価しています。
 そして北朝鮮が不安定になってきている。金正恩政権になってから彼は一度も外国の指導者に会っていない。モンゴルの大統領が訪朝した時も会いませんでした。中国やロシアの指導者にも会っていません。
 トランプさんは会ってもいいと言っていますが、「ワシントンまで来なさい。晩餐会まではしてやらない。ハンバーガーをごちそうしてやる」と。彼は行くでしょうか。
 安倍総理は、「被害者を返すなら平壌に行く準備がある」とおっしゃっています。彼が外国の指導者に会えないことも、彼らにとっては痛みです。そういう痛みをどうやって作っていくのかということが1点です。


  
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「もう我慢できない。今年こそ結果を!」。2月2日に家族会・救う会合同会議で決めた今年の運動方針です。 拉致被害者家族の高齢化が進み、「生きている間に被害者に会えないかもしれない」という言葉が出るようになっています。経過はすべて説明して頂くことはないと思います。しかし、今年中にぜひ結果を出して欲しいということが、家族会・救う会そして心ある日本人の心の底からの叫びだと思います
2014年4月27日午後2時午後5時 日比谷公会堂
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日比谷公園1-3