救う会全国協議会

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北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会

特別セミナー「拉致問題の全体像と解決策」全記録



◆北朝鮮にとって長期政権かどうかが大切なポイント

 そして私もアドバイスをするとすれば、先ほど申し上げたとおり、やはり長期政権というのは北朝鮮が交渉するかどうかを見極める大切なポイントになります。参院選の大敗から、北朝鮮からの連絡がぷつんと止まりました。これは、第一次安倍内閣が当時は長期政権になると思ったから北朝鮮が動いてきた。しかし参院選で大敗したとたんに北朝鮮からの連絡が途絶えた。つまり北朝鮮は、拉致被害者を返して、正常化をして、正常化の経済援助までワンセットでできるかどうかを考えている。だからこれは、北朝鮮がこの政権は長期政権になるかどうかによって動いてくると思っております。しかし今度のトップがその考え方を持っているかどうかという経験則がないので私も安易なことは言えません。そして誰が日本担当として、あるいは外交担当として指導していくかによってずいぶん性格が変わってきます。そして向こうに打ち出していくものも違ってきます。
 ですから今回のNSCの設置によって北朝鮮の情報をあらゆる角度から取る。しかも、小さなことが実は大きなものに変わっていくということがあるんですね。私が確かめたのは、「どうもヘギョンさんのお父さん、めぐみさんの旦那さんですね、情報によると正月に帰らない。少し韓国訛りの言葉がある」。こうやって情報を得ましたので、もしかしたら韓国の人じゃないかなという形で私は極秘に官房長官秘書官の時に、ある程度、この年齢でこのぐらいの人はいないかということを出して、そしてDNAからたどりついて、そしてその工作員が韓国から連れてこられたということが分かったのです。私が担当補佐の時にはこの情報は無視されてしまったんですが、自分が官房長官の秘書官になった時、この情報が実は大切なんじゃないかと言って動いたことがありました。
 ですから、こんな小さな情報を、やはり漏らさずに反応することによって新しい事実が出てきますので、もう一度政府で検証しながら洗い出しをして、どんな小さな情報からつながっていくか分かりませんので、ぜひこのNSCの設置を機に情報の収集を強化して、そして戦略を練って、戦術を練って、拉致被害者を全員、そしてこの特定失踪者の問題もあります。特定失踪者と拉致の認定というのは、たまたま政府の認定が分かれているだけで、これは北朝鮮にとってはそれが全部拉致被害者かもしれないんですね。
 よく外交では47対53という勝ち負けというのがありますが、この拉致問題というのは、そういう47対53という戦いじゃないんです。0か100ですから。ここはしっかりと、拉致問題については妥協がないということを我々は伝えていかなければならない。こう思っております。以上です。(拍手)
島田 ありがとうございました。それでは続いて増元照明家族会事務局長、これまでの話を踏まえてお願いします。

  
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