救う会全国協議会

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北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会

「北朝鮮は今どうなっているのか−東京連続集会79」全記録



◆2008年8月の「再調査」約束

西岡  2008年8月に「再調査」をするという約束ができたわけです。配布資料は、その時の外務省の文書です。今も外務省のホームページに載っている当時の交渉の概要です。日本側は斎木アジア大洋州局長で、今は外務次官です。
 「概要」によると、北朝鮮は再調査をすると言った。ただしその再調査について具体的に書いています。
2.拉致問題に関する調査の具体的態様
(1)北朝鮮側が行う調査は、拉致問題解決に向けた具体的行動をとるため、すなわち生存者を発見し帰国させるための、拉致被害者に関する全面的な調査となること。
 「生存者」、「帰国」という言葉があります。
(2)調査の対象には、政府が認定した被害者やその他提起された行方不明者等が含まれ、すなわち、すべての拉致被害者が対象となること。
 ここでは認定の有無にかかわらずとはありませんが、「すべての拉致被害者」となっています。
(3)調査は、権限が与えられた北朝鮮の調査委員会によって迅速に行われ、可能な限り秋には終了すること。
 「秋には終了」と期限まで書いてあります。「権限が与えられた」というのは、例えば金正日の決裁があるかどうかで、口だけで調査委員会を作りましたではだめですよ、ということです。
(4)北朝鮮側は、調査の進捗過程について日本側に随時通報し、協議を行うこと。調査の過程で生存者が発見される場合には、日本側に伝達され、その後の段取りについては、日本側と協議し、合意されること。
(5)北朝鮮側は、日本側が関係者との面談、関係資料の共有、関係場所への訪問などを通じて、調査結果を直接確認できるよう協力すること。
 4と5は、調査は北朝鮮がやる。結果を申告する。そして日本がそれを確認するとなっており、申告→検証を北朝鮮が認めています。
 そして3.では、「日本側も、/ 的往来の規制解除及び航空チャーター便の規制解除を実施する用意がある」と制裁解除を一部すると書いてあります。調査を始める時に小さなことでも制裁を解除するのは、「行動対行動」の原則に反する、不安が残ると言いました。
 しかし、2.の(1)〜(5)は大変緻密に決められています。これが実施されるなら生存者が帰ってくる可能性もあり得る。では北朝鮮はこの調査の結果、何を出してくるんだろうという緊張状態だったのですが、突然、福田政権が辞めたので約束を守れないということになりました。
 これが基準です。来週の日朝協議で再調査が決まるかもしれない。しかし、ただの再調査だったら福田政権以下です。ただの再調査では口だけの話です。本当に、「生存者を発見するための調査だ」と北朝鮮が言っているのか。「すべての人が対象」となっているのか。
 また2008年8月は「秋まで」ですから3か月くらいしか余裕がないのですが、期限がついているのか。調査結果について日本が検証できるという約束がとれているのか。
 こういうことが何も書かれないでマスコミはこのところ、「再調査」と書いている。あたかも「再調査」と制裁の一部解除が水面下で話し合われているような報道がされている。そして「合同調査委員会」という報道まであった。
 安倍さんが福田政権よりもっとぬるい交渉をしていると、マスコミの報道を見ると、そう見えるということです。


  
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