救う会全国協議会

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北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会

「よど号犯による拉致事件を考える 東京連続集会73」全記録



◆グーグルアースで見られるよど号犯の事務所


西岡 最後に、よど号犯グループがいた日本革命村及び事務所について惠谷さんが資料を持ってきてくれましたのでお願いします。
惠谷 お手元の配布資料(日本革命村手書き地図、衛星写真、説明文)は、元はカラーですが、グーグルジャパンで見ていただけます。
 まず日本革命村というのはよど号犯の連中がそう呼んでいるんですが、一方で重要なことは対外的に、例えば社会党が訪れるというような時は、「日朝親善の家」というのが対外名です。
 この村にいつまでいたのかはっきり分かりません。今はここにはいないと思います。八尾恵が書いたスケッチを見ながら、グーグルで何十時間かけたか分かりませんが、やっとここに辿り着きました。本当にぴったりと合います。
 「私のアパート」と書かれたところは今も残っています。4階建てで各フロアーが一家族というアパートです。貯水池の近くにある小学校はよど号犯の子どもたちだけの小学校です。左右に「対空陣地」とありますが、現在もあります。しかし、彼らが住んでいた頃にあったのかは確認できません。彼らが出た後に、もっと重要な施設として作り変え、対空陣地も備えたのかなと思います。
 2ページ目の「よど号犯グループの事務所」は、産院通りと呼ばれる所にあり、左側の建物が平壌産院で、北朝鮮が自慢する産院です。1980年に完成しています。よど号犯の長男、長女はだいたい70年代末に生まれていますからここではないんですが、その後(第2子以降)は多分ここで生まれたと思います。おそらく有本さんもここで出産されたのではないかと思います。
 この平壌産院前の道をはさんで反対側の少し上にあるのがよど号犯の事務所です。ここに日本のテレビ局や訪問者が行って、ニュース映像が撮られるところです。これは1993年に建設されたんですが、よど号犯に言わせると、本当かどうか分かりませんが、中古車両を輸入して中国に売る中継貿易などをして自分たちで稼いだ金で建てたビルということです。
 北朝鮮では土地は国有ですから土地代はかからない。建設費がどのくらいだったか分かりません。
 4階建てと6階建てがありますが、ビルを建てたころは30人も40人も働いていました。現在も使われていることは確認されていますが、指名手配をかけられていますので現在6人しか残っていません。他には事務所はないと思われますので、小西(隆裕)を筆頭として昼間はここで何かをしていると思っています。これは最新情報です。
 もしグーグルで見たい方は、革命村のアパートの位置は北緯39度04分38.35秒、東経125度56分35.70秒、事務所は北緯39度01分34.00秒、東経125度46分57.73秒です。
西岡 惠谷さんが最新情報として引用した本、『拉致疑惑と帰国』は最近河出書房新社から出たんですが、この本はけしからん本でありまして、よど号の犯人たちが、「自分たちは拉致に関係していない」と言って本を出したものです。
 森と黒田と魚本の3人がよど号犯に関わる拉致で指名手配されていますが、指名手配をした国に対して、「自分たちの名誉を傷つけた」と言って一人当たり500万円払えという裁判を起こしたんです。
 犯人として指名手配されたら、それをけしからんと言っている。無実なのであれば帰ってきて、裁判所で無実が証明された後、名誉毀損で国家賠償を求めるなら分かりますが、指名手配されて外国に逃げていて、指名手配した国に賠償を求める裁判を外国で起こしているわけです。
 そのことを、朝鮮労働とも当然許可してやらせています。隠したいことがあるからそういうことをやっているんではないか。その一番が日本革命テーゼではないかと思っています。
 次に、有本明弘・嘉代子さんご夫妻と、斉藤文代さん、松木信宏さんに登壇していただき、今の話を聞いて感じられたこと、近況などをお話ください。

  
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