救う会全国協議会

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北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会

国際セミナー「緊迫する北朝鮮情勢のもとで拉致被害者救出を考える」全報告



◆結果を出さなければならない

山谷えり子(自民党拉致問題対策本部長、元拉致問題担当大臣)
 皆様こんにちは。参議院でも拉致問題特別委員長をしています。来週にもご家族の皆様からご意見を伺いながら、解決に向けて国会でもしっかり進めていきたいと思っています。
 緊迫する北朝鮮の情勢だからこそ、なんとしてもこの機会をとらえて解決に向けて進んでいきたいと思っています。
 ジェンキンスさんが亡くなられたこと、また増元るみ子さんのお母様の増元信子さんが亡くなられたこと、本当に痛いです。辛くてなりません。昨日のNHKの9時のニュースでも、飯塚代表が本当にご家族のお気持ちとして、信子さんに語りかけるあの弔辞をお聞きしながら、胸が痛くて、痛くてなりませんでした。
 おそらく多くの国民の皆様も同じ気持ちだと思っています。安倍内閣は、「被害者とご家族が抱き合う日が来るまで私の使命は終わらない」と強い気持ちで進んでおられますし、今日も加藤大臣とお昼にお話をしましたが、政府としてありとあらゆることを進めているということを感じています。結果を出さなければならないと思っています。
 西岡先生や飯塚代表も言及されましたが、この9月に家族会、救う会、拉致議連のメンバーと、自民党の拉致対策本部からは古屋圭司先生と私、山田賢司先生、塚田一郎先生の4名が訪米しました。
 ホワイトハウス、国家安全保障会議の部長、国務省、国防総省、そして国会議員たちと率直な意見交換をしました。そしてニューヨークの国連に行って安保理の議題になるかどうか、総数が足りないじゃないかという最中でしたが、北朝鮮と近い各国代表部の大使にお会いして、安保理の議題にしてほしいことをお伝えしました。
 横田拓也さんは、お父さん、お母さん、めぐみさん、拓也さん、哲也さんの本当に幸せそうな家族の写真を見せながら、「これを撮ったのは父です。この幸せそうな一時もあったのに、もう私たちの家族にはこういう笑顔は40年ないんです」とお伝えしながら、この拉致問題の残酷さと、早く解決しなければということを訴えられました。
 ホワイトハウスでは、安倍総理がトランプ大統領に拉致問題のことを幾度も話しておられたので、よく理解しておられましたが、トランプ大統領からは「北朝鮮の核・ミサイル開発阻止はもちろんだが、同時に人権侵害、拉致問題をしっかり調べるように」と言われていると話されました。
 そして9月の国連総会では、トランプ大統領が、「13歳のかわいい日本の少女が拉致された」という形で、大きく世界に向けて拉致問題の深刻さ、解決に向けての思いを訴えられたわけです。
 この12月11日、議長国の日本が頑張りぬきました。安保理の議題で拉致問題が取り上げられて、アメリカやイギリスや、フランスやスウェーデン、ウズベキスタン等多くの国が拉致問題の深刻さを訴えてくれたわけです。
 アメリカのペリー国連大使は、「北朝鮮政府のテロ行為を見逃すことはできない。北朝鮮の人々と外国の人々へのテロ行為はだますことはできない」と。この「テロ行為」とは拉致のことだと私は受け取っていいのではないかと思っています。
 国際社会で、また国連で拉致問題が大きく認識されたということは、本当になかったことだと思います。こういう情勢だからこそ、なんとしても救出に向けて進めていきたいと思います。
 自民党の拉致問題対策本部としては、北朝鮮の平壌に大使館を置いている国が24か国と1地域ありますので、みんなで手分けして在京の大使館を回りました。そして様々な情報収集をしました。
 北朝鮮がどういうルートでお金を今も吸い上げているのかということも含め、どういう国々で武器のメンテナンスをやってはお金を吸い上げているのか等、様々なことを聞いてきました。また情報を持っている国々の大使たちともお会いしています。
 国連の制裁パネルの元委員の方たちからも情報収集しながら圧力強化のために何ができるかという具体的提言も政府に向けて発信しています。これからもしっかりやっていきたいと思いますし、11月29日のミサイル発射の時には、官邸は朝5時、6時台から動いて、7時には関係者がみんな集まっていました。
 これだけの局面では拉致対策本部として北朝鮮の核・ミサイル問題の二階本部長と特別の合同チームを作ろうと私が提言して、レベルの高い合同PTを来週にも立ち上げたいと思っています。
 さらなる情報収集をしながら圧力をかけ、全員が帰ってくるように、大きな船でみんなが帰ってくるように頑張りたいと思います。そのためにも世論、皆様の怒りの声が大事ですので、これからもどうぞ宜しくお願いいたします。ありがとうございます(拍手)。


  
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