救う会全国協議会

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北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会

特別セミナー「拉致問題の全体像と解決策」全記録



◆朝鮮中央放送の対日発言に変化も

古屋圭司・拉致問題担当大臣
 みなさまご苦労様です。12月10日から16日までが法律に基づく北朝鮮人権週間ということで明日は政府主催のシンポジウムを開催します。16日には拉致問題のチャリティ・コンサートも開催します。
 このチャリティ・コンサートは、ネットで全国放送しますので、お越しいただけない方もご覧になっていただきたいと思います。
 今、飯塚会長、平沼会長からもお話がありましたが、張成沢が処刑されたという報道がありました。我々はそういう報道に一喜一憂しないで、しっかりと冷静な分析をする必要があると思います。
 色々な考え方があり、私たちのところにも色々な情報が入ってきます。しかし、まだ昨日か今日報道されたばかりで、詳細な分析はできていませんが、金正恩の意思が働いていることはまぎれもない事実でしょう。またすざまじい権力闘争があることも事実でしょう。一方で混乱しているとも報道されています。
 何が事実なのかはできるだけ色々なチャンネルを作ってしっかり入手し、その実態を確実に把握することが、まず政府としての役割だと思います。
 一方で、拉致問題解決のために、今回の問題がどうなるかということを考えた時に、私は北朝鮮全体の流れを考え、しっかり周知すべきだと思います。
 例えば、去年末から今年3月、4月にかけて北朝鮮は、世界に対して、そして日本に対して非常に挑発的な言動をしていました。例えば3月末には、「日本の三沢や沖縄はもう攻撃対象になる」と言ってみたり、あるいは「停戦は白紙撤回」と。そして名物アナウンサーが出てくる「朝鮮中央放送」は度々そういう言動を流していました。
 しかし、我々が分析すると、1つの事実が浮かび上がってくることがあります。今年1月からこれまで、国営放送は、北朝鮮が日本やアメリカ、韓国の指導者を名指して言う時、4つに分類できます。
 1つは一般呼称で、「日本の指導者」と非常に抑制的な言い方です。2つ目は名指しは避けるものの揶揄をする。例えば軍国主義日本の代表者とか。3つ目は名指しをして、「軍国主義の安倍総理」とか「右翼の安倍総理」とかです。4つ目は最大級で「安倍一味」です。
 1月から4月くらいまでは、3つめあるいは「安倍一味」がひんぱんでした。しかし、5月以降はそれらは数が減りました。北朝鮮も日本の情報を取っていますので、例えば7月に参議院選挙があると世論調査がどんどん出てきます。与党が勝つだろうと出てきます。
 安倍総理は、722名の国会議員の中で一番拉致問題に思いいれが強い。その人が総理大臣になった。すると、これは拉致問題を解決しなければ絶対に日本との交流や支援あるいは制裁解除はないということを彼らはよく知っているはずです。だから抑制した。これは日本に対するメッセージと受け取ることもできます。
 だから北朝鮮に関しては客観的に分析をしていく必要があります。そのためにも、しっかりと北朝鮮と交渉できる体制を作り上げることが何よりも大切です。
 実は拉致対策本部ができたのは、第1次安倍内閣の時、7年前です。小泉訪朝の時は拉致対策本部もありませんし、担当大臣も存在していませんでした。第1次安倍内閣が何年か続いていれば、また違った流れになったかもしれませんが、それ以来毎年、総理大臣が代わってしまいました。
 これは拉致問題解決のためには大きなマイナスになるのは、残念ながら間違いないと思います。平沼先生が率いる拉致議連は超党派ですので、それぞれの議員がいますが、しかし、政権が安定するということが拉致問題解決にとっては大事なことです。
 また、拉致問題の解決のためには超党派で、みんなで手をとりあってやっていこうというスタンスです。

  
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