救う会全国協議会

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北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会

第19回「元警護部隊隊員が語る金正恩影武者10人情報」



 みなさんごきげんよう。第19回救う会テレビです。もう19回やりました。
 今日は令和2年8月17日午後7時半です。「元警護部隊隊員が語る金正恩影武者10人情報」と題してお話しいたします。

◆金正恩の元警護隊隊員が韓国のテレビで証言

 8月9日に韓国のニュース専門チャンネル「チャンネルA」で人気番組の「さあ会いに行きます」で、たった3か月前に韓国に亡命した金正恩の元警護隊隊員(974部隊員)のウォン・ホチョル氏が出演したのです。
 974部隊というのは実はですね、1974年にできたから974部隊というのです。彼は2016年から17年まで警備部隊の隊員でした。
 彼が、「金正恩の偽物、いわゆる影武者は10人いる。警護部隊では北朝鮮内部に金正恩の暗殺を狙う地下組織が存在していると認識してる。だから厳しい警護をしてる」ということ等を初めて語りました。なお私は独自ルートでこのウォン氏が本当に974部隊員であったことを確認しています。
 その彼ウォン氏の顔をちょっと見てもらいましょう。これです。これがその「さあ会いに行きます」のの画面から撮ったウォンさんです。

◆代役(影武者)は10人いる

 彼によりますとですね、影武者が10人いるというのですね。人工衛星の撮影などを防ぐために974部隊にはですね、朝鮮語で「代役」と言うらしいのですけども、影武者のことですね。「代役研究所」というところがあって、そこで金正恩に似た人間を養成してる。北朝鮮みたいにみんな痩せているところで、太った人間をつくるのは大変でしょうね。
 そして「約10人くらいの代役がいる」と。ウォンさんに言わせると、「とても似てる」、「服装も同じにしてる」、「後ろから見たら区別できない」、ただ「前から見たり横から見たら区別できる」ということです。ウォンさんは直接はこの代役を見ていないのですが、先輩からこういう話を聞いたということですね。
 どこかに現地指導に行く時にですね、「危険だ」という情報が入った。そこで通常金正恩が現地指導に行く時は8台くらいの車で行くのですけども、同じ車でどれに乗ってるか分からないように、その車の前後を入れ替えたりして行くというのですが、その時は2倍の16台で行った。
 そしてですね、「まず現地に着いて最初の1台から金正恩らしき人が降りてきた。その後止まった別の車から6人が降りた。その6人が最初に降りた人を追いかけていった。そしてその後警護部隊がバラバラと降りてきた」というのですね。これを先輩が見ていたわけです。

◆金正恩暗殺を狙う内部の反制勢力を警戒

 先輩の言葉からして後ろから見たらわからないということなのですね、つまり暗殺計画があるのではないかという情報が入って、射撃されるということだから遠くから見て似たような人間を周りに置いたということですね。
 そこでですね、当然その番組の中で、「その危険だという情報というのはどういうことですか」とその番組の司会者がこう言ったのです。「韓国の諜報機関が(暗殺を)狙ってるという情報ですか。それとも内部ですか」と質問したのですね。
 ウォン氏は「内部です」と断定しました。つまり金正恩暗殺を狙う内部の反体制勢力がいる。影武者を使ってでも警護を強化しなくてはいけないと、そのボディーガード部隊は認識してるということなのですね。
 この番組でも言いましたけれども、金正恩暗殺未遂事件は何回も起きています。国家保衛部が犯人だとして15人処刑された事件などがあったわけです。「護衛司令部の司令官も、金正恩の位置情報を外部に漏らしてるという疑いで公開処刑された」という話をしました。
 そして974部隊ボディーガード部隊の中でも、影武者を作ってでも彼を守らなくてはいけないくらい危険の認識があるということです。

