救う会全国協議会

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北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会

ストックホルム合意から1年半‐被害者救出のために今必要なこと 東京連続集会88 全報告



◆帰国した5人に「節度ある取材のお願い」を守ってくれたマスコミ



西岡 最初に中山先生とお会いした時の話が出てきましたが、中山先生の先輩である大蔵省の方から電話が突然かかってきて、「後輩に会ってくれ」ということでした。その先輩の方は、ある勉強会でご一緒した方でした。行ってみたら、「明日から家族担当の参与になります」とおっしゃいました。
 その時は、ここだから申し上げますが、「群馬出身で福田官房長官を信頼しています」とおっしゃるので、「申し訳ありませんが、時間がないからはっきり言いますが、安倍副長官は信頼していますが、官房長官は我々は信頼していません。なぜなら9月17日に、死亡の通報のしかたがあまりにもひどかったからです」と申し上げました。
 そして実は次の日に、家族と面会することになっていて、外務省が設定している会議があったのですが、「それはやめた方がいいです。田中均局長が初めて出てくる会議で、田中局長から参与が紹介されたら、我々は敵とみなすことになります」と申し上げて、「朝食会を私がセットしますから、家族の皆さんと一緒にご飯を食べてください」と言って、ご紹介したことを思い出しました。
 その時に、まさにこの「正論」に書いてありましたキルギスのことをお話されて、一言おっしゃったのが、「外務省は冷たいんです。助けるということを考えていないことについて、私はキルギス大使で経験しました」とおっしゃっていて、そういうスタンスで最初からこの問題に取り組んでくださっていました。
 田中均局長が最初に出てきた時に、中山先生の椅子が田中局長の横にあったんですが、自分で椅子を引っ張ってこられて、家族会の後ろの方に一人で座って、「私は家族の側ですから」と言って、にこにこしながら黙って聞いておられたことを思い出します。
 それから、もう一つだけ。誤解があるといけないので。私は政府の職員になったわけではなく、「10月15日に向けてデスクを作っていただきたい」と申し上げたのは、マスコミ対応をしたんです。5人の被害者が帰ってくる時、記者会見をするかどうかで大騒ぎになったんです。
 しかし、被害者は一時帰国で、子どもたちは北朝鮮にいるという特殊な状況だったので、言論の自由が保障されるかどうかということがあり、本人の意思が第一ですが、平壌に電話して記者会見しますかと聞くこともできない。そういう中で、「節度ある取材のお願い」という枠組みを作ったんですが、それは政府がマスコミにお願いするのは、言論の自由がある日本では難しいので、当事者である家族会がお願いする。家族会の全権代表が西岡だという枠組みを作ってもらって、夜中に何回も折衝して、記者会見させていただきました。
 また思い出してきましたが、赤坂プリンスホテルの広い部屋で会見をしたんですが、会見について政府からは何も言われないで、全く自由にアレンジをさせていただいたのですが、請求書はこちらにこなくて会見のお金を処理していただいた。そういうことも中山先生がいたからです。前例は全くなかった中で、できたのだなあと思っています。

  
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