救う会全国協議会

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北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会

訪米報告と米朝首脳会談−東京連続集会101



◆拉致問題で理解を深めたアメリカ

山谷えり子(自民党拉致問題対策本部長、参議院議員、元担当大臣)
 皆さん、こんばんは。「すべての被害者をすぐに返せ!」という思いでお集まり下さり、ありがとうございます。今回訪米団の団長を務めさせていただきました。これからが正念場だと思っています。必ず皆様に帰っていただきたい。今の状況を被害者の方々は北朝鮮でラジオ等で聞きながら待っていると思います。
 被害者のご家族も高齢化されています。一日も猶予がならない。必ずこの機会をつかまえたいと思っています。
 私たちはもう10何年、毎年のように訪米していたんです。年に2回とか3回の時もありました。その度に相手先が人事で人が変わっていたりして、「拉致問題とは」という説明からしなければいけないというもどかしさも感じていました。
 ところが今回は全く違っていました。昨年9月に行った時は横田拓也さんがホワイトハウスで国家安全保障会議のポッティンジャーさんに、切々と、熱烈に訴え、その2、3日後にトランプ大統領が国連総会で、日本の拉致問題、13歳のかわいい少女が拉致されたのだということスピーチしてくださいました。
 そして今年4月安倍総理とトランプ大統領の首脳会談で、トランプ大統領はさらに踏み込んで、「日本の拉致被害者が日本に帰れるように、できることはすべてやる」と、そこまでおっしゃいましたので、私たちはホワイトハウス、国家安全保障会議、日本の外務省に当たる国務省、そして国防総省と回りましたが、みなさんがトランプ大統領からの指示を受けてきちんとやっている状況を、本当に心強く感じました。
 例えば国家安全保障会議のポッティンジャーさんという上級部長の方は、「ロイター」や「ウォール・ストリート・ジャーナル」の記者だったのですが、書いているだけではだめだと海兵隊に入り、アフガニスタンや沖縄で仕事をされ、中国で捕まって拷問されたこともあるという筋金入りのすばらしい方です。
 そのポッティンジャーさんは、「8人死亡は嘘ですよね」と、そしてすべてを返さなければならないと、これまで北朝鮮が言ってきた嘘の数々の上に乗っては解決にならないとおっしゃいました。
 また、様々な情報を集めながら日本が言っている「すべての被害者の即時帰国」、これはみんなで統一して、「the Immediate Return of All Abductees Together」としましたが、「それがどういう意味かはよく分かっている」というのがアメリカの反応で、非常に心強く感じました。
 また、北朝鮮の分析に優れているシンクタンクや元政府高官のアーミテージさんとかマイケル・グリーンさん等、様々な方と意見交換してきました。そして、今の北朝鮮の考え方にだまされないようにということや、私たちは15年間だまされたり、時間稼ぎをされたりしたが、それには決して乗らないで、今回こそ拉致被害者の即時一括帰国を実現するということを共有してきました。
 ちょうどアメリカでは、北朝鮮に拘束されている3人のアメリカ人が明日解放されるのではないかという状況でした。そしてまた、オットー・ワームビアさんという方が北朝鮮に拘束されて、ひどい拷問を受け、ひどい状態でアメリカに帰ってきていました。話すこともできず、数日後には亡くなられた。そのワームビアさんのご両親に会いましたが、アメリカで裁判に訴えておられます。
 それはどういうことかというと、北朝鮮はこんなに残酷な国なんだということ、こういう状態を放置していいのかということ、北朝鮮の人々もひどい状態にある。こういうことについて闇に光を当てて自由に暮らせるよう何か役に立つよう闘わなければならないと思って裁判を起こしているんです、とおっしゃっていました。
 この写真はご両親と、オットーさんにそっくりの弟さんです。私たちが、「オットーさんはどういう人でしたか」と聞いたら、「悪意が一つもない子だった。生きる情熱にあふれ、好奇心旺盛な子だった」と。
 ニューヨークでシンポジウムをやったのですが、「オットーさんは実はニューヨーク大学に行くはずで、アパートも借りようとしていた」と、シンポジウムの前の日に近くを散歩しながら、「オットーはみんなのために、世界のために働くんだという希望を持った人生があった筈なのに」というようなことをおっしゃっていました。
 ニューヨークでは国連大使や次席大使の皆様にずっと説明をしてきたんですが、加藤大臣が基調講演をされ、横田拓也さん、飯塚耕一郎さんはスピーチし、また特定失踪者家族会の生島さん、それから脱北者者が北朝鮮がどんなひどいで、飢え死もあるという生々しい状況を話していただいたりしました。
 トランプ大統領は多分見ていらしたんでしょうね。その後にオットーさんのご両親に電話をかけて、「こういう状況をほっといていいものではない」という電話をかけられたんです。それがまた「ワシントン・ポスト」の大きな記事になったくらいで、アメリカの反応が今までとは全く違っていました。
 核・ミサイルの状況は非常に深刻です。デッドラインを越えつつある。北朝鮮は去年11月に「核保有国宣言」をして、憲法にも書いたわけですから、そう簡単に核放棄するのは考えにくいです。しかし、核・ミサイルを放棄させなければ政界の平和がないわけですから、頑張らなければならない。
 それと同時に、人権侵害問題、拉致問題も同時に解決しないと北朝鮮は普通の国とは言えないんだという思いを、アメリカの皆さん大きく共有してくれ始めているということを感じました。


  
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