救う会全国協議会

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北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会

北朝鮮はどう動くか-東京連続集会87 全報告



◆「死亡」で交渉をまとめたいが逆効果を恐れる北朝鮮


西岡力(救う会会長、東京基督教大学教授) 安倍政権に対する北朝鮮の批判を見ていますと、安倍さん個人についての悪口雑言がほとんどないんですね。「当局者」等と言っています。山谷大臣には人非人だとか、人でなしとか、有象無象とか言いましたが、しかし、拓也さんと一緒に行ったニューヨークでのセミナーを含めて、国連の場に拉致問題を含む北朝鮮の人権問題を出すことを命じたのは安倍政権です。
 安倍政権になってから、(拉致が)日本外交の主要課題に上がったわけですから、安倍さんを本当は非難しなければいけないのに、国連が人権を取り上げたのはアメリカのせいだと言っています。ニューヨークの国連代表部の外交官の人が、「これは著作権侵害ですよね」と笑っていました。
 つまり、去年通した北朝鮮人権決議案は、EUと日本が提案国です。EUと日本が書いたのです。北朝鮮は、「アメリカの作品だ。けしからん」と言っている。「アメリカは書いていませんよ。ただ賛成しただけです」と言っていました。
 でも彼らからすると、「アメリカがすべて悪いんだ。日本は追随しているだけだから、その総理大臣に会ってもいいんだ」ということになっているのではないか。まだ安倍批判は抑えています。今度加藤大臣がいつ批判されるのか。ちょっと見ているのですが。
 そしてもう一つ。ミサイル実験はできませんでしたが、10月10日、北朝鮮は軍事パレードをしました。金正恩は、「中国よりも盛大にやれ」と言ったようです。一つだけ中国に勝ったのは動員された人数です。中国の軍事パレードは、これは惠谷治さんに教えてもらったんですが、前回までは人民も動員して、人民もパレードに入りました。しかし今回は、純粋に軍のパレードでした。
 しかし今回北朝鮮は人民も動員した。人数では勝った、と。しかし、山車みたいなのを人民が出したって、関係ないわけですね。本当に戦争で戦える軍事力を見せることにはならないのです。それにまたお金がかかった。
 これも最近北朝鮮の内部から聞いた話ですが、海外にいる北朝鮮の外交官に、「現金を送れ」という命令が出ているそうです。「それぞれの国の大使は100万ドル(1億円)送れ」。貿易会社の社長、駐在事務所の所長も100万ドルです。昔は偽札や麻薬を販売できたからそれくらいはできたのですが、今は取り締まりが厳しくて、苦しいとみんな悲鳴を上げているそうです。
 一方、去年から今年にかけて、党39号室という北朝鮮の秘密資金を扱っているところの幹部が3人逃げています。それぞれ数百万ドルずつ持ち逃げしています。外貨が減っている中で、軍事パレードという生産になんの関係もないことにお金を使っている。外貨の枯渇状況はより深刻になっています。
 まとまったお金が入ってくる可能性があるところとして彼らは日本を見ているわけです。アメリカとの交渉は、建前でも「核をやめる」と言わなければ交渉は始まりません。金正日だったら、また「止める」と言って交渉し、貰うものだけ貰ってまた止めるようなことをしたかもしれませんが、金正恩は憲法に「核保有国」と書いちゃったんです。そして労働党の方針でも、「核開発と人民の生活向上」を二大プロジェクトとして並行して進めると書いています。
 今回面白かったことは、10月10日に金正恩が主席壇で演説したんですが、そこでは「核」という言葉は出てきませんでした。しかしその数日前に、金正恩の名前で論文が出ています。党創建70周年記念論文です。そこでは「核による自衛」と繰り返し書いています。つまり、中国人がいるところでは、中国の顔を立てて「核」という言葉を使わなかった。
 それは、ナンバー5に来てもらって、仲のいい振りをしなければならない国内事情が金正恩にあったからです。
 韓国では2年後、2017年12月に大統領選挙がありますから、そこでもう一度太陽政策をする親北派大統領が生まれることを彼らは期待していますので、今の朴槿惠政権と実質的な交渉をすることはないと思います。そうすると未だに日本の価値があるし、彼らから見ると日本の安倍政権との交渉の相対的価値が上がっている。
 しかし、秘密を知っている人は出したくない。「死亡」ということで交渉がまとまるのが一番いい。新たな「死亡」の根拠を作れれば一番いい。しかしそれを日本側は、生存情報があるとか、遺骨捏造技術開発をしているとキャンペーンをはっているので、逆に日朝関係が最悪になることもありえるので、それもできないでいる。そういう状況です。

  
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「もう我慢できない。今年こそ結果を!」。2月2日に家族会・救う会合同会議で決めた今年の運動方針です。 拉致被害者家族の高齢化が進み、「生きている間に被害者に会えないかもしれない」という言葉が出るようになっています。経過はすべて説明して頂くことはないと思います。しかし、今年中にぜひ結果を出して欲しいということが、家族会・救う会そして心ある日本人の心の底からの叫びだと思います
2014年4月27日午後2時午後5時 日比谷公会堂
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日比谷公園1-3