救う会全国協議会

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北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会

北朝鮮の内部状況と拉致問題の現状‐東京連続集会83 全記録



◆また同じことが繰り返されるので座り込みを行った

増元照明(増元るみ子弟) みなさんこんばんは。寒い中、これだけの方に来ていただいてありがとうございます。
 多くの方がもうご存知だと思いますが、昨年末の総選挙で無謀な戦いをしました。これは本当に、外務省のやり方が、日本政府のやり方が無念だったからです。あまりにもひどすぎて、もうこれまでの市民運動では限界があるのではないかという思いがあり、政治家になって外務省をせめたてようと思って立ったのですが、なかなか選挙というのは難しいものです。惨敗しました。
 その惨敗の後遺症がまだ残っていますが、その結果をみながら、昨年末に、今年初めから外務省前で座り込みをやろうと決意しました。
 昨年3月に、日朝協議をするという話があって、そして期待のもてるような話がありましたが、5月、7月、9月と日朝協議があり、その間に水面下で会っていたという話も聞いていますが、それが10月の訪朝以来全く動いていない。もう3か月全く動いていないんです。これを打破することができないようでは、またこれまでと同じ12年が今後も続いてしまう。
 今身体を動かせるのは私くらいしかいませんので、その思いで、8時半から夕方の6時まで、1月5日から9日まで座り込みました。その間、外務省の方たちが、昼間に課長など、そしてプライベートで次官、最終的には局長と会って話をしました。
 次官はプライベートで別の話もされましたが、結局言われるのは、「交渉を途絶えさせれば、どうすればいいのか政策がない。制裁をかければ前に進むのか。それさえも分からない中で制裁をかけきらない。そして交渉を切ることができない」というようなことでした。
 そういう話を聞くと、これではまた同じことが繰り返されます。座り込み2日目に、ほとんど報道してくれなかったのでご存じない方もいらっしゃると思いますが、「外務省前で座っていてもまずいだろう。終わったらこんどは朝鮮総連前に座り込もう」と思いました。
 外務省前で警備されている麹町署の方、内閣府に出向されている警察官僚の方に「朝鮮総連前で座り込みをしたい」と言ったら、「それだけは止めてください」と言われました。目の前で座らないと意味がないのでやりたいと言うと、「それだけは止めてください」。
 「今、民族派の方たちも総連から遠くに離れたところで声を上げていただいている。総連に対し直接行動に出ることは、増元さんの身の危険があるのでそれだけは止めてください」と言われたので、それならしょうがないが、総連に対して何らかの示威行動をしなければならないと思って、今お手元にある要請文を13日から16日まで、毎日日付を変えて、総連の前で大声で読み上げて門の下から入れてきました。
 何の反応もありませんでしたが、あまり人がいなかったですね。あそこに総連があること自体違和感があるんですが、私の傍でカメラを回していた人間が内部の人間ではないかと言われ、それからは何らかのアクションがあるだろうと思ったのですが、今の所何もありません。その録画をどう使うのかも私には分かりません。
 内容は許宗萬に宛てたものです。家の嫁が、「どうせ長文を書いてもあの人は読みはしないから、最初に要請を書いて、その後に文章をつけたほうがいい」と言ったので、「それもそうだな」と思って、普通の様式とは違うものを書きました。
 最初に要請を二つ。そしてその理由を書きました。在日朝鮮人の人たちが日本と北朝鮮とのかけはしになろうとする意志があるのなら、日本で日本人と本当に共生しようとする意志があるのなら、「先ず隗より始めよ」です。すべての日本人が望んでいる日本人の解放を本国に朝鮮総連の意思として、在日朝鮮人の総意として本国にぶつけることが、日本にあなたたちが住む理由であるし、日本人と共生する理由であるということを書きました。
 残念ながら何の反応もないんですが、また今後どうしようかと思っているんですが、総理官邸前に座り込むか。家族会の皆さんはご高齢なので、また私は身体を動かせますので、自分の気持ちで動くしかないと思っています。
 私がやりたいことをやらせていただく。そのために肩書もはずれたので自由な言葉を言えますし、そういう点では楽になりました。


  
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