救う会全国協議会

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北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会

第43回「金与正副部長が玄松月副部長に激怒」



みなさんごきげんよう。救う会テレビ、救う会全国協議会会長西岡力です。今日で第43回になります。令和3年8月28日に収録しました。
 今日のタイトルは、「金与正(キム・ヨジョン)副部長が玄松月(ヒョン・ソンウォル)副部長に激怒」と題してお送りいたします。

◆菅総理に面会?拉致問題解決に強い意欲

 新聞などで報道されるのでまずお話ししますが、実は8月28日、今日の午後2時から首相官邸で、菅総理に25分ぐらい面会いたしました。拉致問題について
 何とか解決したいという強い意欲をお持ちの総理は、度々民間人である私からも、情勢分析など気になるということで、今日もお話しました。
 相変わらず、「なんとか自分の手で解決したい」という強い意志を感じました。具体的なお話については、総理との話ですのでお話できませんけれども、強い意欲があるんだなということを再確認できたことは嬉しかったことであります。

◆金正恩の影、玄松月副部長が消えた

 さて今日はですね、北朝鮮の内部情勢について新しい情報を入手しましたので、お話ししたいと思っています。
 まずですね、一番新しい金正恩の動静としてですね、8月21日に報道されたので8月21日以前、多分20日ぐらいではないかと思うんですが、記事の中ではいつというの書いてないんです。
 平壌に普通江 (ポドンガン)という川があるんですが、その川岸の住宅建設現場を金正恩が視察したという写真です。動画はでませんでした。少し痩せてるのを確認できるのですが、実はこれを見てですね、我々北朝鮮専門家がちょっと驚いたことがあったんですね。
 先ほどのタイトルでも出ていましたが、玄松月(ヒョン・ソンウォル)副部長の姿が見えなかったのです。玄松月副部長は、6月30日の拡大政治局会議では出てきて、並居る幹部たちと一緒になって軍の最高幹部はけしからんという演説をしていた人なんですけども、今朝鮮労働党中央委員会の副部長という肩書きで出てきています。
 そして色々な情報から、宣伝扇動部の副部長であると。その宣伝扇動部の中でも、15(いちご)行事担当副部長であるというとが分かっています。15行事とは何かというと、金正恩に関わる行事を「15行事」と言うんです。15行事担当副部長ということで、金正恩に関わる行事全ての日程管理及び随行秘書をやっていた。
 ところがその随行秘書がいなかったんですね。なぜいなかったのかということなんですが、その随行秘書がどんなことをやっているのか分かる映像を持ってきました。

◆全ての決済書類や情報報告書は金与正経由で金正恩へ

 人民軍の講習会で、並居る将軍たちがいるんですが、よく見ると後ろから女性が出てきますね、これが玄松月です。何か持ってきて、そして金正恩の前に置いて帰りました。
 彼女はこういうことをやる立場の人で、椅子を引いたり、影のようににずっと横にいる。会議に参加するのではなくて、随行していたんですが、この行事にいなかったのです。
 それがどういうことなのかということなんですが、実は過去にですね随行秘書をやっていたのが金与正でした。現在の副部長です。金与正さんは、ご承知のとおり金正恩総書記の実の妹です。
 この写真は、2018年9月に文在寅大統領が平壌を訪問した時、共同声明に署名する時、秘書のような役割をやっていた。この役割が金与正から玄松月に移ったのですね。
 金与正は今は副部長ってことなってますけども、最近では米韓軍事演習に対して2回警告する談話を出したり、あるいは2018年2月にはソウルを訪問して、文在寅大統領と会談したりですね。事実上政権のナンバーツーだったわけです。
 情報によると金与正氏は今ですね、金正恩書記室の書記室長の役割を果たしている。書記というのは日本語では直訳すると秘書で、秘書室長となります。金正恩に上がる全ての決済書類や情報報告書は、全て金与正を通して上がっていくと。
 そして金正恩総書記が決済した指示などもすべて金与正を通して出てくるということになっています。

