救う会全国協議会

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北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会

これだけできる北朝鮮への追加制裁‐東京連続集会86 全記録



◆日本は、国連制裁リストにある会社の北朝鮮船舶を入港させ、三日で返した

西岡 力(救う会会長、東京基督教大学教授)
 お忙しいところ、塚田先生どうもありがとうございます。塚田先生と何回アメリカに一緒に行ったか今のお話を聞きながら思いました。また韓国もずいぶん行きました。ゴールデンウィーク前になると電話がかかってきて、「今年はどこに行くんだ。何を考えているんだ。できる限りのことを自分は全部やりたい。準備があるから早めに予定を教えてほしい」ということを、もう10年くらい前から、議員になってからすぐそういう話しをしてくださっています。
 今日まとめてくださったのも、何とか助けたいという思いがある中でまとめてくださったんだなと、話を聞きながら思いました。
 大きく分けて二つのことを議論したいと思います。

 まず、この提言には制裁に入らないこともかかれていますので、対北措置と言う方が正しいのかもしれませんが、内容についてもう少し検討すべきではないかという問題提起が1点目です。
 それから前文には触れられませんでしたが、実は今の時期になると、いつこれを発動するのか、どういう状況になった時何を発動するのか、もちろん政府が決めることではありますが、私たちの頭の中のシミュレーションとして考えておく必要があるのではないかと思います。
 第1点目、制裁の内容に関する問題について。4番目の「北朝鮮に寄港した全ての船舶に対する検査を徹底すること」について。これは今もやっていることではありますが、実は2月に北朝鮮籍の船が境港に入っています。これは北朝鮮を経由した船ではなく北朝鮮籍の船です。
 これを日本のマスコミは一切報道しませんでした。海上保安庁がなぜ発表しなかったのかという疑問もあるんですが、私はワシントンで聞きました。ワシントンで北朝鮮の専門家の人たちと会っていました。塚田先生も触れられましたが、アメリカが再度テロ支援国指定をすべきだという議論をしたら、「自分たちもそう思っている」と言って、そうすべきだと書いた分厚い報告書を見せてくれました。
 その上で、「ところで日本の安倍政権は制裁に本気じゃないんじゃないか」と、アメリカで制裁を強化すべきだという人から逆に言われました。「2月に北朝鮮の船が日本に入っている。その船は普通の船ではない」と。国連は今北朝鮮に対して、すべての貿易は止めていませんが、ぜいたく品と軍需品の貿易を禁止しています。
 ところで、キューバから北朝鮮は武器の部品を輸入しようとして北朝鮮の船がパナマで捕まりました。砂糖の箱の下に武器の部品が入っていました。その船を持っている船会社はOMNというんですが、これに対して国連の安保理事会の下にある制裁委員会は、この会社は国連の制裁を破った会社だといってリストに載せました。
 「そのリストに載せた会社に所属している船が境港に入っていますよ。日本は国内法で人道目的以外の北朝鮮の船の入港を停止しているのに、そもそもリストに載せている船会社の船を入れるというのはどういうことですか」と言われました。
 安倍政権がまさかそんなことはないだろうと思って調べたら、船が入っていました。但し、天候の悪化のために緊急避難で入港したということでした。そのことをアメリカの専門家に伝えたら、「緊急避難で入ったけれど三日でその船は出航している。国連の制裁リストに載っている船が入ってきたのなら、なぜ三日で出してしまうのか。もっと徹底的に検査をすべきだったのではないか。甘かったのではないかと見ていますよ」と言われました。
 つまり、北朝鮮の船にさえ検査が徹底されてないとすると、事後的に北朝鮮を経由してくる船に対しても検査ができるのか。塚田先生は与党の立場からやるべきだと提言されていますが、海上保安庁も、これは日本の安全にも関わる問題です。
 特に、日本と同じ立場に立って制裁を強めようという専門家が安倍政権の姿勢を疑っているというのは、提言でも「国際連携を強めよう」と言っているのに、その主張は根拠がないと思われかねない。ある意味で重大な問題を含んでいる事件だったと思います。
 そしてそれをマスコミには全然言わず、なかったことにされていて、アメリカで我々が聞くということです。拉致議連もあることですから、こういうところになぜ情報が来ないのかということも含めて問題です。
 そしてアメリカのある機関は、北朝鮮の船が全世界でどこにいるかということを見ているとしか思えない。それくらいのことをアメリカがやっているのに、日本近海に北朝鮮の船が来ているということについてなぜ分からないのか。緊急避難ということは近海にいたということです。入港禁止なのになぜ近海にいたのかということです。とても不明朗です。
 そういうことも含めて、まだまだやるべきことがあるのではないか。この議論をある日本の公安関係者にしたら、「そうですよ」と。例えば熊本の港にあさりを積んでくる外国船籍の船がある。船員は外国人。
 しかし訳が分からないから、「これは北朝鮮から持ってきた」と言う人がいるそうです。書類上は中国産となっている。「我々はくやしいんだ」と言っていました。「しかし、船員の一言では逮捕できないんです」と。「まだまだ怪しいのがいっぱいあります」と私は現場の声を聞きました。
 これは重大なことだと思いますが、今の段階で北朝鮮が(拉致について)ちゃんとしたものを出すかどうかとは関係なく、きちんとした対応をすべきことですから、この点については追加措置ではなく今でもやるべきことだということを是非徹底していただきたいと思います。


  
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