救う会全国協議会

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北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会

「よど号犯による拉致事件を考える 東京連続集会73」全記録



◆ソウルオリンピック前は例外的に各国が情報交換


 そういうことがあったので、各国の公安機関は情報交流を緻密にしたんです。それで警視庁に、コペンハーゲン空港でキム・ユーチョルと一緒に有本さんが映っていた写真が来たんです。
 それを有本さんのご両親は確認されているわけですが、日本の警察がずっとヨーロッパで張っていたのではなくて、多分イギリスじゃないかと推測されますがよく分かりません。
 とにかくキム・ユーチョルという男が工作機関の大物であることが分かっていて、それと日本人の女性がしょっちゅう一緒にいるという情報が日本に来て、その一人が八尾だった。探してみたら横須賀にいた。88年5月に「夢見波」をやって数か月で逮捕された。
 一方、森などの何人かの日本人妻に関してはまだ海外にいたんですが、日本政府は異例の強硬な手段に出ます。旅券返還命令を出しました。彼女たちは何にも違法行為をしていないんです。ただ、ユーチョルと一緒に写真に映っていただけなんです。
 しかし、北朝鮮の工作員、テロリストと一緒に行動していたから、彼女たちがテロを起こすかもしれないということで旅券を無効にしちゃったんです。持っているなら返しなさい、と。
 5つの旅券返還命令です。何も犯罪を犯していない日本国民に対し、日本政府が「あなたの持っている旅券を返しなさい」という命令を出したのです。当然彼女たちは返さなかった。すると旅券返還命令違反ということで、日本に帰ってくると逮捕されるんです。
 スパイ防止法という法律がなかったからではありますが、テロとの戦いで真剣に取組んでいた。そんな中で、有本さんの写真が出てきて、一方石岡さん、有本さんが手紙を必死の思いで書いた。これも88年。その二つのことが合わさって警察は拉致だということを知ったんだと思います。
 しかし、「表に出したら危ないですよ」という工作があり、表には出てこなかったわけですが、ソウルオリンピックの2年後の90年に金丸訪朝があって、そして91年から本格的に日朝国交正常化交渉が始まってしまう。拉致問題は棚上げにされそうだと警察が強く危機感を持ったことが、『週刊文春』などに情報が出たことの背景にあるのかなと思っています。
 ですから、北朝鮮のテロに対する激しい戦いが80年代後半に、世界中で展開されていたということです。
 しかし、この日本革命テーゼの中味についてはほとんど誰も明らかにしていなかったんです。
惠谷 今の旅券返還命令は、金子恵美子、福井タカ子、森順子、水谷協子、魚本民子の5人です。現在、森順子を除いて帰国しています。そして、5人に旅券返還命令を出したのは、某国の防諜機関が作成をしていて確認がとれた。だからこれはテロに結びつく可能性があるということで命令を出した。
 その中に、黒田佐喜子がもれていたというより、その証拠がなかった。それで黒田佐喜子に関しては、旅券返還命令が出てなかったんです。そこで彼女は若林康子という変名で、マスコミによど号犯関係のことで出たりしていました。
 しかし、バルセロナの動物園で、石岡亨さん、森順子と3人で写った写真のもう一人が黒田佐喜子だったんです。これで明らかに実行犯だということで、旅券返還命令どころか逮捕状を出した。ですから未だに帰ってきていない。
 よど号犯の妻で現在帰ってきていないのはこの写真に写っている二人だけで、他の妻、子どもたちは全員日本で空気を吸っています。

  
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