救う会全国協議会

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北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会

国際会議「北朝鮮による国際的拉致の全貌と解決策」全記録




北朝鮮が潰れる時期は近い



島田洋一・救う会副会長、福井県立大学教授


 多くの人から金正日体制を打倒するしかないという発言が出ました。私からすると極めて常識的な発想だと思います。

 思い出すのは、1980年代半ばにレーガン米大統領がソ連を潰すんだという方針を掲げて軍拡競争を仕掛けたりアフガンのゲリラを支援しだしたとき、インテリは皆、あのソビエト帝国が潰れるはずがない、実現不可能な目標を掲げて軍拡だなどという危険なことを言うのはバカだと言っていました。ところがそれから数年も経たずして東欧諸国が次々に崩壊し、ソビエト帝国も分裂崩壊したわけです。レーガンをせせら笑ったインテリが間違っていて、レーガンが正しかったという事例です。

 その時、ソ連が潰れるはずがないと断言していたインテリたちと同じ面々が今、北朝鮮が潰れるはずがないと言っていますから、彼らが言うなら北朝鮮が潰れる時期も近いなと、私は自信を持っています。

 六者協議がもうすぐ開かれるということに対し、大変懸念しています。金正日体制を潰すべきという立場に立つならば、これはできるだけ北朝鮮が中国の面子を潰したという形で派手に決裂させるということを日本外交の方針にすべきです。一番良くないのは、とにかく会議の席で拉致問題を取り上げました、北朝鮮側は席を立たなかった、これは一つの成果である、そして決裂もせず次回の会合につなげることができたと思う、というような報告を代表団が帰ってきてすることです。もし、そういう報告がなされるようであれば日本外交の大失態であると言わざるを得ないと思います。是非とも全体会合の場で、中国人の拉致被害者もいるのだ、大国中国が自国から拉致被害者を出していて恥ずかしくないのかという趣旨を外交的に許容される最大限厳しい表現で言ってもらいたいと思っています。

 もう一つ付け加えれば、日本の戦略として、中国政府と北朝鮮政府を仲たがいさせるということを目指していろいろ仕掛けるべきです。向こう側は米国と日本を喧嘩させようとして歴史問題を持ち出してきたり、いろいろ仕掛けているわけですから、こちらも北京と平壌をお互いに疑心暗鬼にさせるために何をすべきかという発想から、政府は戦略を練っていただきたい。六者協議の期間に北朝鮮と二者会議する場があれば、北朝鮮側に対して、中国と米国が組んで金正日体制を潰そうとしている計画のはっきりした証拠があるんだと吹き込むとか、あるいは中国側と会談する機会があれば、北朝鮮が北京に向けたミサイルを開発、配備しようとしている確かな証拠があるというようなことを言うなりなんなり、その程度のことは当然やってきてもらいたいと思います。

 たとえばレーガン政権の時代、ソ連が西側から大規模にハイテク技術を盗もうとしている、現に盗んでいるという情報を、KGBのある大佐がフランス情報部に流し、それをミッテラン仏大統領がレーガンに伝えました。それを聞いたレーガン大統領は、そのリストをフランス側からもらって、まだソ連側が手に入れていないハイテクのリストについてケイシーCIA長官と相談しつつ、そこに偽物を仕込めという作戦を命令、実行しています。つまり、当初は順調に動くけれどもある一定時間が経つと急に狂いだすように仕込まれた偽物をつかませるのです。現に天然ガスパイプラインのバルブの調整装置に一定時間が経つとものすごい圧力がかかっても見逃すような情報を仕込んだ偽のハイテクをわざとつかませ、1982年に実際にソ連でパイプラインの爆破事故があったことが衛星で捉えられています。何も中朝を結ぶパイプラインを爆破すべきだと言っているわけではないのですが、そういうことも日本政府に考えていただきたいと思っています。
  
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