救う会全国協議会

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北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会

「最終決戦のとき、不退転の決意で全員救出を!国民大集会」全報告



◆各党で北朝鮮に未来を描かせないプロジェクトチーム立ち上げを

西岡力(救う会会長、東京基督教大学教授)
 一つ、まず申し上げたいことがあります。我が国は被害者を助けるために、武力行使ができないのかということです。
 家族会・救う会では、北朝鮮が崩壊した時に、何ができるのか。崩壊した時に備えて、米軍、韓国軍は既に作戦計画を立て、軍事演習までしています。その時自衛隊は何をするのか。
 アメリカの国防総省に行って、「崩壊した時の軍事作戦がたてられていると聞いているが、その作戦のミッションに被害者救出が入っているんですか」と直接聞いたことがあります。
 国防総省の幹部は、「プロフェッサー西岡の言うことはよく分かる。しかし、作戦内容は秘密だ」と言われました。
 第1次安倍政権以降、緊急事態にどうするかということを検討してくださっていると聞いています。ですから、手の内を明かす必要はないのですが、できる限りすべての手段を使うということの中に、色々なことが入っているんだということを北朝鮮に伝えておきたいと思います。
 そして、今の状況についてですが、今日総理は、4月3日に続いて、「北朝鮮が拉致問題を解決しなければ未来を描くことは困難だと認識させる」とおっしゃいました。これは大変重い発言だと思います。しかし、本当にそれができるのか。口だけになってはならないと思います。
 ここで先生方にお願いです。自民党は既に、古屋対策本部長のもとに、先ほども発表がありましたが、制裁強化をするためのプロジェクト・チームができる。連休明けにスタートするとおっしゃいました。その目標は、拉致を解決しなければ未来を描けないということを示すために、未来を描かせないプロジェクトにしていただかなければならない。
 是非、民主党も維新の会も、公明党も、次世代の党、元気にする会も、順不同で申し上げましたが、拉致議連としても、未来を描くことを困難にすると総理が繰り返しおっしゃっていることが絵に描いた餅ではないことを示すための政策を作っていただきたい。そして法改正が必要なら、法改正もしていただきたい。
 今まさに、安保法制の議論がされていますが、そういう中で日本は何ができるのか。できることを持っておいて、いつ発動するかというのを総理のポケットに入れなければ、「未来を描くことを困難にする」という総理の発言が向こうに通じません。
 そして先ほど、地方議連の松田会長が、「我々はあきらめていない。地方で世論を盛り上げていく」と言いました。ここにいる全国の救う会の仲間もそうです。毎月定例でずっと署名運動をやっています。寒い中でも、暑い中でもやってきたのが先ほどの署名の数です。もちろん、特定失踪者の家族や、色々な団体の方もしてくださったすべての署名を集めて日本の人口の10%になりました。北朝鮮の人口の半分です。
 我々は怒っている、本当にあなたたちの未来はないんだぞということを、この数か月で示すことができるかどうかが勝負だと思います。総理が言ったことを向うが、「そんなことは口先だけのことだ」と思われてしまったらこれは負けです。
 それだけ重いことをおっしゃったわけです。国会議員の90%を代表する党の先生方がここに集まって、やると言ってくださっています。日本を甘く見たら何が起きるかわかりませんよと。しかし、まだまだ北朝鮮は甘く見ています。日本が経済制裁をかけて、貿易を全部止めているにもかかわらず北朝鮮産のマツタケが日本に入ってきていたんです。
 北朝鮮、そして朝鮮総連は、自分たちは不正輸出をしていないと争っていません。なぜならDNA鑑定してマツタケが中国産か北朝鮮産かわかるからです。朝鮮総連が今言っているのは、自分たちは関係ないと。しかし、そんなことはありません。
 2011年に1.2トンの不正輸出があったと問題になっていますが、2012年には、全体の消費量が1450トンの時に、200トンも北朝鮮産が入ってきているという有力な情報を私はつかんでいます。全体の消費量の14%です。堂々と制裁を破って彼らは外貨を稼いでいる。こういう状況では金正恩に未来を描くことは困難だと思わせることはできないんです。
 朝鮮総連が組織ぐるみで不正輸出に加担していた可能性が高いから、議長と副議長の自宅が家宅捜索されたんです。去年の5月には、議長の次男の自宅と会社が家宅捜索されているんです。我々は厳格な法執行をするんだ、配慮なんかしないということを是非、示してほしいと思います。
 そしてみなさんの手元にあるチラシを見ていただきたいんですが、チラシの裏には被害者が生存しているという根拠が書いてあります。先ほどから、「調査結果なんかもう必要ない。生きてる人を返せ」と言っているわけですが、それには根拠があるんです。官房長官も、「もちろん生存していると私どもは確信しています」とおっしゃっています。
 高兄弟を入れて14人ですが、日本政府が、北朝鮮が「死亡」と通告した14人について、客観的証拠が一つもないと言っているんです。
 それだけではなく、市川修一さんについては96年まで生きていた、めぐみさんについては2001年まで生きていた、田口八重子さんについては去年まで生きていたという情報があるんです。これはごく一部の情報です。


  
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