救う会全国協議会

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北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会

「最終決戦のとき、不退転の決意で全員救出を!国民大集会」全報告



◆日朝協議を続けるのは意味がない

荒木和博
 ありがとうございました。さて、これからお話するのは、中味としては先ほどお話された中山恭子先生のお話と似たような話ですが、同じ話をしても中山先生が話すととても上品に聞こえるんですが、私が話すと非常に下品に聞こえて、どうして同じ話でこんなに違うんだろうと思います。
 ともかく、この交渉は、私は失敗だったと思っています。最初はともかくかなり危ういものであった。しかし、何らかの動きがあったんだろうということで、懸念は持ちつつも様子を見ていたわけですが、既に1年近くになり、これを続けていくこと自体が私は意味がないと思います(拍手)。
 外務省にこのままやらせても時間が過ぎるだけです。非常にひどい言い方ですが、ねばりづよく時間が過ぎるのを待っていれば、特定失踪者のご家族であれ、家族会のご家族であれ、歳をとって段々出られなくなるのは間違いないわけで、そういうことを許しておくことは絶対にできないと思います。
 いくつか、箇条書き程度にお話をさせていただきます。
 特定失踪者ご家族への説明に関して。今日がちょうど8年目になるんですが、平成19年4月26日に、古川了子さんの拉致認定を求める行政訴訟が、和解ということで終了しました。これはその2年前からスタートしていた訴訟ですが、政府が表明書を発行するということで訴訟を取り下げることとしたわけです。
 その表明書の4に次のように書いてあります。今後行われる日朝政府間協議において、拉致の可能性が排除できない人の問題が扱われた場合、そのご家族からの要望があれば、関係家族の代表等に対し、外務省からその概要等について説明を行う、ということが表明されています。
 本来であれば、昨年動きがあった中で、「すべての日本人」ということになっているわけですので、当然特定失踪者のご家族もその説明の場に加えられてしかるべきであると思います。
 山谷大臣が色々努力をしてくださっていますが、改めてこの場で、ここに来ている皆様の総意として当然特定失踪者のご家族を政府の説明の場に、もちろん会場の都合もありますから全部の方に声をかけるのは無理にしても、何人かずつでもその説明の場に同席させていただきたいと思っています(拍手)。
 もう一点。我々の要望の中で、安倍総理に直接、特定失踪者のご家族にお会いしていただきたいと言っております。まだ実現はしておりません。今日も先ほど安倍総理がお見えになって、そして特定失踪者のご家族が座っておられたのですが、残念ながらご発言の中で特定失踪者という言葉は出てきませんでした。
 拉致被害者という言葉がおそらく特定失踪者も指すんだろうと解釈はしていますが、こういう場でやはり総理の方から直接、特定失踪者のご家族に声をかけるくらいのことはあってもよかったのではないかと痛感しています(拍手)。
 ちなみに、この間家族会の方々等が総理にお会いになられた時に、私のところには声はかかりませんでした。もし声をかけられて同席をすれば、総理に必ず文句を言ったでしょうから、そういう意味では排除したことは正しい選択だったのかもしれませんが、やはりそう言わないで私の話も聞いていただければ、あるいは特定失踪者のご家族の話も聞いていただければと思います(拍手)。
 もう一点。ここでも何度も言っています。山本美保さんに関するDNA偽造事件に関してですが、昨年の9月に日弁連が鑑定書の会議をせよというかなり強い勧告を出したにもかかわらず、警察はいっさい動いておりません。私自身も警察庁の前で三日ほど座り込みをやりましたが、その後もなしのつぶてです。
 今回、大臣も来られるアメリカ・ニューヨークでのシンポジウムは森本美砂さんも参加されます。そして併せてロサンゼルスでも調査会主催の「しおかぜの集い」を行いましたが、もちろんわざわざ外国に行って日本の恥をさらすつもりはありませんので、アメリカでこの事件のことをいうつもりはありませんでした。それは我々が持っている節度ということで、我々が節度を見せるというのであれば、警察の方もちゃんと節度くらい見せていただきたい。
 逆に、これがいつかどこかで、外国のマスコミで大騒ぎになって、そして日本はどうなっているんだという話になったならばその時は取り返しがつかなくなると思っていただきたいと思います。


  
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