救う会全国協議会

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北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会

最終決戦のとき、不退転の決意で全員救出を!国民大集会報告



◆国民世論がなければ政府は動かない

村尾建兒(特定失踪者問題調査会専務理事)
 皆さんこんにちは。まず初めに、今登壇させていただいている特定失踪者のご家族をご紹介させていただきます。
昭和35年9月東京都台東区から失踪された宮澤康男さんの弟、宮澤新平さん(拍手)
 (以下拍手略)
昭和43年4月東京都墨田区から失踪された早坂勝男さんの兄、勇治さんと胞吉さん
昭和46年4月愛媛県今治市から失踪された山下綾子さんの従兄長島清志さん
昭和47年11月東京都渋谷区から失踪された生島孝子さんの姉、生島馨子さん
昭和49年2月新潟県佐渡市から失踪された大沢孝司さんの兄、大沢昭一さん
昭和59年6月神戸市から失踪された山本美保さんの妹、森本美砂さん
平成3年韓国慶州市で失踪された大政由美さんの母、大政悦子さん
平成3年浦和市、現さいたま市から失踪された佐々木悦子さんの母、佐々木アイ子さん
平成9年福井県三方町から失踪された宮内和也さんの義兄、澤香苗さん
平成10年4月新潟県長岡市から失踪された三奈子さんの母、中村クニさん
 ここに来る前に家族会懇談会をしまして、その場所には平成13年に失踪された後藤美香さんのお父さん、平成14年に失踪された宮本直樹のご両親もいらっしゃっていましたが、やはりご高齢でこちらまで来ることができない。
 さらに来ると言っていた平成8年に名古屋から失踪された安西正博さんのお父さんは栃木県にお住まいですが、今日は来られないという電話でした。家族会の方からも、ご高齢でここに出られないというお話がありましたが、特定失踪者のご家族も既に何人も亡くなっておられます。こういう場に出て来られないという非常に切迫した状態は変わっていません。特定失踪者の問題に、ご支援ご協力宜しくお願いいたします(拍手)。
 さて、本来ならばここに代表の荒木が来て皆さんにご挨拶することになるんですが、多分ここには荒木ファンの皆さんがたくさんいて荒木の話を聞きたいのに、なんで村尾が出てくるんだと残念に思われていると思います。
 荒木は、昨日長岡、今日福島と地方巡業に回っています。中央でこうやって集まって集会をやるのも意味のあることですが、とにかく多くの皆さんにこの現状を知ってもらうためには、色々なところを回るのも重要なことだと思います。
 私も、全国色々なところに行って、講演をさせていただく機会があります。それは労働組合の力を借りています。労働組合というとどうしてもこっちの手が上がる方が多いと思いますが、私がやっているのは、連合の中でも一番右側の方たちの集まり、UAゼンセンという労働組合の中で、20代、30代の子たちに向けてセミナー、講演会をやっています。
 どうしてそれが必要なのか。ここに来られる方々の年齢が毎年上がっていくんです。私も11年この問題に関わっていますが、どこの会場に行っても同じような方が来ている。ここに来ている方たちは非常に熱心で、気持ちもよく持っていて、何があっても取り返そうという気持ちがあるけれども、世の中一歩でれば、ほとんどそういうふうに思っている人は少ないです。
 一番右側と呼ばれている友愛ゼンセンに加盟している若者、例えばスーパーの店員さんだったり、百貨店の店員さんだったり、ごく普通の方です。その人は、横田めぐみちゃんの名前は知っていても、ほとんどそれ以外の人は知りません。
 政府が17人認定している。12人の人が帰ってこない。ましてや特定失踪者のことはほとんど知らない。でも、しかたないんです。どうしても世の中色んなことがたくさんありますから、拉致問題を我々が一生懸命訴えても、全然そういう所には響かない。
 それからテレビからの情報からだけでは得られない、そういう話を私はするようにしています。そうすると、末端の無関心な若者たちが一生懸命聞いてくれるんです。まだまだこの国は捨てたもんじゃないと私はその時思います。
 さっき地方議員の方が統一行動をやろうと。いいことだと思います。比較するのは非常に嫌ですけど、安保の問題で、テレビの報道で何万人集まったとか、国会の前を埋め尽くしている。頭の中味は何にもないと思うんですが、あれはですね、見習うべきなんです。左の人たちは非常に上手ですから。
 右側の人たちはそういうことが下手なんですね。どうしても自分たちの思いが強すぎて、「お前なんだ。そんなことも知らないのか」。そうなっちゃうんです。ですから皆さんも運動するときは、やさしく、分かり易く。
