救う会全国協議会

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北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会

北朝鮮最新情勢と救出への展望−東京連続集会90全報告



◆何も変わったことがなかった党大会

西岡力(救う会会長、東京基督教大学教授) こういう状況の中で労働党大会が開かれました。それをどう分析するかですが、配布資料を見てください。一言で言うと、全く新しいことはない、今までの金正日政権がやってきたことを確認しただけの大会でした。
 「改革開放」みたいなことを言うかと思っていましたが、そうではなかった。「70日間闘争」をする。各職場の労働者を動員する。こうなると家にも帰れなくなります。炭鉱労働者は炭鉱で寝るんです。建設労働者は建設現場で寝る。そして目標を何倍もあげる。そういうことをさせる。
 金正日時代までは「千里馬」と言っていました。伝説の馬は一日に千里走ると。今回「万里馬」となりました。10倍走る。10倍働けということです。つまり、一日にどれだけ走るかが問題なんです。これは社会主義のノルマです。
 一日に前よりも十倍働け。給料は同じ。それが何日間闘争というものです。まさに改革開放で資本主義的な、経済的利益を与えて働かせるという手法ではなく、政治動員をするということです。これを「70日間闘争」でやる「万里馬運動」です。改革開放と逆の方向に行っている。
 核と経済の「併進路線」と言っていますが、経済発展のやり方は昔ながらの強制動員方式です。でもそれはもう通用しないんです。職場に行ってもまともに給料が出なくて、貰った北朝鮮のお金では北朝鮮の国内ではほぼ物は買えません。国内の市場では北のお金はほぼ通用していません。中国のお金かドルです。
 日本が制裁する前は、万景峰号が入ってきて、元山では少し円が使われていましたが、今はありません。豆腐1丁買うのにも、人民元がないと買えない。だから職場に行っても意味はないんです。しかし、行かないと政治犯になるから行くんです。
 でも、それでは食べていけないから、賄賂を渡して出勤簿にはんこを押してもらって、商売をする。あとお母さんたちが商売をすることで成り立っている経済です。
 もう一つの特徴は、中国が代表を送らなかったことです。だからどこの共産党にも代表を送ってくれと言わなかった。韓国のマスコミは「セルフ戴冠式」と言っていました。金正恩が自分で自分の頭に宝冠をかぶせた。
 そして大会の決定書では、「国連など国際舞台で米国の侵略と戦争策動を合理化する決議が採択された異常な現状は許されない」、「帝国主義者、支配主義者のうわべだけの『正義』を灰にすべきだ」と国連制裁を批判したんですが、これに賛成したのが中国です。
 ここでは引用しませんでしたが、繰り返し金正恩がやった報告で「支配主義者」と言っています。帝国主義者と支配主義者が悪い、と。帝国主義者で支配主義者がアメリカだという文脈で読める部分もないわけではないんですが、帝国主義者と支配主義者は別ですね。悪い奴が二人いる、と。そうすると支配主義者は中国です。
 そして、「東京新聞」が書いていましたが、金正恩が1月に「中国は同志から敵に変わった」と言っている。私が聞いている話では、中国が制裁するということで、金正恩は、「中国共産党は俺を倒しに来るのか。それだったら上海と北京に核を打ち込んでやるぞ」と言ったという話まで聞こえてきています。対中関係が悪いんです。それが確認できました。
 そして「併進路線」というのが出ましたが、一部マスコミでは、北朝鮮が核の先制使用をしないとか、核不拡散義務を履行するとか、世界の非核化を実現すると言ったので、「少しはまともになってきたのではないか」と言いました。「非核化」と書いてありますから、「最終的には核を放棄する交渉に応じるのではないか」と言っていましたが、それは間違いで、「責任ある核保有国」というのは実は核拡散防止条約上の核保有国を指すわけです。
 核拡散防止条約というのは、核廃棄条約ではなく拡散防止条約です。その時持っていた国は持っていい。それ以上持ってはいけませんよという条約です。条約ができた時持っていたのは、国連安保理事会の常任理事国五か国です。
 その五か国は持ってもいい。それ以外の国は持たないというのが核拡散防止条約体制で、インドとパキスタンとイスラエルは最初から条約に入らないで独自に核開発をしたんです。ところが北朝鮮は条約に入って、ソ連から平和利用と言う名目で核技術を貰って、貰った後脱退したわけです。そして核武装してしまった。これは北朝鮮だけなんです。
 これが許されるんだったら、世界中の国がNPT条約に入って、原子炉を作ってもらって脱退し、核武装することができてしまう。それなのに、自分はあたかも国連の常任理事国になったかのように「核拡散をしない」というのは、一言で言って無法国家です。そう見なければいけないと思います。


  
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「もう我慢できない。今年こそ結果を!」。2月2日に家族会・救う会合同会議で決めた今年の運動方針です。 拉致被害者家族の高齢化が進み、「生きている間に被害者に会えないかもしれない」という言葉が出るようになっています。経過はすべて説明して頂くことはないと思います。しかし、今年中にぜひ結果を出して欲しいということが、家族会・救う会そして心ある日本人の心の底からの叫びだと思います
2014年4月27日午後2時午後5時 日比谷公会堂
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日比谷公園1-3