救う会全国協議会

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北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会

「人道的なふりをし始めた北朝鮮への対応ー東京連続集会78」全記録



◆そろそろ動き出したんじゃないか


横田 滋(横田めぐみさん父)


 みなさんこんばんは。今日(4月10日)9時頃に「日経新聞」の方がこの新聞(配布資料、「日本と北朝鮮が4月5、6両日に中国で外務当局による非公式協議開催」との記事)を持ってこられました。「産経」や「読売」にはこの記事はのっていませんでしたので、本当かどうか確認することはできませんでした。
 しかし、3月30日、31日に日朝交渉をした直後なのに、「非公式の交渉が5日と6日に行われたことをどう思うか」と聞かれました。我々も、これが本当かどうかは分からないのですが、やはり交渉をしなければ解決はありえないわけですし、非公式ではあっても拉致問題のことが色々出ていますので、それはこれまでの交渉のお蔭だと思っています。それで、これが事実だとすれば少し動き出していると思います。
 また我々が先般、モンゴルに行き、めぐみの子どもであるキム・ウンギョンさん、その夫、ひ孫の3人と面会することになりました。中国で面会という話も出ましたがそれはなくなりました。北朝鮮でやるとすれば当然めぐみの(元)夫が出てきて、「妻は亡くなりました」ということ以上のことは言わないと思います。
 今回ウンギョンさんは、「こんなことは話をするな」と言われていると思いますので、我々は何も聞きませんでした。もし聞かれたら政府が発表していることしか言えないと思いますので、聞かない方がよかったと思います。
 モンゴルと日本の間で飛行機が週2便飛んでいます。こちからから月曜日の夕方に乗り、片道5時間くらいかかることになっていますが、偏西風が強く6時間かかりました。到着して迎賓館に着くともう11時を過ぎています。
 それでもウンギョンさんの方はチャーター便で来ていますから、チマ・チョゴリに着かえて挨拶に来ました。床にひざまづいて丁寧に挨拶してくれました。その日は挨拶だけで話をすることはできませんでした。
 帰る時は7時台に出ます。ウンギョンさんがチマ・チョゴリを着て見送りに来てくれました。しかし話はできませんので、5日間といっても(話ができたのは)3日間だけです。
 北朝鮮はチャーター機ですから色々なお土産を持ってきました。それから偉い人たちも来ていると思いますが、その人たちとは階が違います。私たちは3階の一部屋。外務省の方も3階。ウンギョンさんたちは4階。そして向こうの通訳の方も4階でした。
 食堂が2階にあって、向こうの人は時間調整をしているのかもしれませんが、ウンギョンさん家族3人と通訳、こちらが2人と通訳の方という形でした。場合によっては通訳が入らない時もありました。ウンギョンさんの夫は日本語ができ英語もしゃべれますのでゆっくり話すことができました。
 モンゴルはいい野菜がないそうです。肉は綿羊がたくさんいますからあります。そして自分の国の野菜を使って食事を作ってくれたことがありました。子どもは10か月で11キロで、丸々と太った元気な子どもで、それだけ見たら食糧難ということは考えられない生活をしているようです。
 車輪がたくさんついた歩行器があり、安定がよくてどちらにも曲がれるようなものと、4輪のものと2つ持ってきていて、安定した生活をしているという感じを受けました。
 向こうでは子どもが生まれて1周年の時に非常に派手なパーティみたいなものをやるそうです。めぐみがウンギョンさん1周年の時の写真を北朝鮮からもらいましたが、なかなかたくさんご馳走を作ってお祝いをしていました。そして「もし5月にくればどこでも案内します」と言っていました。
 それで、「今すぐは行けないと思うけど、国交回復すればまた自由に動けるから、その時ウンギョンさんに来てもらえば、色々珍しいものを見せてあげることができるから」と言いましたが、気楽に話をすることができて本当に充実した三日間でした。
 モンゴルに着いて、一番高い気温がマイナス5度くらいで、低い時はマイナス18度くらいと聞きましたが、家の中は暖房が完備していますから、寒いという感じは全くありませんでした。
 1回だけ出かけましたが、そこは家も何もないようなところで、しばらく行ったら町があって煙も出ていました。もっと先に行ったら、雪が降って、それが融けないで氷のようになっているという所で日本ではあまりないと思います。
 またすごく大きな岩があって、遠くから見るとカメがこっちを見ている、横に行くとカメが横から見えるようなところがありました。日本とは全く違う感じのところでした。
 日本の相撲界でまた新しい人が横綱になりましたが、街中を歩いて体が大きいなと思いました。そんなようなことで本当に楽しい時間でした。
 日朝局長級協議というのは4月になってから始めるという予定でしたが、それが繰り上がって3月30日、31日になりました。拉致(問題)をやることが合意されていましたので、そろそろ動き出したんじゃないかと感じます。
 再調査と言っても、福田さんの時(2008年)に、(北朝鮮が国連の)非難決議を受けて結局やめざるを得なかったわけですが、それから全く交渉が行われていません。
 めぐみの場合は、拉致されてから去年の秋で36年になり、現在37年目です。他の方も同じくらいの期間になっていると思います。人権問題として一日も早く解決する必要がありますが、それがやっと動き出した感じがしました。
 引き続きみなさんのご支援によって政府が一刻も早い解決をしてくださることを願っています。これからもどうぞご支援を宜しくお願いいたします(拍手)。


  
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