救う会全国協議会

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北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会

「特別調査委員会」1年全拉致被害者を取り戻す緊急国民集会全記録



◆ストックホルム合意は白紙に、平壌宣言も白紙に


荒木和博 (特定失踪者問題調査会代表、拓殖大学教授)
 実は、強は少し安倍さんの批判をしようかと思っていたんですが、有本さんのお父さんから、「安倍さんのことはあまり悪く言わんといてや」とくぎを刺されたので少し控えます。
 先ほどから色々出ていますが、ストックホルム合意、これは失敗したことはもう明らかです。白紙に戻す。国立競技場のように更地にする決断ができないはずがない。是非ともそうしていただきたいと思います。
 今日来ている調査会の武藤常務理事がよく言っていますが、その言葉を借りるならば、民間企業で出来の悪い製品が売れなくて、「一生懸命やっています」と。「じゃあどうするんだ」と。「一番いい方法で」ということになったわけです。これはクビになります。北朝鮮なら銃殺です。
 今日の拉致議連の総会で(外務省の)伊原局長が説明をしていましたが、本当に何度聞いても同じことしか言わないです。いかにもこっちがやる気がなくなってくる。こっちにやる気がなくさせるように話をしているのではないかと思うような状態で、これは一刻も早く断ち切ってもう1回やり直す。
 そしてどうせ白紙にするならば、相手が白紙にしているわけですから平壌宣言も白紙にしてしまうことをする。これは向こう側に対して、意思を伝えることになるのではないかと思っています(拍手)。
 もう1点。さきほど議連の総会の時も話したんですが、安保法制の国会の議論の中で、拉致被害者を取り返すにはどうするんだという議論がほとんどなされていない。政党の中ではされていますが、少なくとも国会の公の場で議論がなされていない。これは、敢えて申し上げたんですが、55年体制の時のように、与野党が慣れ合って拉致問題だけは出さないようにしようとしているのではないかとさえ申し上げた次第です。
 これから場は参議院になりますが、参議院の場で絶対に、この問題について被害者をどう取り返すかの議論をしていただきたい。それも国民の方々の目で「なぜやらないんだ」という声がなければ、そうはいかないと思います。是非ともその声をあげていただきたいと思います。
 特に、拉致被害者を取り返すために、決めてからするできるわけではありません。準備が必要です。調査も必要です。それは今からでもできるはずです。少なくともこの議論を通じて、自衛隊が具体的に準備ができるように現在の法律を、そして安保法制が通った後に、さらにその先も含めてどういうことができるか、そのためには何が必要かということを準備をしていただきたいと思います(拍手)。
 今日は時間がありませんのでご挨拶はしていただけませんが、この会場の中に特定失踪者のご家族、早坂勝男さんのお兄さんの勇治さんと弟さんの胞吉さん、生島孝子さんのお姉さんで生島馨子さん、古川了子さんのお姉さんで竹下珠路さんが来ておられます。私が確認できた範囲です。
 度々総理の言葉として、「拉致問題が進展しなければ北朝鮮に未来を描くことはできないようにする」という話しがあります。気持ちは分かるんですが、この1年間の間に、特定失踪者のご家族が一体何人亡くなったのか。
 私がちゃんと把握しているわけではありませんが、次から次へと、「あそこのお母さんがなくなった」とか、「このお父さんがなくなった」という話が来るんです。今でもどれくらいもつか分からないという方がおられる。
 未来を描かせないと言うのだったら、そういう方々を前において、北朝鮮に未来を描かせないようにすると言っていただく。少なくともその方々の未来よりも、北朝鮮の未来の方が短いということでなかったら、何の説得力もないと私は思います(拍手)。
 もし、その覚悟がないんだったら、その言葉だけは使わないでいただきたいと思っています。
 最後に一言だけ。今日先ほど挨拶をさせましたが、維新の党の小野次郎参議院議員がおられます。私たちが何度も言っている山本美保さんに関わるDNA偽造事件に関しては、小野さんが一番よくご存じであると我々は理解しています。
 今日の拉致議連の総会で、副会長に就任されました。この機会に拉致議連として、この事件に関する徹底的な真相究明をしていただきたいとお願いをして私の挨拶を終わります(拍手)。
櫻井よしこ 荒木さんありがとうございました。次に、救う会会長の西岡力さんから、ご来賓の皆様方のご紹介と報告をお願いいたします。


  
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