◆玄松月が金正恩に「喜び組」を提供していることに金与正が激怒

 その金与正がなぜ玄松月副部長に激怒したのか。実は玄松月副部長はですね、最近ですね、玄松月副部長が住んでる「15宅」と呼ばれているという情報があります。
 金正恩総書記は正妻の李雪主さんと今住んでいない。「15行事」というのは金正恩が関係する行事のことです。「15宅」が李雪主が住んでいる本妻の家ではなく、玄松月の家が「15宅」で、しょっちゅうそこに出入りしているということですね。
 玄松月は随行秘書的な事をやっている。それだけでも大変信頼しているとことですが、それだけではない。玄松月副部長はもともと歌手出身で、牡丹峰(モランボン)楽団の団長で、韓国にも行ってきて歌を歌ったりしました。それで有名で、ご存知のことも多いと思いますが、その人が今随行秘書をやっていて、そして「15宅」とも呼ばれている。
 玄松月さんが裏でやっていることは、実は金正恩のいわゆる「喜び組」、彼が喜ぶような若い女性をアレンジして連れてくることをやっている。
 元々金正恩氏がスイス時代に荒れたりしていてなかなか適応できなかった。当時金正日は自分の息子を心配して、お気に入りの歌手の一人だった玄松月をスイスに送ったりしていた。
 姉のような役割だったんですけども、ここからはかなり個人的な情報なので、こういう情報があるとことでですけれども、男女関係があったのですね。そして男の子が生まれたという話があります。その男の子と一緒に住んでいるので今「15宅」と呼ばれている。
 金正恩より1歳くらい年上ですから、今男女関係があるわけではないようですが、逆に「喜び組」をアレンジしている、と。
 しかし、それを金与正から見るとですね、お兄さんにお酒と色すなわち女性をつけることで健康を害していると。糖尿病が大変悪いようで、前回申し上げましたけども胃の一部を切除するダイエットをやったということです。その原因は酒食なわけです。

◆金正恩に、「それじゃあこの国は滅びますよ」と金与正

 で、その元凶は玄松月だと。特に金与正からすると、玄松月は自分の息子を後継者にしようと思って金正恩を捕まえようとして、女性関係で金正恩が酒食に溺れるように仕向けたんじゃないかということですね。
 与正が8月の中旬、金正恩に直接会って、朝鮮語でオッパと言うのですけど、「お兄さん!。私たちのお父さんも色んな女を作って、そして子どもを作って国際的な恥をかいたじゃないですか」、「オッパも今同じことをやっている。それじゃあこの国は滅びますよ」と。そして、「玄松月を取るのか、私を取るのか、どっちか選んでください」と迫ったという情報があります。
 その時金正恩は、はっきりとした答えを出さなかったと言うんですが、その後、先程言った、普通江地域の住宅建設現場に出かけた時、いつも影のように付いてきていた玄松月がいなかったということです。
 最高幹部たちの中でも、この話を知ってる人はそんなに多くないと言うんですが、幹部達の中では、「これは何か起きる」と。「玄松月はもう命がけで、自分の息子が後継者にならなければ自分が殺される。最後まで金正恩にすがるだろう」と。
 しかし、与正の立場からすると、この政権をおじいさんの代からお父さんの代、そして自分たちが築いてきた政権の問題では、玄松月が邪魔だと思っている。ということで、権力の中枢部の中枢部、奥の院で激しい争いがあるという話を聞きました。
 大きく言えば、制裁の効果が高まって、内部矛盾が高まってきているということでありますが、けれどもこの情報は権力中枢部の話ですから、一つの情報ということです。正しいかどうかは、私は情報源との関係から信じていますけども、何か週刊誌に出るとかいうようなことは北朝鮮ではないので、北朝鮮の内部のことを注視しながら、それを拉致問題解決にどう活かすかを考えていきたいと思って、皆さんにご紹介しました。

 ありがとうございました。

 以上


  
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