救う会全国協議会

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北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会

核・ミサイルと切り離して全被害者救出を先行させよ−特別集会全報告



◆中国共産党の本音は北朝鮮の核の共同管理

西岡 力(救う会会長、東京基督教大学教授)
 中国と北朝鮮の今の関係をどう見るかですが、微妙だと思っています。逆に言うとそれを我々がどう利用するか、ということだと思います。
 大きく言うと、北朝鮮は今、中国の大躍進と文化大革命をやっているわけです。今の中国は毛沢東主導で3千万人とかを殺した大躍進と文化大革命を否定して、中国共産党の一党独裁は正しいとして資本主義を導入している。
 しかし北朝鮮は未だに、金正日が指導した350万人が餓死した北朝鮮的な大躍進が正しかったと、彼らは苦難の行軍と言っていますが。彼らは自分たちの政策が間違っていたとは一度も言わないでいるという状況ですので、そこに齟齬がある。
 中国側は北に対して、改革開放をやれ、文化大革命的なことは間違いだと認めろと、●小平(●=登におおざと)時代から言ってきたんですが、金正日は、会ったら「分かりました」と言いながら、平壌に帰ると「あいつらは修正主義者だ」と言って、ごまかしながらきた。二重性がありました。
 しかし、金正日が死ぬ直前に、3回中国を訪問して、「自分が亡き後、20代の息子を後継者に選んでいるが心配だ」と。中国共産党の後ろ盾がほしいと思って3回も中国を訪問した。そういうことがあったにも関わらず金正恩は未だに北京を訪問していません。
 核問題で言うと、中国は「朝鮮半島の非核化」で、韓国にアメリカの核を持ってくるのも反対で、北朝鮮の核武装も反対です。「それは金日成と毛沢東同士が約束したことだ」として朝鮮労働党に圧力をかけているんですが、金正日は「核は停止しました」とか「止めてます」とか口でごまかしてきた。
 金正恩は憲法に「核武装」と書いてしまった。そして労働党の大会でも、「核と経済建設の併進路線」と書いた。中国の言うことを、面従腹背で、「やりますよ」と言ってやらないのが金正日だとすると、金正恩は公然と、「中国の言うことには従いませんよ」と言っている。
 張成沢の処刑の背景にも中国との関係がある。張成沢は金正恩の決裁をもらった上で、習近平に手紙を出しています。その手紙の内容は、北朝鮮の体制を1970年代に戻し首相中心で経済建設をするので、それをサポートしてほしいというものです。
 これは北朝鮮の内部からの情報と「産経新聞」の矢板特派員が中国で取った情報が一致しています。首相中心制にするということは、実は金正日時代に実質的な権力を持っていた組織指導部がつぶされるということで、組織指導部が危機感を持って、その手紙を書いた張成沢を処刑してしまった。
 そういう点でも張成沢を期待していたのに、それを殺した人間が今金正恩をかついでいるわけです。習近平体制から見ると、金正恩の今の体制はそんなによくは見えていないという大枠があると思います。
 では核開発について中国共産党がどう思っているのか。これも北朝鮮側からの情報ですが、金正恩政権は習近平が一体自分たちのことをどう思っているだろうかと、真剣に調査をしています。定期的に人を送って、中国共産党の幹部や学者と会ったり、北京の世論等を調べています。
 その調べているルートの人から聞いたのですが、中国共産党の本音は核の共同管理です。金正恩が核を持つことに絶対反対ではないが、中国の技術者が核サイトに入って、中国共産党がOKと言う時だけ使うのなら許してやる。それに対して金正恩は、絶対それはだめだ、と。主体の国で、「自分たちが作った核を中国にあけわたすことはしない」と言っています。
 そこで中国共産党としては、金正恩を代えて労働党の独裁を続けることを考えている。そう金正恩側が思っている。中国共産党は自分たちを代えようとしている、と。
 中国の世論とか幹部などの秘密に取った意見書などはそういうことを言っていると、労働党の秘密組織が金正恩に報告している。その報告が正しいかどうか、私は中国の専門家ではないので、そこは中国の専門家に聞きたいところですが、北側はそう思っている。
 だから今年3月に、国連の安保理事会の制裁に中国が賛成した時、「そんなことをするなら北京と上海に核を一発ずつぶちこんでやる」と金正恩が言った。そして、「産経新聞」が報道しましたが、「核の爆風で中国の暴圧を吹き飛ばせ」という内部文書が幹部たちに配られて、これで政治講演をしろと言われている。そんな内部文書が外に出てきている。
 核開発をめぐっても、世界の安全のために北に核を持たせないという意味ではなくて、中国の一党独裁の言うことを聞くかどうかということで矛盾がある。そういう中で金正恩政権は核実験を続けていて、中国を含む国際社会を敵に回しています。

  
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2014年4月27日午後2時午後5時 日比谷公会堂
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