 さっき会場でお子さんの声が聞こえていましたが、もしあなたのお子さんが連れていかれたらどうしますかとか、そういうふうに、皆さん方が目線を落として、ハードルを落として普通の人をもっと引っ張り込まなきゃだめですよ。そうでないと国民運動なんかには絶対になりません(拍手)。ですよね。
 これは別に政府批判でも何でもない。安倍総理が一生懸命やろうと言っているんだったら、みんなで応援すればいいじゃないか。それでできなければ、みんなで政府をたたけばいいんです。
 先日調査会で理事会をやりました。荒木は、「とにかく政府がやらないことをやるんだ」、「北朝鮮に乗り込んでいっても俺は取り返してくる」。だいたいいつも言うんですが、そういうふうに。
 これは本当にそういう段階にもうこなければならない。まさに危機感です。そういう表れだと思います。うちの常務理事の惠谷さんが、「10月になったら北朝鮮がまたテポドン級のミサイルを飛ばす。そしたらまた拉致問題は吹っ飛ぶぞ」という話ですよ。
 うがった見方をすれば、政府の一部の人間は、早く北朝鮮がミサイルを飛ばしてくれたら、それでまた拉致問題を引き延ばせると思っているかもしれない。そのくらい皆さんたちの国民世論が、安倍総理が本当に拉致被害者を救出したいという思いがあるんだったら、国民世論をもって政府を動かす。動かざるを得ない方向に持っていくべきだと思います。それ皆さんたち、できるはずなんです。これまで何十年もやってきているんだから。
 署名書いてもだめだとか、デモやってもだめだとか、にらまれてもだめだとか、ずいぶん色んな声を聞きますが、原点に立ち返るべきだと思います。この空白の1年3か月、全く何も起きなかった。ストックホルム合意なんかもう破棄して当然です。
 ですけど、やはり国民世論がなければ政府は動かない。役人も動かない。これは私の実感として一つ申し上げると、私は北朝鮮向けの「しおかぜ」を制作しています。私の名前より、多分「しおかぜ」の方が有名だと思います。
 今年、300万kwの送信施設を使って北朝鮮に送信するようになりました。これは山谷大臣をはじめ、渡辺周議員とか、山田賢司議員とか、一生懸命国会で色々動いてくれて、そのご尽力のおかげでできたんです。こんなもん、私が総務省に一生懸命行ったって何もやってくれない。フーンみたいなもんですよ。こういうのはまさに一事が万事で、大臣も含めて、色んな議員さんが動けば、総務省が180度変わるんです。
 審議官が来て、今度は、「戦略的に周波数を確保します」とはっきり言いましたよ。この10月からは、今2時間放送をやっていますが、すべての時間、300万kwで送信できるようになる。とにかく言い続けることです。動かないとなにも変わらないし。それも非常に大事なことだと思います。まだ政府の中には、たくさん他人事だと思っている人がいるんですよ。そういう人を、世論の力で変えていかなければならない。もう一度原点に立ち返って、みんなの力で。
 うちの放送は謀略放送ですけど、別に平壌を火の海にしてやるとか、そういうことを言っているわけではないです。モラルを持って、ちゃんと総務省から免許をいただいてやっている放送ですから。デモやるのでも、何やるのでも、モラルが必要なんです。ヘイトスピーチなんかやったら、全く逆効果ですから、もっと普通の人が参加してできる、そういう運動のしかたをみんなで工夫して、もう一度やり直して、みんなの力で安倍総理のケツを本当に叩いて、一刻も早く解決に向けて動いていきたいと。
 実は私、いつもこういうのを持ち歩いています。この会場に集まっている全員の皆さんの声を北朝鮮に届けたいと思いますが、協力してくれませんか(拍手)。ありがとうございます。
 繰り返しになりますが、平壌を火の海にしてやると言っちゃだめですからね。言ってもらいたいのは、「すべての拉致被害者を必ず助け出します。こちらはしおかぜです」。この3つの言葉を言っていただきたいと思います。
 私が、「せーの」と言いますから、みんな立ちましょう。「せーの」と言ったら、「すべての拉致被害者を」まで言ってください。
「せーの」 「すべての拉致被害者を」
「せーの」 「必ず助け出します」
「せーの」 「こちらはしおかぜです」
 ご協力ありがとうございました。この音声、必ず私が責任を持って北朝鮮に届けます。どうも本日はありがとうございました(拍手)。
櫻井よしこ
 村尾さん、ありがとうございました。元気を出して、みんなで取り返しましょう。
 ではここで、救う会会長の西岡力さんからご報告をしてもらいます。宜しくお願いいたします(拍手)。

  
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