◆第1層警護隊員は家族と縁を切らされる

 では金正恩の警護はどう行われているかということですが、実は7つの層に分かれて警護をしている。
 第1層が一番の精鋭部隊が警護するのですね。(金正恩が)板門店やシンガポールやハノイに現れた時ですね、ベンツの横を走っている精悍な背の高い短髪の男たちが画面に映ったと思うのですが、それが第1層の974部隊隊員です。
 そしてこのウォンさんはですね、1層その次に2層、3層、4層なのですけど、4層から始めたというのですね。4層までは974部隊なのです。その外側に護衛司令部軍がいて、その一番外側は国家安全保衛省の政治警察が警備をしていると言うのですが、その警護部隊に対しては出動の1時間前まで出動情報を教えないというのです。金正恩がどこにいるのかというのは絶対の秘密ですから、
「寝ている時に起こされることもある。食事をしている時に出動命令が出る時もある」と言っていました。そしてですね、先程も言いましたけども、地方視察に行く時は、高級乗用車7から8台ぐらいで移動するのです。どれに乗ってるのか分からないように移動して、途中で順序を入れ替えたりするわけですけども、金正恩が乗っていない高級乗用車には974部隊隊員が1台に6人乗るというのですね。
 だから後ろに4人乗って、前に2人乗って、さらに運転手ということなのか。これは番組で教えてくれなかったのですが、「安全ベルトはしない」。すぐ飛び出さなければいけないから。そして右の膝の上に拳銃を置いている。その高級乗用車の前でですね。別の車が行って、「お前らどけ!どけ!」と言って車がすれ違ったり、歩行者がいたら全部止めて頭を下げさせる。

◆金正恩の車列に頭を下げない住民は射殺

 頭を上げていたら3秒で射殺する。その警護員たちが拳銃を横に持っていて3秒で射殺する。ウォンさんは「自分は銃を発砲したことはないが、自分が出動した時に後ろの車で銃声がした。それを聞いたことがある」と言いました。
 司会者「射殺したのですか」(ウォン氏)「そうです」と言いました。警告射撃はしないのだそうです。でもそれはつまりそれだけ金正恩を狙っている奴がいるという風に思っているわけです。
 第1層の警備隊員に選ばれると、その養成学校があるのだそうです。養成学校では大変厳しい訓練があって、卒業できるの5%から6%だと。卒業できたらですね、家族に死亡通知がいく。嘘の死亡通知が。そして家族は国家のために死亡したということで配給が上がる。そして家中の写真を全部回収してしまう。1層の警備員になったということ自体を秘密にするわけです。

◆金正恩の相手をする喜び組の女と結婚させられ統制区域で生活

 そして1層警備員になるとですね、一生家族に会えない。統制された区域で暮らすのですが、その代わりに結婚はさせてくれる。写真を見せられてですね、「美人たちの(写真)が並べであって、どれが良いかと選ぶことができる」とウォンさんは言ってました。
 別の人の情報などによるとですね、金正恩の相手をするいわゆる喜び組の女の子たちも、歳が過ぎるとですね、結婚させてもらえるのだそうです。「その人たちも金正恩の私生活を知ってますから、統制区域にいるということで、そういう人たち同士で結婚させるのだ」ということでした。
 そしてウォンさんが脱北した経緯ですけども、彼は第4層から始まって、第2層まで行ったのだそうです。そしてに第1層(の候補)に合格して養成学校に入る直前になったら、国家保衛省が来た。「お前のお母さんは韓国にいる」と言われた。つまり第1層の学校に入る段階で徹底的に多分調べたのだと思います。
 それ以前はお母さんは多分行方不明者扱いだったのだと思われます。しかし、韓国にいることが分かった、と。ウォンさん自体はもう15年間お母さんと会っていなかったそうです。軍隊にいって特に警備兵になった後は、連絡もできないわけだから、お母さんと連絡してお母さんを逃したとか、そういうことではない。
 彼に責任は全くないのですが、このまま(軍隊に)いたら政治犯収容所に収容される、家族連座制が適用されるということで、そういうことを実は友人から聞いたというのですね。それで病院に入院すると欺いて脱出してきた。

◆影武者はあくまで護衛用員で人前で代役はしない

 この情報は大変貴重な情報だと思います。北朝鮮の中で独裁政権は大変強固に見えますが、実はいつ自分が射撃されるか分からないと思っていて、影武者まで横において警備をしているということです。
 但し日本の一部などで言われている、「金正恩が最近出てきているのは影武者だ」という説については私は同意しません。「前から見たら違うって分かる」と言ってるわけですから。
 これはあくまでも警護用の影武者であって、金正恩が寝たきりになったりして代役をするという意味ではありません。
 以上救う会テレビ第19回「元警護部隊隊員が語る金正恩影武者10人情報」をお送りしました。
 ありがとうございました。

以上

  
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